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大塚家具・大塚久美子社長(ロイター/アフロ)
大塚家具、内部崩壊の実態を暴露…久美子社長を見限った社員が続々退職、常連客離れ深刻
http://biz-journal.jp/2017/03/post_18444.html
2017.03.24 構成=編集部 Business Journal
2015年、創業者で当時会長だった大塚勝久氏と、その長女で二代目社長である久美子氏との間で経営方針をめぐる対立が起こり世間を騒がせた大塚家具。騒動の末、久美子氏が経営権を勝ち取り、勝久氏を大塚家具から追い出したかたちとなったが、以降、同社の業績は低迷を続けている。同社が2月に発表した16年12月期連結決算では、売上高は前期比20.2%減の463億円、そして最終損益は45億円の赤字(前期は3億円の黒字)となった。
久美子社長体制になってから約2年が経過したが、新たな経営計画は完全に行き詰まっているようにみえる大塚家具内部で今、何が起こっているのか。2月23日付前回記事『「あなたバカじゃないの?」大塚家具、久美子社長の罵倒横行で社員離脱&客離れが深刻』に引き続き、同社元社員のA氏、B氏、C氏に話を聞いた。
■現預金が急減
――ところで、昨年12月に発足した外商部は、「週刊新潮」(新潮社)に“追い出し部屋”と書かれましたね。
C氏 あれは本当にひどいですね。本社の総務に長年いた社員は、お客様を持っているわけがないのに、外商部に異動された。いきなり「外回りをやれ」と言われても、お客様がいないのですから。
B氏 営業部門だけでなく、間接部門からも「エキスパート」と呼ばれる40代以上の社員たちが外商部に配属されました。言い方は悪いですけど、この人たちはもう出世の道がなくなって、管理職だったのに現場に戻され、販売をやらされるわけです。
A氏 同じエキスパートでも、店舗にいる30代のエキスパートの中にはメチャクチャ売り上げる人もいますが、本当に実績を上げているのは、ごく少数です。
B氏 外商部に配属された40代以上のエキスパートの中には、大塚家具をここまで発展させてきた功績がある人もいます。だから外商部の制度を見た時に、これはひどいな、かわいそうだなと。売り上げを出せないと減給されるでしょうけど、年齢を考えれば転職先もなかなか見つからないので、辞めないと思います。
A氏 大塚家具の社員は家具の販売しか経験していないので、40歳を過ぎると転職先はないと思いますよ。
――若い社員にとっても昇給を期待できませんね。会社は現預金がどんどん減って、株と土地の売却でカバーしているぐらいですから。
A氏 20代半ばの社員だと昨年12月の賞与は手取りヒトケタ万円の人もいました。今年夏に賞与が出ることは誰も期待していないと思います。
B氏 外商部の設置は「人員削減をしようとしていますよ」という銀行に対するアピールにしか思えません。人員削減をしないと銀行も融資してくれないのではないでしょうか。昨年初めに100億円以上あった現預金は38億円に減りましたが、有価証券と土地を売却しなかったら、8億円程度にまで減っていたでしょう。いったい何に使ったのか……。
A氏 今、久美子さんは銀行廻りをやっていて、どの銀行でも最初に言われるのがリストラだそうです。財務状況を見て「リストラをしなさい」と。勝久元会長が復帰すれば融資をしてもよいと言ってきた銀行があるとも聞いています。
C氏 すでに20代の社員は見切りをつけてどんどん辞めています。その結果、社員の年齢構成では20代後半が非常に手薄になってしまいました。ある店舗で同期が20人いたのに、今残っているのは2人だけという期もあります。
B氏 最近、営業本部の部長クラスで相当有能だった人が辞めました。すでに辞めた人たちは「あの人が辞めたのなら、自分も辞めて正解だったな」と思っていますよ。久美子さんは優秀な社員で匠大塚に転職するという噂が立ったりすると、その人を店長や次長に引き上げて無理やり慰留することもありました。そうやって残った社員がここまで混乱した状況を見て今どう思っているのか。
■リユース事業の実態
――リユース事業を始めたことについては、どう評価していますか。
A氏 久美子さんは「自動車の中古市場は流行っているから家具も絶対に上手くいく」と言っていました。最初は納得する社員もいましたが、フタを開けてみたら、買い取りで集まる家具の中古品はボロボロになっていて、廃棄処分品のようなものです。それに手を加えて売ったところで、まともな価格は付けられず、人件費すら賄えません。
B氏 思い違いは来店客数に対する認識にも現れていますね。昨年2月に新宿ショールームをリニューアルして、来店客数は増えたのですが、初日の売り上げは前年の半分以下でした。久美子社長は「入りやすい店にして、お客様が増えて大成功」と思ったそうですが、客層も変わってしまいました。
それまではソファセットが20〜40万円で売れていましたが、リニューアル後は8万円のセットを買うようなお客様が増えたのです。8万円の商品を買おうとしているお客様に、20万円への単価アップはできません。もともとは商品の良さを説明して、理解いただいてより良いものを買っていただけると、それが社員の仕事のやり甲斐なり存在意義につながっていた。客層の変化でそれもできなくなり、言われた通り、8万円の会計を済ませると、「俺って、一体何してるの?」と。そんな思いが重なって辞めた社員もいます。
C氏 新しい事業に手を出すよりも、社員数を半分に減らして店舗も減らせば、大塚家具はメチャクチャ利益が出ると思いますよ。それなのに久美子さんはマーケットのない地方に賃料が安いというだけでどんどん店舗を出すと言っているし、新卒も採用するし、お金を使うことばっかりやっている。今の客単価では人件費を吸収できないですよ。
A氏 マンツーマンの接客を止めたことで、長年の常連客がどんどん離れていっています。大塚家具は自滅に向かっているようにも見えますね。1脚40万円のダイニングチェアの修理を依頼してきたお客様に対して「すみません。できません」と断わった例もあります。リユースの工房の職人さんから「こんなにゴミの山を持ち込まれているのに、そんな修理できねえよ」と断られちゃったらしいのです。
B氏 従来のお客様が修理を頼んできた時に「リユースでもっと良い品がありますよ」と言っているから、お客さんがどんどん離れてしまうんですよ。
――大塚家具には、久美子社長の出身の一橋大学の教授でブランドマネジメントが専門の社外取締役とか、百貨店から来た役員がいますが、そうした社外の知見は顧客離れ対策に活かされないのですか。
A氏 何か有効な打開策があるという話は、残念ながら聞いたことがありません。
B氏 今の役員たちは家具のことはもちろん、販売の現場のことも知らない人たちの集まりですし、結局のところ大学のつながりとかで久美子社長が連れてきた人たちなので、久美子社長の方針に何も言えないのではないかと思います。社員たちの間でも、もはやそこに期待している人たちは皆無だと思います。
――とはいえ、久美子社長も今さら、勝久元会長に支援を求めるわけにはいかないでしょう。
C氏 実は私は、久美子さんは頭の良い人で、業績が悪化するなかでもウルトラCを仕掛けて業績を回復させるんじゃないかと、密かにそう期待していました。しかし、結局、なんら有効な策が出ないまま、どんどん悪化していって。それで私は見切りをつけて辞めました。
B氏 勝久元会長の時代は社員を家族のように扱ってくれて、叱られていても人を惹きつける魅力がありました。私もこの人のためにがんばろうという気持ちになりました。でも、久美子さんのためにがんばろうと思う社員はいないでしょう。
C氏 なんだかんだいって、家族思いの勝久元会長だったら、大塚家具をここまでボロボロにされても、結局、久美子さんのことを心配していると思います。久美子さんも、ここまで業績が悪化し続けると、本心では勝久元会長に泣きつきたいんじゃないでしょうか。できないでしょうけど。
(構成=編集部)
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