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トランプ経済が到来!「お金のルール」が変わり「何もしないのが正解」の時代は終わる(ダイヤモンド・オンライン)
http://www.asyura2.com/17/hasan120/msg/336.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 3 月 21 日 10:40:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

トランプ経済が到来!「お金のルール」が変わり「何もしないのが正解」の時代は終わる
http://diamond.jp/articles/-/116557
2017年3月21日 村上尚己 ダイヤモンド・オンライン


トランプ大統領の経済政策が本格始動すれば、日本経済にも当然影響は出てくる。そうなると当然、私たちも「お金に対する考え方」をシフトさせていかなければならない。「トランプ相場」の到来を的中させた外資系金融マーケット・ストラテジストの村上尚己氏は、これについてどう考えるのか? 注目の最新刊『日本経済はなぜ最高の時代を迎えるのか?』から一部をご紹介しよう。

■これまでは「何もしない」のが賢明だった

この連載ではこれまで「トランプ大統領の経済政策」が日本経済にどのような影響を与えるのかを分析してきた。経済政策の大転換が進めば、当然のことながら、私たちを取り巻く経済環境も大きく変わっていくだろう。そうなれば私たち日本人も、お金との向き合い方について考え直さねばならなくなる。

これまでのようにデフレが長引く状況であれば、個人の資産は現預金を中心にするのが最も合理的だった。なんと言ってもデフレとは、マネーの価値が上がっていく経済現象なのだ。いくら政府や官庁が「貯蓄から投資へ」などと旗を振ろうと、現金にこだわり続けるのが最も賢い選択である。株式や外貨などのリスク商品に手を出すより、どれほど低金利だとしても預貯金に回すほうがいい。デフレ下に人々がこうした行動をとるのは、経済学ではわかり切ったこと、基本中の基本である。

一方、アベノミクス再起動が進めば、日本では緩やかなインフレを前提とした経済状況が訪れるだろう。そうなると、お金を貯め込むことに合理性はなくなる。放っておけば現金はどんどん価値を失っていくからだ。より豊かな生活のための消費に回したり、預金よりもリスク/リターンの高い投資も検討したりしながら、自らの資産を活用・運用するという発想が必要になってくる。ふつうの経済状態の、ふつうの国になるとは、そういうことなのである。

※参考
「日銀=手詰まり」論は誤り。注目すべき2政策とは?
http://diamond.jp/articles/-/116547

なぜ「トランポノミクス」が日本経済の追い風になり得るのか?
http://diamond.jp/articles/-/116556

■マイルド&失敗のない「投資の王道」とは?

とはいえ、いまさら慌てて資産運用の情報をかき集めることはお勧めしない。多少の損をする可能性があっても株式や外貨で稼ぎたい人は、これまでもすでに売買をしているはずだし、これから新たに投資をはじめたい人はそうすればいい。

一方、私がこれからお伝えしたいのは、これまでその種のリスク投資に意識が向かなかった大多数の人にこそ有用なことだ。「経済が正常化すれば、資産運用の発想が必要になる」とは、複雑なチャートや企業の財務情報とにらめっこしながら投資判断を下すスキルが不可欠になるということではない。そうした短期的な売買を万人に推奨するつもりはないし、この分野には性格的な向き不向きもあるだろう。

一方、政策転換などに基づいた大きなトレンド把握なら、必要最低限の知識・情報さえあれば、さほど判断は難しくはない。とくに経済が正常化するまでの過渡期にあたるこれから数年間は、非常にシンプルな枠組みのなかで手堅く運用がしやすい状況が続く。経済政策への正しい理解をもとに、適切なリスクテイクをしていくことこそが、多くの人にとって有効な、マイルドかつ失敗のない資産運用の王道である。

※参考
日本株マーケットは「異常」だからこそ儲けやすい
―ドル円相場と日経平均株価はなぜ連動しているのか?
http://diamond.jp/articles/-/116543

その際に気をつけるべきは、経済メディアからの雑音である。これまで見てきたとおり、とくに日本のメディアが流す経済情報は、必ずしも真実を伝えていない。「野菜不足」とか「異端児大統領」といった目先の「わかりやすい情報」に流されず、経済理論の基本的なフレームに基づいて自分の頭で考えていく姿勢が欠かせなくなる。

村上尚己(むらかみ・なおき)
アライアンス・バーンスタイン株式会社 マーケット・ストラテジスト。1971年生まれ、仙台市で育つ。1994年、東京大学経済学部を卒業後、第一生命保険に入社。その後、日本経済研究センターに出向し、エコノミストとしてのキャリアを歩みはじめる。第一生命経済研究所、BNPパリバ証券を経て、2003年よりゴールドマン・サックス証券シニア・エコノミスト。2008年よりマネックス証券チーフ・エコノミストとして活躍したのち、2014年より現職。独自の計量モデルを駆使した経済予測分析に基づき、投資家の視点で財政金融政策・金融市場の分析を行っている。
著書に『日本人はなぜ貧乏になったか?』(KADOKAWA)、『「円安大転換」後の日本経済』(光文社新書)などがあるほか、共著に『アベノミクスは進化する―金融岩石理論を問う』(中央経済社)がある。

              

「トランポノミクス」は、私たちの生活をどう変えるのか?

「トランプ相場」を的中させた外資系金融マンが「ニュースのウソ」を斬る!

『日本経済はなぜ最高の時代を迎えるのか?―大新聞・テレビが明かさないマネーの真実19』

なぜ日本経済に「最高の時代」が訪れると言えるのか? 大新聞・テレビで語られる「19の通説」のウソを暴き、シンプルな、あまりにシンプルな「真相」を突きつける「最高の経済入門書」! !

◎第1章 トランプなのになぜ株高・円安なのか?
◎第2章 「悲観シナリオ」が日本から消えない理由
◎第3章 経済ニュースが日本人を貧乏にしている
◎第4章 日本経済を復活させるトランポノミクス
◎第5章 自分の頭で考え、自分の資産を守る時代へ
 

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