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雑感。日米の金融政策におけるリスク
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52918754.html
2017年03月12日 在野のアナリスト
10日発表の米2月雇用統計で、非農業部門の雇用者数が23.5万人増と良好な数字となりました。ただ平均時給の伸びが予想にとどかず、米株市場は様子見となっています。先週末の日本株はメジャーSQでもあり、そのアク抜け感もあって大幅高でした。ADP雇用統計以来の流れを引継ぎ、円安がすすんだ形で株高にし易い面もありましたが、米雇用統計後は円高に向かっており、梯子を外された恰好です。
最近では、3月のメジャーSQ後に国内勢が大量買いするのがアノマリーです。3月末は高いとのアノマリーを先どりする動きですが、実は昨年などSQ週とほとんど変わらない水準で3月末は着地しており、3月末が高い、とのアノマリーは大してアテになりません。それは最近の相場では、いかに早く織りこむかを競っているようなところもあり、SQ週では遅すぎる面もあるからです。円安もそう、もう3月のFOMCで米国の利上げはほとんど織りこまれているのですから、それを見込んで今から円を売っても遅いのであり、米国市場で円が買い戻されたのも、売り方による恰好の買い場になった可能性が高まります。
問題は来週のFOMCの利上げ幅と、FRBのバランスシートに関する言及です。米国では雇用は堅調、インフレも昂進しており、異常な緩和をつづける必要がない。また長期金利は2%半ばで推移しており、0.5%ぐらい利上げしても問題ないのです。ただそれが市場に与えるインパクトと、年3回で達成されるとみこまれる市場操作金利を、2回で達成してしまうということになれば、金融機関の戦略も大きく変わってきます。今は金利上昇で、金融機関には有利とみられ、金融株が買われていますが、保有している国債の価格が大きく下がれば短期の業績にも影響してきます。金利上昇の速度も問われるため、実はFOMCの結果は、今後の経済を大きく左右する可能性も秘めていることになります。
しかも困るのは、FOMC後に開かれる日銀の金融政策決定会合です。単純に金利差が拡大して、円安になると喜んでばかりはいられない。そうなればトランプ政権からの圧力が高まることは必定ですから、4月からの経済対話を考慮すれば、FOMCで動きがあれば、日銀もキャッチアップしないといけない。日銀の動きはまったく市場に織りこまれておらず、下手をすれば市場を驚かす、サプライズ好きの黒田総裁は今回、負のバズーカを撃たなければいけなくなるかもしれません。
ECBも緩和から引き締めに転ずることが、俄かに意識されます。独国ではすでにバブル、仏国では逆に景気が低迷している。それでも引き締めざるを得ないのは、バブルが怖いためでもあるのです。景気が疎らでも、英国のEU離脱があろうと引き締めに転じる、との強い決意をECBがもてば、世界はその後どうなるか分かりません。そして米欧の金融政策の転換は、日本も無傷ではいられないことにもつながるのでしょう。
今週、そうした新たなステージに入るのか? 米国の動きは注目となります。そして日銀が今の政策をつづけられるのか? あまり評判のよくないオペ、その見直しともなれば、日本市場にも影響するでしょう。今週はイベントウィークでもあり、その前に何を織りこんだのかも分からない日本の株式市場、イベントの結果次第では急変動を引き起こす要因になりかねず、要注意でもあるのでしょう。今、世界は政治リスクとバブル退治せざるを得ない金融政策のリスクと、そのリスクがまだ顕在化していない、という楽観の中で動いており、予断をゆるさなくなっているのが現状でしょうね。
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