http://www.asyura2.com/17/hasan120/msg/139.html
Tweet |
FRBのイエレン議長は3月利上げを示唆。年4回利上げだとしたら、米国株や日本株はどうなるのか(写真:AP/アフロ)
いよいよ米国株の「本当の終わり」が始まった その時、日本株は「意外な値動き」になる
http://toyokeizai.net/articles/-/162334
2017年03月12日 平野 憲一 :ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト 東洋経済
■米国株はどこまで上昇するのか
注目の米国2月雇用統計は、非農業部門雇用者数が23万5000人増と予想を上回り、1月分も23万8000人増に上方修正され、失業率も改善した。
この雇用統計の数字を受けて、3月利上げがほぼ確実となっただけでなく、6月の早期利上げの可能性も大きくなった。年内利上げ回数も3回から4回への動きが出て来た。FOMC(米公開市場委員会)最終日3月15日、6月14日、9月20日、12月13日が投資家にとって緊張の連続となる。
世界の株式市場の時価総額は過去最高に迫っているが、これは明らかに低金利の恩恵だ。利上げ歓迎で株価は上げているが、本来利上げは株価にマイナスで、低金利下で株価は上がり、高金利で株価は下がるのが基本だ。
今、利上げで株価が上がる理由は金利の絶対位置にある。絶対的低金利のゾーンでは、利上げは景気経済の上向きシグナルとなり株価にプラスとなる。重要なことはどこかの水準で、利上げは株価にマイナスと言う「正」の関係に戻ると言うことだ。そこが米国株の本当の終わりとなる。
昨年12月14日の利上げの翌日に米10年債利回りは2.6%を記録した。その後「グレートローテーション」の逆流で2.3%まで調整したが、今回3月15日利上げ確実の段になって、再び2.6%を超えた。
金利と株価が「正」の関係になる、つまりアメリカ株終わりの金利を断定することは出来ない。多くの金融エコノミストは3.25%〜3.5%と見ているようだが、それはどう考えても早くはないか。トランプ登場で保護主義のマイナス面もあるが、「高圧経済下で強い米国像」も見えて来た。
過去最高だった1985年3月27日には、10年債利回りは11.85%を記録している。上がり出した金利は過熱経済を押さえられないことも、歴史が証明している。今年の利上げが3回にしろ4回にしろ、この段階で米国株が終わるとは考えられない。
しかし、金利上昇に拍車がかかり、確実に米国株の終わりが近づいたとは言えるのではないか。
■日本株の先行きも見えた?
先週末(10日)の日経平均株価は久しぶりの1万9600円台回復となったが、投資家の眼は日経ジャスダック平均の連騰に向けられている。とうとう日経ジャスダック平均は先週末21連騰と記録を伸ばした。
当然この現象がいつまで続くのかが、投資家の最大の悩みだろう。出遅れた投資家は今さら追随買いすることは出来ない。
連騰記録では、日経平均が平成バブルの最高値を付ける直前の1989年10月の22連騰がある。この時は平成バブル崩壊で日経平均が3万8915円から2万0221円(翌年10月)まで崩壊的急落をする中でも日経ジャスダック平均は上がり続け、連騰時から指数は倍に上がっている。他の連騰記録を見ても、連騰後2〜3カ月強さが続くようだ(大和レポート)。
今回の連騰は、国内個人投資家の先駆的動きに、海外投資家も加わっての大きな相場だが、日経ジャスダックを中心とする新興市場の時価総額は20兆円あり、東証1部小型株1000銘柄を加えると、外国ファンドの参入に十分耐えうる市場にもなっている。
この日経平均と日経ジャスダック平均との関係を、米国株と日本株に置き換えると、また面白い見方も出来る。つまり米国株が終わった後も、日本株は意外に長く上昇し続けるのではないかと言う考えだ。頂上に近い米国株とまだ5合目とも思える流動性相場にいる日本株を、相場循環図で見ると意外ではないと思えるのだが。
今週の日経平均予想レンジは、1万9100円〜1万9800円としたい。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民120掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。