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ソフトバンクの「個人向け社債」買うべきか、やめておくべきか その金利は定期預金の200倍だが…
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51174
2017.03.09 週刊現代
■証券マンの嬉しい悲鳴
メガバンクの定期預金に預けても、金利が0.01%しかつかない超低金利時代にあって、なんとその200倍――「2%」という破格の高金利がつく金融商品の発売が決定し、証券業界の営業マンたちから嬉しい悲鳴が漏れている。
「ソフトバンクグループがこの3月に発行する個人向け社債がそれです。ソフトバンクの個人向け社債といえば、その高金利から個人投資家に人気が高く、発売すると同時に購入者が殺到する人気商品として有名。
昨年9月に発行した際も、あまりの人気ぶりから、当初3500億円の予定だった発行額を4000億円に増額したほどです」(大手証券営業担当)
今回も同じく人気殺到が予想されることから、証券マンたちは鼻息が荒くなっているわけだ。
ソフトバンクが今回発行する個人向け社債は、利率が年2.03%で、7年満期で100万円から購入できる商品設計。
100万円分購入すれば、毎年約2%の金利収入=2万円が入ってくるうえ、満期までにソフトバンクがデフォルト(債務不履行)にならない限り、7年後の2024年には元本の100万円がそっくりそのまま返ってくる。
「銀行預金と比べてかなりの高金利なうえ、他社が発行する個人向け社債の金利が1%前後であることを考えれば、この高金利は嬉しい。
日本政府や日本銀行が2%のインフレを目指している中にあっては、この商品を保有していればインフレヘッジの役割も果たしてくれます。普通預金にあまっているおカネがある人、この金利よりも低い商品に投資している人は、購入する価値が十分にある」(ファイナンシャル・マネジメント代表の山本俊成氏)
今回の発行予定額は4000億円。野村證券、みずほ証券、SMBC日興証券、大和証券から、ネット証券であるSBI証券、九州の地場証券である西日本シティTT証券など合計12の証券会社で取り扱われる予定だ。
「そもそも、個人向け社債は株のように値動きを気にする必要がなく、預貯金よりも金利が高くてファンが多い。そのため、付き合いのある証券会社に、『個人向け社債が出たら教えて下さい』と頼んでおく富裕層も多い。
一般的な個人向け社債の場合、発行額は数百億円程度で、取扱証券会社もせいぜい2〜3社なので、常に情報に目を光らせていないと購入のチャンスを逃してしまうことがあるからです。
それが今回のソフトバンク社債は発行額も取扱証券会社も多い。個人投資家からすれば、容易に購入できるのがまたメリットといえます」(ファイナンシャルリサーチ代表の深野康彦氏)
■申込期限は3月15日
まさにいいことずくめのような商品といえるが、投資に「絶対」はない。以下、注意点を見て行こう。
「まず押さえておかなければいけないのは、会社が倒産してしまうと社債は『紙くず』になってしまうということです。どういう会社であっても、破綻のリスクはゼロではないので、社債を買った後には会社の状況を注意してウォッチしておいたほうがいい。
特に気を付けて見るべきポイントは、ソフトバンクの株価。
日経平均株価が値下がりしている時にソフトバンク株も値下がりしているというのであれば、それは気にしなくてもいい。一方、日経平均が値上がりしている時に、ソフトバンク株が大きく値下がりしているようなときは要注意です」(前出・深野氏)
基本的には満期まで保有し続けて、年2%の金利を取るのが個人向け社債への投資のセオリー。満期まで保有せずに途中売却した場合は、元本割れするリスクがある。
しかし、仮に紙くずになるリスクが現実に顕在化してきた場合は、すぐに手放すのが正解。では、その「見極め」はどうすればいいのか。
「何兆円という巨額投資案件をぶち上げて周囲を驚かせながら、そうした事業を成功に導いていくのがソフトバンクグループの孫正義社長の凄味です。サラリーマン社長では決してできない経営判断をスピーディーに実行することで、ほかの企業にはできない絶好のタイミングでの事業展開ができている。
逆に言えば、孫社長からその行動力が失われ、『普通の経営者』になり始めた時が一番危険。孫社長が大風呂敷を広げなくなった時こそ、ソフトバンクの危機の始まりなので、社債も迷わずに『売り』に動いたほうがいい」(S&Sインベストメンツ代表の岡村聡氏)
ソフトバンクの個人向け社債とは、孫正義という男の夢に投資をしているようなもの。その当人である孫正義氏に「異変」を感じた時が売り時だ。
「孫社長はいまソフトバンクグループを、通信会社から投資会社に変貌させ、孫社長はアメリカの著名投資家ウォーレン・バフェットやジョージ・ソロス氏のようになろうとしています。
逆に言えば、孫正義のいないソフトバンクとは、ジョージ・ソロスのいないソロス・ファンドと同じ。そのファンドにカネを預けたいと思う人はいないはずです。孫社長の健康不安などが出てきた際には、これもまた『売り』です」(前出・岡村氏)
万が一のことを考えると、「今後の生活にすぐに必要とならない金額で投資すべき。老後資金が1500万円ほどの人の目安は、500万円くらいです」(前出・深野氏)。銀行に預けっぱなしの余裕資金を振り向けるには絶好の資産の「置き場」ということ。
申込期限の3月15日までに売り切れる可能性もあるので、興味のある人は早めに動いたほうがいい。ただし、くれぐれも全資産をいきなりぶち込むようなことはしないように――。
「週刊現代」2017年3月18日号より
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