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ソニーの国内工場の生産ライン
ソニー「国内工場革命」の狙いは何だ!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170309-00010008-newswitch-ind
ニュースイッチ 3/9(木) 15:22配信
■4拠点をIoTで統合管理、“少量多品種”の時代を見据える
ソニーは国内の4工場で、IoT(モノのインターネット)を活用した統合管理に乗り出す。生産効率や品質の向上に加え、消費動向の変化に柔軟に対応できる少量多品種生産体制を確立する。各工場間で生産プロセスや工程管理手法も共有する。国内4工場では民生用・業務用エレクトロニクス分野の30製品群で、完成品や部品の生産を手がける。2017年度中に、一部の工場で運用開始を目指す。
国内生産拠点を統括するソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ(SGMO、東京都港区)が、システムを開発する。レンズや微細部品などの精密加工を手がける幸田サイト(愛知県幸田町)で、15年に刷新した生産管理システム(MES)を発展させる。
MESはワーク(加工対象物)を運ぶトレーに固有のIDを付けて工程を管理する。各工程の設備・作業状態なども記録する。
今後、各工場にMESをベースとする新生産管理システムを導入し、工場間をネットワーク化する。センサーや映像解析などを使って、作業者の動線管理も行う計画。全工程のネットワーク化や、予兆管理も視野に入れる。
統合管理によって、各工場間の工程比較が容易になる。これまでは各工場ごとに、加工や工程管理の手法のノウハウを蓄積してきた。今後はIoTを活用した分析の結果、優れているとされた手法を全工場で共有化していく。
SGMOはカメラやテレビ、スマートフォンなどの民生用に加え、放送用機器や医療機器といった業務用のエレクトロニクス製品を手がけている。従来は主に大量生産に適した生産管理システムだったが、現在は市場の多様化が進む。工場へのIoT導入を加速し、少量多品種生産にも対応する生産システムを構築する。
従来は各拠点の縦割り意識が強かったが、構造改革を経てノウハウの共有など横串を刺した体制が取れるようになってきたという。「ソニー流インダストリー4.0」に向けた取り組みに注目したい。
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