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家計の支出割合 自分の「体質」に合わせて調整
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2017/3/3 ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢 NIKKEI STYLE
人によって「糖質の代謝がいい」「脂質の代謝がいい」といった体質の違いがあるという説があります。同じカロリーであっても体質に合う栄養の構成であれば、太りにくく食べられるといった話もあるとか。お金についても、誰かの正解が必ずしも自分に当てはまらないことがあります。
■「理想」が合うとは限らない
家計の支出について、理想の割合を教えてくださいと聞かれることがよくあります。確かに、いくつかの費目については意識したい一定の割合がありますが、収入や考え方、嗜好によって必ずしも答えはひとつではありません。
例えば、独身時代や若いころには交際費を多めに使っていたとしても、子どもができると教育費や養育費がかかるため、家計の出費の内訳は大きく変わります。旅行やファッション、趣味など大好きなことがあり、その支出を確保するためであれば、他の支出を切り詰めたいという人もいるでしょう。
収入が同じとすれば、その範囲で生活をするためには、何かの支出が増えたら別の何かを節制する必要があります。理想の家計割合は、そのための道しるべにはなりますが、こだわりすぎると自分のお金の使い方に満足感が得られない心配もあります。
その人の体質(考え方)によっては、脂質(特定の費目)をもっととって(使って)もよいかもしれませんね。
■貯蓄割合だけは目安を
お弁当箱の仕切りではありませんが、家計の仕切りも少ない方が「その日によって詰めるおかずの量」を調整しやすいでしょう。
ただ、仕切りはできるだけ少なくするとしても、「貯蓄割合」「住居費」「固定費」の3つについては、ある程度目標割合を決めておくと家計管理がしやすくなります。特に貯蓄割合については、今月入ってきたお金が「いま使えるお金」だと思いがちなため、意識しておくべきです。
図A:実際の公的年金の受給開始は65歳以降であったり、高所得者など公的年金が現役時代の収入の半分を下回る場合もありますが、ざっくり把握するための概算とします。
少し大ざっぱなお金の出入りを考えてみましょう。例えば30〜60歳まで30年間貯蓄を心がけ、60〜90歳の30年間で貯蓄を切り崩すとします。後半の30年では前半の30年の収入の半分程度の公的年金を受給できると仮定します(図A)。
この場合、前半30年間の収入のなかから半分の半分(25%)を将来のために残せるとしたら、前半も後半もどちらも支出の水準は75%になりますので、ずっと同水準の生活を続けられそうです(図B)。人生にはためやすい時期、ためにくい時期がありますが、貯蓄割合は現役時代全体を通して25%程度にするのが理想です。
住居費や固定費も目安を決めておく方がいいでしょう。金額が大きい上、一度設定した支出がずっと続くためです。住居費については30%程度を「上限」とするのがよいでしょう。手取り月収が20万円だとしたら、6万円以内に抑えたいということです。
首都圏など家賃水準が高いエリアだと手取り月収の50%近い割合になっている人もいますが、やはりその他の費用のやりくりが厳しくなります。
上手に割合を抑えている共働き世帯などでは15%程度(夫婦合計の手取り月収50万円で、家賃7万5000円など)にしている家庭もあります。固定費は住居費を含めて50%程度を上限とするのがよいでしょう。
■心地よい割合に調整
ただ、例えば住居費についても、一時的に仕事に集中するためとか、時間を有効活用するために、多少高い割合になってもその価値があると考える人もいるでしょう。繰り返しになりますが、「自分に心地よい」家計割合はライフスタイルや考え方によって異なるので、上限もあくまで目安です。
また、理想の家計割合はあくまで「一般的に調整しやすい」とされる基準だと捉え、それをたたき台にして「自分は何にもっとお金をかけたいのか」を見つめると楽になります。詳細な費目にまで落とし込んで、理想の割合を保つのは大変だと感じたことがある人は、影響の大きい費目だけに目安を設定し、あとは自分好みの割合に微調整をしながら管理するのがお勧めです(図C)。
風呂内 亜矢(ふろうち・あや) 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳でマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強を始める。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。著書に『その節約はキケンです―お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか―(祥伝社)』『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。管理栄養士の資格も持つ。http://www.furouchi.com/
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