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さらに貧困化する日本人。「エンゲル係数急騰」本当の理由 2005年から増大傾向に転換、消費増税以降に急上昇
http://www.asyura2.com/17/hasan119/msg/526.html
投稿者 軽毛 日時 2017 年 2 月 26 日 23:01:49: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

さらに貧困化する日本人。「エンゲル係数急騰」本当の理由=内閣官房参与 藤井聡
2017年2月23日ニュース
記事提供:『三橋貴明の「新」経世済民新聞』2017年2月21日号より
※本記事のタイトル・本文見出し・太字はMONEY VOICE編集部によるものです
【関連】毎年恒例?市場を跋扈しはじめた「3月15日暴落説」私はこう見る=今市太郎
エンゲル係数急上昇の理由は「自炊離れ」や「プチぜいたく」ではない
日本経済「成長」のトリック
日本経済にも「春」が訪れてきているような記事も配信されている今日この頃ですが…。
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13071030X10C17A2EN2000/
客観的なマクロ経済データを踏まえれば、決して「楽観」できない状況にあることが明確に見えて参ります。
もちろん日本経済は、2013年のアベノミクスの第二の矢である10兆円補正予算の執行によって、確かに「成長」することができました。2013年には名目1.7%、実質2.0%の成長率(暦年)が記録され、物価も確かに下落傾向から上昇傾向へと転じました。
しかし、2014年4月の消費増税が、そんな日本経済に大きな「冷や水」を浴びせかけます。消費増税によって消費が冷え込むと同時に、世帯収入も低迷、結果、成長率が大きく低迷していくことになります。
…とはいえ、昨年2016年の成長率を確認すると、名目1.0%、実質1.3%と、かつてよりは低い水準ではありますが、未だに成長しているように「見えて」います。

しかし、これにはトリックが隠されています。
そもそもGDPは、内需と外需(純輸出)の合計で表されます。その「サイズ」でいえば、外需のサイズは全体の1.3%にしかすぎません。つまり、その大半が「内需GDP」なのです。で、この「内需GDP」に着目すると、10兆円の補正予算が行われた2013年の成長率は、名目も実質も2.4%であった一方、昨年2016年の成長率は実質で0.5%にまで低迷しているのです。そしてなんと、名目でいえば、-0.04%と「マイナス成長」に陥ってしまっているのです!
2014年の消費税増税がマイナス成長をもたらした
こうした内需GDPの「マイナス成長」をもたらしたのはもちろん、2014年の消費税増税。ついては下記のグラフをご覧ください。


https://www.facebook.com/photo.php?fbid=983916955042581&set=a.236228089811475.38834.100002728571669&type=3

このグラフは、2011年から今日までの四半期毎の内需GDPの成長率を(外需も合わせたトータルのGDPの成長率:青点線と一緒に)表したものです。
ご覧の様に、アベノミクスが始められた2013年から、内需GDP成長率は少しずつ上昇していきます。そして、消費増税直前の2014年1−3月期には、実に4%を超える成長率を記録します。しかし、消費増税が導入されて以降、内需成長率は着実に低下していきます。そして、昨年2016年に突入してからはほぼ0成長の領域に突入し、4−5月期、7−9月期は、「マイナス成長」に至ることになります。
こうして、2016年の内需GDPは、トータルとして「マイナス成長」を記録することになったのです。
Next: 日本人はなぜ「食うのがやっと」になってしまったのか?

日本人はなぜ「食うのがやっと」になってしまったのか?
こんなに低い内需GDP成長率が継続しているのは、民主党政権下で東日本大震災が起こった2013年の第一四半期から第三四半期の頃ぶりのこと。つまり、今の日本経済は、「東日本大震災クラスの経済被害を被った状況」とほぼ同様の状況にあるという次第です。
繰り返しますが、その背景には、消費増税によって消費が大きく冷え込んでしまったという事実があります。ただし、人間は食べないと生きていけません。したがって、消費が冷え込んだとしても、「食費」だけは大きく減らすことはできません。だから私たちは、消費増税以降、食費を削る代わりに「食費以外」の消費を縮小せざるを得なくなるのです。

そうなると必然的に上昇するのが「エンゲル係数」(出費に占める食費支出の割合)。下記のグラフをご覧ください。


https://www.facebook.com/photo.php?fbid=982123588555251&set=a.236228089811475.38834.100002728571669&type=3

ご覧の様に、消費増税が行われた2014年4月以降、我が国のエンゲル係数は、尋常でないスピードで急速に上昇しているのです!

言うまでもなくエンゲル係数は、その国の国民の貧困さのレベルを表すものであり、したがって、発展途上国か先進国かによって大きく異なるものです。エンゲル係数は国民の貧困さが高い発展途上国は必然的に高く、裕福な国民が多い先進国では低いのです。
この点を加味すると、このデータは、我が国は今、消費増税以降、急速に「貧困化」が進んでいるということを示しています。つまり、消費増税が我が国の「後進国化」をもたらしているという次第です。
冒頭で引用したような「楽観論」がどうやらわが国には存在しているようなのですが、以上のデータを踏まえるなら、わが国は決して楽観できるような状況ではないのです。
こうした客観的な事実に基づいた、適切かつ大胆な経済政策が展開されんことを、心から祈念したいと思います。
p.s.「適切かつ大胆な経済政策」の具体的な中身については、自著『国民所得を80万円増やす経済政策──アベノミクスに対する5つの提案(犀の教室)』(晶文社)を是非、ご参照ください。

【関連】消費税は廃止しかない。財務省データで暴く財務官僚「亡国の過ち」=矢口新
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http://www.mag2.com/p/money/34415/2 
 

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コメント
 
1. 2017年2月26日 23:24:35 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[581]

核家族化と非正規化が進み、離婚も増えているのに、未だに、高齢者中心の社会保障で再分配による効果が小さいのが、若年貧困層増加の主因だったが

最近はシルバー民主主義の反省から変わりつつある。

ただし、農業保護による高いエンゲル係数や、非効率でムダな医療、そして規制やデフレ増税志向の金融財政政策による経済の衰退が続く限り、本質的な解決にはならない。



2. 忍穂耳の垢[496] lEWV5I6ogsyNQw 2017年2月27日 15:25:09 : RKq4g0oItP : GjxQKwwQdl8[3]
消費税やむなしと思わせている、我々自身の「思考」がこの悪税を生んでいる。

抽象概念を好み、多くの文字メディアでつづられるこの世界。
その深層には「ある種の指向」が潜んでいる。

どれだけ論理的知性が優れていたとしても、
その「志向」から自由ではない。
むしろ論理的知性の力におごる者ほど、これに気づけないかも知れぬ。


その「志向」とは、我々の「思考」が過去化していること。

瞬間・瞬間の「思考」が、
未来を見ずに、過去ばかり追うようになっていること。

これは、こうした文字メディア自体がもつ欠陥とリンクしている。
なぜなら、文字情報がなす抽象概念は、
未来への「志向」と、過去への「志向」との違いを捉える力が無いからだ。

「思考」が過去化すると、
既に受け取ったもの、既存のものばかりに目がゆき、
未来の不確定なものを嫌うようになる。不確定性を確定性に置き換えようと努める。
たとえば、運気に作用される事象に保険をかけ、
上下の振れ幅を平準化させる、つまりは過去化してしまう。

そうした「志向」は、
景気の上り下がりで変化する所得税・法人税よりも、
景気よりも、人口、生命を維持する者の数に依存する消費税を好むだろう。
自然と対話し、生命の躍動に生きる者は、その陥穽を知っている。
だが、彼らさえも世界に充満する論理的知性の偏りに比べたら、アウトサイダーでしかない。

消費は、それが生命維持活動そのものであるが故に、けっしてゼロにはならない。
なにしろ、食べて、そして寝なくては、我々は生きてゆけないないからだ。
ところが、生産活動の利益に依存する税は、ゼロになることがある。
「思考」が過去化したら、どちらが徴税先として好ましいと思うかは、明らかだろう。

だが、この生きるために必須の消費活動そのものに、重く税をかければ、
それは、稼げる者と稼げぬ者とを問わず、納めなくてはならない、いわば生への罰となり、
やがて、消費活動そのものを縮ませてゆくだろう。

さらに、その税を、もっと稼げぬ者へのケア(社会福祉)に使うとなれば、
それは稼げなさの連鎖、引力を呼び、ますます社会は疲弊してゆくだろう。

なんと悪魔的な税であることよ。


3. 2017年2月27日 21:35:10 : tlWnVFEXyg : YdpJ@QYwqXE[444]
止めさせる方法を書きましょうよ
彼らは何を言おうがやるんだからさ

4. 忍穂耳の垢[497] lEWV5I6ogsyNQw 2017年2月28日 03:59:28 : RKq4g0oItP : GjxQKwwQdl8[4]
3. 殿
 私へのコメントでは無いが、少し気になったので言い添えたい。

>止めさせる方法を書きましょうよ
>彼らは何を言おうがやるんだからさ

>>2 でご呈示したように、
我々一般庶民の考え方そのものが変らない限り、今の流れは変らない。
どうやら、本質がご理解いただけていないようだ。


人は、わが子を見る時、未来に思いを馳せるだろう。
そんな普通の思考、その未来への思いが、現代では、思考から弾き出されているのだよ。
すべてが過去参照な意識に偏り、安全確実を求めている。
今ある消費税という不遇は、
我々が長年溜めてきた、思いがもたらしたものだということ。
そうした、原因を受け入れるのが日本人の潔さであり「恥の文化」でもある。

いま、消費税に苦しめられていたとしても、
我々の意識が変わらぬかぎり、消費税は残り続けるということ。
そうした、根本を語っているつもりだ。

単なる、表面的な技術論、政策で容易に変わるものとは思えない。
だからこそ、先のコメントを記したのだ。

貴殿の意識を換えるのが先で、
世を変えるカウンターパンチはむしろそこから出てくるだろう。


5. 2017年2月28日 19:20:05 : RQpv2rjbfs : DnS7syXjc2g[559]
消費税で税収不足が解消しないのは既に証明されている。役人や政治家がこの事実を見ようとしていないのが問題なのだ。

例えば消費税が50パーセントの世界を想像してみよ、経済が完全に成立しなくなるのや容易に想像できる。

包括的な消費税は経済に影響を及ぼさない最小限の税率おそらく5パーセント以下でのみ唯一運用可能な税制だろう、もちろん懲罰的な例えばたばこや麻薬にたいする税は省くとしても。


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