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1月にラスベガスで開催されたCESに楽視が出展したEVコンセプト車
自動車業界の風雲児「楽視」、賈躍亭氏が中国のイーロン・マスクと呼ばれるワケ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170225-00010001-nkogyo-ind
日刊工業新聞電子版 2/25(土) 19:02配信
■画配信からスマホ、ネット通販、そしてEVへ
この冬、北京をはじめ中国の少なからぬ都市がPM2.5(微小粒子状物質)に覆われた。大気汚染が深刻化している中、中国では電気自動車(EV)の普及促進の機運が高まり、自動車メーカー以外の異業種から参入する例も現れている。
そのうちの一つである「楽視(LeEco)」は2004年に設立された。当初はLeTVと名乗っていたが、インターネット動画配信サービスの提供で急成長を遂げ、さらにスポーツ・バラエティ番組やドラマ・映画の製作、スマートフォン・スマートテレビの製造・販売、オンラインショッピングサイトの運営など、幅広い事業を展開するようになった。多角化戦略のコアは「平台、内容、終端、応用」(プラットフォーム、コンテンツ、デバイス、アプリ)をベースにしたビジネスエコシステムの構築である。
16年1月から楽視の英語表記がLeEcoに変わり、「共享生態世界」(エコシステムを楽しくシェアする)というコンセプトを打ち出している。16年10月には米国市場への進出も果たした。16年の中国国内企業別の特許出願件数で同社は4197件と3位を占め、イノベーション重視の姿勢を見せている。
■中国の自動車産業、世界の檜舞台に
楽視の成功は、消費者が楽視のデバイスを使い、楽視のコンテンツを楽しみ、楽視のショッピングサイトで消費するといったエコシステムを確立したことにある。それに加えて、従来のサービスやデバイスの枠にとらわれない挑戦をうたい、次の事業の柱としてEVの開発・生産に乗り出した。
同社の賈躍亭(ジア・ユエティン)最高経営責任者(CEO)は、EVを中心としたスマート交通のエコシステムを追い求め、中国の自動車産業を世界の檜舞台に立たせるとの高い志を掲げている。15年12月から米中のEV事業に投資し始め、16年12月から200億元(約3200億円)を投じて、浙江省莫干山エリアに楽視生態自動車産業パークの建設に着手した。18年6月からの生産開始を目指している。
一方で、急速な事業拡大による膨大な資金支出のため、資金繰りの悪化が露呈し、楽視の「EVドリーム」に対する懸念の声も聞かれる。しかし、資金調達のうまさで知られる楽視は年明けの1月中旬に、デベロッパーの融創中国(Sunac China)から168億元(約2688億円)の融資を受けられることとなり、資金不足の問題は解決されたようだ。だが、新たな融資は楽視の既存事業の強化に投入される予定で、既存事業の増収増益により、EVのような新規事業開拓の基盤を強くしたいとの思惑があるのだろう。
賈氏はチャレンジ精神旺盛な起業家で、「中国のイーロン・マスク(米テスラCEO)」とも呼ばれている。大胆な事業戦略とエコシステムへの注力で、EVでも成功できるか、その経営手腕がよりいっそう注目されている。
富士通総研 経済研究所 上級研究員 チョウ・イーリン
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