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アメ車だけ売れない日本市場 販売台数はドイツ車の7分の1 ニッポン自動車産業の行方
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/199612
2017年2月15日 日刊ゲンダイ 文字お越し
人気のアメ車ジープ(提供写真)
日米首脳会談の2週間以上前、トランプ米大統領は米企業経営者との朝食会で、日本との自動車貿易について「不公平だ」と不満を漏らした。ただ、日本に輸入された外国メーカー車の台数を見ると、2016年度上半期は14万4776台(日本自動車輸入組合の輸入車新規登録台数速報)で、5年前の同時期よりも4万台近く増えている。海外メーカーは日本で市場を拡大中だ。
もっとも、「車名別輸入車新規登録台数トップ10」(別表)を見ると、メルセデス・ベンツやフォルクス・ワーゲン(VW)などドイツ車が上位を独占している。ランクインしているアメ車はクライスラーのジープだけ。原産国別乗用車輸入実績(台数)でもアメ車はドイツ車の7分の1程度だ。
「米国車は大排気量が特徴のひとつですが、日本では総排気量が増えれば増えるほど、自動車税が高くなります。一方で、たとえばVWなどは1500t程度のモデルが多く、税制面では国産車との違いがない。トランプ大統領は、こうした制度が不公平だと言いたいのでしょう」(自動車評論家の国沢光宏氏)
もっともベンツやBMWなどは2000tを超える排気量の車も多い。それでもアメ車よりは売れている。
税制面でも、日本は、米国が2.5%としている輸入車への関税を課していない。一方的に不公平だと非難される理由はないだろう。
自動車ライターの佐藤篤司氏が言う。
「米国車メーカーも過去に何度か日本向けコンパクトカーの開発に挑んできました。GMは、シボレー・キャバリエをベースにした右ハンドル車の『トヨタ・キャバリエ』をOEM生産、1996年からトヨタが日本で販売を始めました。翌年も右ハンドル車の『サターン』を市場に投入。日本車やドイツ車に対抗しようとしましたが、いずれも失敗に終わり、撤退しています」
排気量を落とし、価格面でも日本車に近づけたが、知名度の低さに加え、大ざっぱで安っぽい内装が嫌われたという。そもそも、「米国車メーカーは、日本と同じ左側通行の英国に進出していなかったため、右ハンドルを製造する技術は遅れていた」(前出の国沢光宏氏)。小型車製造の歴史が浅いうえ、技術面でも劣るとすれば、日本車はもちろんドイツ車にも太刀打ちできないのは当たり前だ。
「米国車は、日本市場で売れても年に数千台未満ですが、根強いアメ車ファンはいます。だからこそ判断が難しいところではありますが、少なくとも一部のコアな消費者だけではなく、日本市場を席巻しようと考えるのなら、多くの日本人が欲しがる商品を造るためのリサーチや技術開発が必要。その点が米国車メーカーに欠けているのです」(前出の佐藤篤司氏)
トランプは日本を批判する前に、米国車メーカーに企業努力を求めるべきだ。
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