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老後貧困の最強の回避法は、「65歳以降も楽しく働いて収入を得る」手段を身につけること
http://biz-journal.jp/2017/02/post_17922.html
2017.02.05 文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー Business Journal
本連載前回記事では、「結婚に頼らない、ライフプラン、マネープランをつくることが大切」ということを、力を込めてお話しした。貧困にならないためには働き続けること。働き続けられる仕事に就くこと。結婚してもしなくても「一生働く」覚悟をすれば、仕事に対する考えや姿勢が変わる。未読の方は、ぜひお読みください。
マネープランというと思いつくのは、節約、貯金、投資だが、それだけでは足りない。「働く」「ためる」「守る」「使う」の4つの柱がそろってはじめて、住宅購入、老後資金、子どもの教育費などに備え、自分の夢を叶えることができる。1本目の柱、「働く」を見てみよう。「働く」は、特に女性に考えてほしい課題だが、女性の働き方は、結婚している男性、これから結婚する男性にも関わってくるから、男と女、両方の問題だ。
■長く働ける仕事、働き方、働くコツを見つける
結婚しなくても、離婚しても、貧困にならないために一番大切なのは「働き続ける」ことだ。結婚カップルも、女性が働き続けることで、より快適な家を買い、子どもに望ましい教育を受けさせ、老後にもゆとりを持って備えられる。
ところが、20〜30代の女性にこの話をすると、「ハードな長時間労働で今でもギリギリなのに、結婚した後も、まして子どもを育てながら働き続けるなんて無理!」と絶望的な声が返ってくることがある。
でも、ちょっと待って。今の職場はハードな長時間労働で、子育てしながら働いている先輩女性がいないかもしれない。でも、会社の別の部署、別の会社に目を移したら、生き生きと働いているワーキングママ、40〜50代の美しい独身女性もたくさんいる。頭を柔らかくして、情報を集めて、働き続けることに目を向けよう。
せっかく育児休業制度があるのだから、出産で退職せず、これを上手に利用しよう。2017年2月現在、最長1年半の育児休業期間を条件を満たせば2年に延長する改正案が出ている。出産やほかの理由でいったん辞めても、契約社員や派遣社員、アルバイトなどのかたちで働き続けることを考えてみよう。そして、うまくタイミングをはかって、フルタイムへ復帰すべきだ。
能力があり性格が向いていれば、フリーランスで働いたり、起業することもできる。社会の仕組みや仕事のかたちがどんどん変わっているので、今は「そんなの私には無理!」と思っても、心をオープンにしておくことをお勧めする。どこにどんなチャンスがあるか、わからない。
■一生働くって何歳まで? 75歳、80歳まで
そういうわけで、結婚してもしなくても、子どもを産んでも産まなくても、一生働くことが、よいライフプラン、マネープランの基本だ。
では、一生働くとは何歳までだろう。今は老後の公的年金は原則65歳から払われ、会社の定年も65歳になりつつある。60歳でいったん退職して、再雇用されて65歳までというかたちが多い。第一の目標は、この65歳まで。それでも「30代で出産して仕事を辞めようかな」と考えていた女性には、目からウロコの発想転換だろう。
でも、もう一歩先まで考えたい。最近まで60歳から年金が支払われていたのは、戦後の男性の寿命が65歳くらいだったからで、年金で暮らす余生は5年くらいだった。これがちょうどいい感覚だと思う。人生の終わりの1割が老後。それまでの9割までは現役でいく。これが筆者が提唱する「老後一割説」だ。
日本人の平均寿命は女が87歳、男が81歳(平成27年厚生労働省調査)。とすると女性は78歳まで、男性は73歳まで現役で働きたい。
女性の寿命が90歳になるのは時間の問題といわれている。65歳で仕事を辞めると、老後は25年もある。その間を年金で暮らすことになるが、年金でカバーできるのは生活費のせいぜい3分の2くらい(会社員で厚生年金に加入していた場合)。退職後の生活費をひとり年210万円とすると、その3分の1、年70万円は貯金で補わなくてはいけない。年70万円×25年は1750万円。夫婦2人だとこの2倍弱。でももし65歳から74歳までの10年間、年70万円の収入があったら、貯金で用意すべきは15年分1050万円だ。
65歳以降に楽しい仕事があれば、老後のための貯金がぐんと少なくてすむ。その分、現役時代、つまり30〜60代の人生をもっと自由に謳歌できるというわけだ。
■確定拠出年金も不動産投資もいいけれど、最強の老後プランは「働き続ける」
老後にそなえて、確定拠出年金や不動産投資を考える人が増えている。いろいろな手段を検討し実行するのはいいことだ。ただし不動産投資は慎重に。ローンを借りての投資はリスクが大きい。
しかし、それ以上に効果的なのは、65歳まで働き続ける覚悟を決め、65歳以降も収入を得る手立てを考えることだ。そのために今から、自分の働き方をデザインしていくこと。今の職場でスキルを高めながら、いろいろな人とつながり、想像力を磨いていこう。
(文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー)
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