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粉飾決算で経営危機を隠していた東芝の爆弾は米国の原発事業だけではない
http://gansokaiketu.sakura.ne.jp/newsindex3-naiyou.htm#2017-01-29-funshokukessande-keieikikiwo-kakushiteita-toshibano-bakudanha-beikokuno-genpatujigyou-dakedehanai
・東芝が米国に建設している原発事業の現段階での赤字が、3000〜4000億円規模であることが公表された。
・好調とされる海外での原発建設も泥沼のような赤字を生み出すことはまず明らかである。
・さらに東芝は米国天然ガスの利権にも手を出しており、この損失も1兆円規模程度になる可能性が高い
東芝の数千億円規模の損失の実態がまた明らかになった。
想定外の費用4000億円=米原発事業で膨らむ−東芝
(2017/01/11-17:47)時事
東芝傘下の米原発大手ウェスチングハウスが米国で進める原発建設の費用が当初想定を3000億〜4000億円上回っていることが11日、分かった。これを受け、東芝は取引金融機関に対し、原発事業全体で損失が1000億〜5000億円になる可能性があるとの見通しを示している。10日の金融機関向け説明会で、融資継続を求め、23日までの回答を要請した。
米国での原発建設は安全規制が強化され、関連費用が膨らみ、作業効率も低下している。東芝は膨らんだ費用の削減などを事業計画に反映させ、2月中旬までに原発事業の損失額を確定させる考え。損失が拡大すれば、2017年3月期連結決算で3期連続の純損失は避けられず、負債が資産を上回る債務超過に陥る可能性も否定できない。
既に引き渡した原発ならば、この損失で確定しているわけだが、まだ進捗は30%程度とされている。この程度の進捗で数千億円ならば、最終的には1兆円を越える規模の赤字に陥ることは火を見るよりも明らかである。
東芝経営陣は、海外での原発事業は順調だとしているが、中国での状況は下記の通り。
東芝の苦境を物語る中国原発事業の誤算
米子会社ウエスチングハウスが中国浙江省に建設している原発は、作業が遅れに遅れている。
2016 年 12 月 30 日 17:08 JST Wall Street Journal
【三門(中国)】東芝は、原発事業を将来の事業の柱に育てようとしてきたが、不正会計問題に伴う巨額の赤字計上や、米原発事業で数千億規模の損失が出る可能性に揺さぶられている。
東芝の実態を知るには、米原発子会社ウエスチングハウス(WH)が中国浙江省三門県に建設中の原子炉「AP1000 」が格好の手掛かりとなる。
三門原子力発電所に導入されるAP1000初号機(三門1号機)は、原発の安全性向上、労働力の節約、建設工期の短縮を実現することで、ウエスチングハウスが原発業界に革命を起こすとうたう新技術をアピールするはずだった。
ところが、三門1号機の建設は遅れに遅れている。例えば、冷却システムの基幹部品に問題があり、作業が2年余りも遅延した。しかも、ウエスチングハウスが三門1号機の設計作業を完了するまでに何年もかかったため、建設はさらに遅れ、顧客である中国国家核電技術公司の怒りを買った。三門1号機の建設は当初の計画から少なくとも3年の遅れが生じている。
・・
三門1号機の建設が遅れている要因はいくつもあるが、その一つとして「安全性」が挙げられる。中国は11年3月の福島原発事故を受け、全面的な安全検査が実施されていない新規原発の承認を停止した。これが三門1号機の建設を遅らせたとウエスチングハウスは言う。
その後、より根本的な問題が発覚する。それは技術的な作業が完了する前に建設作業を開始してしまったことだ。ウエスチングハウスは現在、この決定は誤りだったと認めている。
同社が設置済みの機器をわざわざ取り外し、技術面での再検査を長期にわたって実施したのは一度や二度のことではなかった。
ウエスチングハウスのダニー・ロデリック最高経営責任者(CEO、肩書は当時)は、13年1月ごろには我慢の限界に達し、旧友のベンジャミン氏の採用に動いた。
ベンジャミン氏は、13年に三門原発を見て回った際、打ち立てのコンクリートを作業員が砕いている様子に驚いたという。原子炉の圧力を制御する加圧器を支える鋼鉄製部材の強度不足が発覚し、交換が必要だったのだ。
このような進捗状況ならば、数千億円から1兆円規模の赤字が発生するであろうし、記事を読み込むと、果たしてこの炉型を完成することができるのか−何しろ、世界で初めての原子炉なのである−と正直思う。このプロジェクトを一つ抱えているだけで、普通の会社ならばつぶれてしまう。
原子炉で八方ふさがりで、おそらくすべてのプロジェクトを精算してしまえば、それこそ数兆円程度の損失が発生するのはまず間違いないところ。もはや、国家でさえも支えきれない規模である。
さらには、次のような時限爆弾も抱えている模様
東芝、米国での天然ガス液化加工契約の売却を模索
2015年 11月 6日 17:41 JST
[東京 6日 ロイター] - 東芝(6502.T)は、米国企業と締結した74億ドル規模の天然ガス液化加工契約について、売却を模索している。
東芝は2013年、テキサス州のフリーポートの基地から2019年以降、年間220万トンの液化権益を20年にわたり確保することを決定した。
しかし、アジアで液化天然ガス(LNG)価格が下落しているため、米国からの輸出需要が後退する可能性がある。東芝が支払う加工料金が年間最大3億7000万ドルに膨らむ恐れもある。
inRead invented by Teads
東芝電力システム社の企画部事業開発担当参事、中谷晃氏はロイターに対し、米国産LNGの価格競争力が低下したことを認め、20年間の契約期間の短縮について検討していることを確認した。加工料金についてはコメントしなかった。
この事業もまた、1兆円規模(いや、それ以上か)の赤字を垂れ流す可能性が高い。
E&E(エネルギーとエレクトロニクス)の東芝、面目躍如。
タイムラインに流れていたため、驚いたのがつぎのPC事業部の決算(最終ページ)
なぜ、こんな単純な粉飾決算が見過ごされていたのか、疑問に思うのは私だけではないはず。このグラフを見れば、すくなくとも2008年から粉飾決算をし続けていたことは容易にわかる。(2005年に東芝が、WHを買収)
http://gansokaiketu.sakura.ne.jp/SnapCrab_NoName_2017-1-29_15-38-34_No-00.jpg
これらすべては公開情報であり、東芝には何一つ「希望」がないことが伝わってくる。この状況で、なおも融資を続けようとする銀行。さすが、原子力村の力は強い と言わざるを得ない。
■関連ブログ
1416.原子力と心中する東芝2016年12月27日
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