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トランプ相場の終わり
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52902866.html
2017年01月23日 在野のアナリスト
国会では代表質問もはじまりました。しかし産経など、二階自民幹事長が野次に対して反応したことを『反撃』と報じるなど、相変わらずの擁護姿勢が目立ちます。しかし原稿を読むだけの代表質問で、余計な言葉を交えること自体、おかしいのであって反撃してはいけない。委員会で民進党が掲げたプラカードについて、安倍首相は所信表明演説で批判しましたが、野党時代の自民も掲げていた。最近の国会では、自分で調べることすらなく原稿を作成しているようで、学生以下、受験生以下の仕事ぶりといえるのかもしれません。
今日の日本株は大きく下げました。トランプ氏が大統領に就任後、大統領らしくなるとの期待が裏切られた結果、ポジションを構築しておくことがリスクになってきた。つまり今後もTwitter爆弾が投下されるのなら、安心して投資し、それを放置しておくこともできません。つまりポジションを構築しているだけでリスクになってきたのです。
特にトランプ氏は「米国ファースト」と唱えるのですから、米国でも活動する日本企業が高い収益を上げていたら、もっと米国に貢献しろ、雇用を増やせ、と圧力がかかることは確実です。つまりナゼか、日本の市場関係者は来期も増益基調を予想しますが、トランプ氏にとって米国で稼いで利益をもって帰る日本企業は、敵視こそすれど、容認するケースは少ないと見て間違いなく、来期の業績の重しになることが確実なのです。
これまでの外国人投資家は、トランプラリーが始まってから日本に対して円売り、株買いのポジションを大量に構築してきました。それがトレンドだったから、という理由に過ぎませんが、その流れが確実に息の根を止められた。それもトランプ氏の就任演説が原因です。その結果、ポジションを下げざるを得なくなった。円は買い戻し、株で買い持ちしているものは売り、売り持ちしているものは買い、という流れになったのが今日です。
問題は次のトレンドがみえないこと。トランプ氏の政策が実現すれば、ドル買い、円売りにはなるのでしょうが、その実現が見通せない。下手に中身が変わると、効果も変わってくる。という面もあって、中々に踏み込みにくい。そこに来て、ポジション落としの流れは着実にでるでしょうから、やや弱含みの展開にならざるを得ないのでしょう。
米国ファーストの中では、稼げば稼ぐほどリスクを抱える。いつ制裁措置を加えられるか分からない。それがトランプ時代です。国であれ、企業であれ、それは変わらない。安倍氏の訪米日程が決まらないのも、もう安倍氏と話をすることはないから。しかも高いハードルを課しておくと、日本からのお土産も大きくなるのですから、尚更先送りしたいところです。つまり安倍氏が前のめりであればあるほどつけこみ易く、日本にとっての利を得たいのなら、見返りを要求される。TPPの重要性を訴えれば、その代償が必要となる。TPPが日本にとって利益になる、と安倍氏が国内向けに訴えれば訴えるほど、日本はそれを成立させる見返りに、米国にどんな貢献をしてくれるのか、と要求されるのです。
保護貿易化する世界で、日本企業には稼ぐ力がある、という見立てが果たして正しいのかどうか、それが今後問われてくるのです。それは「日本には…」と言い替えてもよいのでしょう。反トランプでもではプラカードを掲げ、シュプレヒコールを上げる姿がめだちます。日本では、安倍政権にそんなことをすると、批判する声も多い。どちらの国が正しい民主主義の姿か、それも今後は問われてくるのでしょう。そして自由、公正に稼ぐことができない、ということがどんな未来をもたらすのか? 今から未来をどう想像するか、そこに政治家も、市場関係者も、能力が問われてくる、といえるのでしょうね。
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