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大統領就任当日の株高はケネディ以来 「トランプ相場」の勢いに陰りも
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170121-00000521-san-bus_all
産経新聞 1/21(土) 9:03配信
【ワシントン=小雲規生】トランプ米新大統領の誕生に対する米国の金融市場の受け止めは複雑だ。ニューヨーク株式市場では、トランプ氏が就任を宣誓した20日正午ごろ、ダウ工業株30種平均の上げ幅が急速に縮小。しかしその後は徐々に値を戻し、終値は前日比94・85ドル高の1万9827・25ドルで取引を終えた。
ロイター通信によると、新大統領が就任した当日にダウ平均が値を上げたのは1961年1月20日に就任したケネディ大統領以来。ハイテク株主体のナスダック総合指数、幅広い銘柄で構成するSP500種株価指数も値を上げた。
トランプ氏は就任演説で改めて、「米国第一」の立場から米国経済の活性化を目指すと主張しており、保護主義的な発言には貿易活動を縮小させるとの懸念が根強い。また市場には税制改革や規制緩和の具体的な内容が分からなかったことへの不満もある。
ダウ平均はこのところ、2万ドルを目前にした足踏みが続く。また外国為替市場ではトランプ氏の就任演説を受けて、ドルが円やユーロに対して売り進められた。昨年11月の大統領選後に株高とドル高が急速に進んだ「トランプ相場」の勢いにブレーキがかかっている状況に変わりはない。
トランプ氏の経済政策への期待も残っているが、実際に政策を実現できるかは不透明。トランプ新政権の動向次第では、市場の期待が崩れるリスクもありそうだ。
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