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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月3週)―福島県はモモの安全宣言、汚染が酷く葬式が増えている主産地の検査はしていません。―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2563.html
2018/06/22(金) 19:43:12 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。6月15日までの食品中の放射性セシウムの検査結果が6日遅れで発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先回に続き今回もしっかりセシウム入り汚染が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数841件中14件で基準超え(全体の2%)
A平均は、1キログラム当たり6ベクレル、最大300ベクレル(福島県産ネマガリタケ)。
※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2018年6月21日発表分)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
危険なセシウム汚染食品が宮城、福島産から見つかっています。今週の発表から
・岩手県産ブリからセシウム、福島産は116件連続ND
・福島県はモモの安全宣言、汚染が酷く葬式が増えている主産地の検査はしていません。
・福島産ネマガリタケから過去最高のセシウム
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.岩手県産ブリからセシウム、福島産は116件連続ND
岩手県産ブリからセシウムが見つかったと発表がありました(8)。福島産が気になります。以下に検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4()内は検査先
図―2 ブリの検査結果
図に示す通り岩手県産だけでなく、各県が検査した宮城、茨城、千葉県からも見つかっています。でも、福島県が検査した福島産ブリからはセシウムは見つかりません。厚生労働省の発表(1)を見ると2016年以降で116件連続で検出限界未満(ND)です。
岩手県産ヒラマサからセシウムが見つかったと発表がありました(9)。茨城産、千葉産の検査結果を厚生労働省の発表(1)でみると2016年以降は1件以下なので福島産と比較してみました。
※1(1)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4()内は検査先
図―3 ヒラマサの検査結果
図に示す通り岩手県が検査した岩手産からは見つかっているのに、福島県が検査した福島産からは見つかっていません。
ブリにしてもヒラマサにしても、福島近県ではセシウムが見つかっているのに、汚染源がある福島産からは見つかりません。海はつなっているのにおかしな話です。ブリやヒラマサなどの福島産の農水産物の出荷前検査は、厚生労働省の発表(1)を見ると、すべてを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(10)が実施してます。中立性に疑問があります。福島産は他より引く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
2.福島県はモモの安全宣言、汚染が酷く葬式が増えている主産地の検査はしていません。
福島を代表する果物にモモがあります(11)。福島県は今年も検査で「安全」が確認されたと発表しました(12)。
※(13)を引用
図―3 モモの「安全宣言」をする福島県
福島のモモは、福島県全域で栽培される訳ではありません。福島盆地と呼ばれる狭い範囲で主に栽培されています。特に福島市、伊達市、桑折町は福島のモモの3大産地です(14)。以下に示します。
※1 (15)のデータを(16)に示す手法で6月1日に換算
※2 避難区域は(17)による
※3 福島盆地は(18)による
※4 モモマーク一つはモモの検査1件を示し、(19)による。
図−4 福島のモモ産地と相馬市・南相馬市
図に示す通り福島盆地は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(20)地域が広がっています。福島のモモは汚染された地で作られています。
それでも福島県福島市はモモの購入数量が日本一です(21)。福島のモモ産地の皆様の健康が心配です。以下に福島のモモ産地(上位3市町、福島市、伊達市、桑折町)の各年1−4月の合計の葬式(死者)数を示します。
※1(22)を各年1−4月で集計
※2 震災犠牲者は死者・行方不明者を含み関連死を含まず(23)よる。
図―5 福島のモモ産地(上位3市町、福島市、伊達市、桑折町)の各年1−4月の合計の葬式(死者)数
図に示す通り事故後に増えています。数値を記載すると
事故前(2010年1−4月) 1,383人
今年(2018年1−4月) 1,599人
で16%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.008%です。以下に偶然に起こる確率を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(24)による。
福島県のひらた中央病院が福島産米や野菜を避けるか、避けないかのアンケート結果を発表しています(25)。以下に結果を示します。
表ー2 福島産米や野菜を許容すかのアンケート結果
※ (25)を集計
表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米と野菜を共に許容する方は7%です。果物の調査結果はありませんが同様に避けていると推察です。モモの主要産地でなく、福島産果物を避けているであろう、相馬・南相馬市の1−4月の合計の葬式数は
事故前(2010年1月〜4月)478人
今年(2018年1月〜4月) 456人
で(22)少し減っていますが、統計的な差はありません。
主要産地では無い相馬・南相馬市では葬式が増えていなにのに、汚染されている主要産地(福島市、伊達市、桑折町)では葬式が増えている福島のモモ、確り検査して欲しいと思います。以下に検査結果を示します。
※(19)を引用
図−6 福島産モモの検査結果
図に示す通り、主産地で汚染されており葬式が増えている福島市、伊達市、桑折町の検査結果がありません。
福島産は汚染され、葬式が増えた主産地を避けた検査で「安全」とされます。
3.福島産ネマガリタケから過去最高のセシウム
福島県産ネマガリタケから1キログラム当たり300ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(27)。以下に推移を示します。
※1(1)を集計
※2 日付けは収穫日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
図―7 福島産ネマガリタケの検査結果
図に示す通り上昇し、事故以来の最高値を記録しました。
福島県産リーフレタスから1キログラム当たり8.1ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(28)。以下に推移を示します。
※1(1)を集計
※2 日付けは収穫日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
図―8 福島産リーフレタスの検査結果
図に示す通り上昇し、事故以来の最高値を記録しました。
事故8年目になりましたが福島産はセシウムが上昇し事故以来の最高値を出しています。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・汚染の酷い主産地避けた検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する物がある福島産
(=^・^=)は不安なので「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようです。
福島県産サクランボのPRが福岡市で行われたそうです。好評との事です(29)。でも福島では違うようです。福島はサクランボの季節です。福島県福島市産のサクランボはつややかな赤い宝石の甘酸っぱさで人気があるそうです(30)。福島産は検査で「安全」とされます(31)。でも福島県福島市のスーパーのチラシには福島産サクランボはありません。
※(32)を引用
図―9 福島産サクランボが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2563.html
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1088報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月2週)―福島でセシウム汚染食品が市場流出、49日間発表しません―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:779KB)
(8)(3)中のNo21
(9)(3)中のNo22
(10)農林水産部 - 福島県ホームページ
(11)くだもの図鑑 ? くだもの消費拡大委員会
(12)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(13)(12)中のくだもの編 [PDFファイル/193KB]
(14)くだものづくりがさかんな福島盆地
(15)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(16)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(17)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(18)福島盆地 - Wikipedia
(19)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を「果物⇒ま行⇒も⇒モモ、モモ(施設)で6月22日に検索」
(20)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(21)福島県・福島市|なるほど統計学園
(22)福島県の推計人口(平成30年5月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(23)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(24)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(25)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(26)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:144KB)
(27)(26)中のNo315
(28)(26)中のNo368
(29)福岡で福島県産農産物PR 復興応援フェスタ、サクランボ人気:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
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