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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月1回目)―宮城、千葉産スズキからセシウム、福島産は81件連続ND―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2515.html
2018/05/02(水) 19:41:50 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。4月20日までのの食品中の放射性セシウムの検査結果が11日遅れで、発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数923件
A平均は、1キログラム当たり1ベクレル、最大80ベクレル(福島県産イワナ)。
今週は基準値(6)超はありませんでしたが
・宮城、千葉産スズキからセシウム、福島産は81件連続ND
・福島県はサヤインゲンの「安全宣言」、汚染が酷い産地は検査していません。
・上昇する福島県喜多方市産タラノメのセシウム濃度
今週の発表からなどの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.宮城、千葉産スズキからセシウム、福島産は81件連続ND
宮城県産および千葉県産スズキからセシウムが見つかったと発表があっりました(7)。福島産が気になります。以下に検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4()内は検査先
※5 淡水は除く
図―1 スズキの検査結果
図に示す通り千葉産、宮城産だけでなく、茨城産スズキからもセシウムが見つかっています。ところが福島県が検査した福島県産からは見つかっていません。海が繋がっている隣県では見つかるのに汚染源がある福島産を検査するとセシウムがみつからなくなるなどおかしな話です。
厚生労働省の発表(1)を見るとスズキ等の福島県産農水産物を出荷前検査を実施している福島県農業総合センターは福島県農林水産部に属します(8)。中立性に疑問がまります。福島産は他よりも低く出る検査で安全とされ出荷されます。
2.福島県はサヤエンドウの「安全宣言」、汚染が酷い産地は検査していません。
福島を代表する春野菜にサヤエンドウがあります(9)。福島県はサヤエンドウについて検査で安全を確認したと発表しました(11)。以下に福島県内の主要な産地を示します。
※(12)にて作成
図―2 サヤエンドウの出荷量(福島県)
図に示し通り伊達市、二本松市、須賀川市が上位3位の産地です。以下に位置を示します。
※1 (13)のデータを(14)に示す手法で5月1日に換算
※2 旧避難区域は(15)による
※3 ●はサヤインゲンの検査実施場所で(16)による。
図−3 伊達市・二本松市・須賀川市と相馬市・南相馬市
図に示す通り伊達市・二本松市・須賀川市の3市は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(17)を超えた地域が広がっています。福島のサヤインゲンは汚染された地で栽培されています。
以下にサヤエンドウ産地3市合計の葬式数を示します。
※1(18)を各年度(4月から翌年3月)で集計
※2 震災犠牲者は(19)により、行方不明者を含み関連死を含まず
図―4 福島のサヤエンドウ産地(伊達市、二本松市、須賀川市)各年度の葬式(死者)数
サヤインゲン産地の葬式(死者)数は
事故前(2009年度)1,479人
前年度(2017年度)1,617人
で9.3%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的に差ががるとされる5%(20)を下回る1.3%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(21)による。
一方で、福島県の発表(18)を集計するとサヤインゲンの3大産地でない相馬・南相馬市の合計の葬式(死者)数は
事故前年(2009年度) 1,336人
事故7年目(2017年度) 1,332人
で殆ど変りません。
福島のサヤインゲン産地は汚染され葬式が増えていますが、同じ福島でもサヤインゲンの3大産地でない相馬・南相馬市では葬式が増えていません。確り検査して欲しいと思います。
図―3の●で検査されたサヤインゲンの産地を示します。図に示す様に汚染が酷く葬式が増えた3大産地の検査結果はありません。その代わり汚染がさほどない産地で検査しています。
福島産は汚染が酷い主要産地を避けた検査で「安全」とされます。
3.上昇する福島県喜多方市産タラノメのセシウム濃度
福島を代表する野菜にアスパラガスがあります。福島県喜多方市は福島のキュウリの主要産地です(22)。以下に喜多方市産タラノメの検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
図―5 福島県喜多方市産タラノメの検査結果
図に示すようにどんどん上昇しています。
福島産はセシウム汚染が酷くなる物があります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・汚染が酷い主要産地を避けた検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島を代表する野菜にトマトがあります(22)。福島県矢吹町では今年のトマトの出荷が始まりました。同町産トマトは高品質だそうです(23)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(10)。でも、福島県矢吹町のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
※(24)を引用
図―6 福島産トマトが無い福島県矢吹町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県矢吹町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2515.html
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1081報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月3回目)―千葉産スズキからセシウム、福島県いわき市産は48件連続ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:11,961KB)⇒No1308(千葉産)、No7238、No7248(千葉産)」
(8)農林水産部 - 福島県ホームページ
(9)春 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(10)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(11)(10)中のやさい編 [PDFファイル/179KB]
(12)作物統計調査1>市町村別データ>平成19年産市町村別データ>年次2007年⇒6-3 野菜(果菜類)⇒福島県
(13)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(14)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(15)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(16)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を「さ行」⇒「さ」⇒サヤエンドウ、サヤエンドウ(施設)で検索
(17)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(18)福島県の推計人口(平成30年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(19)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(20)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(21)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(22)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(23)トピックス | JA夢みなみ
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