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今夏にも閣議決定「第5次エネルギー基本計画」は日本の未来を描くか 重要な課題が山積みだが…(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/669.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 4 月 24 日 13:22:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


今夏にも閣議決定「第5次エネルギー基本計画」は日本の未来を描くか 重要な課題が山積みだが…
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55347
2018年04月24日(火) 磯山 友幸 現代ビジネス 

複線シナリオ?

2050年を目指した長期的なエネルギー政策について議論する経済産業大臣の私的懇談会「エネルギー情勢懇談会」が4月10日、「エネルギー転換へのイニシアティブ」と題した提言をまとめた。

脱炭素化に向けたエネルギー転換が急速に進んでいくとしながら、「可能性と不確実性に着目した野心的な複線シナリオ」を描くべきだとしている。

本来この懇談会は、日本が将来にわたって「原子力発電(原発)」とどう向き合うのかを示すことが期待された。提言書でも「取りまとめに当たって踏まえた点」として、以下のような文章が書かれている。

「福島第一原発事故が原点であるという姿勢は一貫して変わらない。我が国は、原子力の位置づけを考察し続ける責務がある。2050 年のエネルギー戦略を構想するに際して、エネルギーの選択肢の1つである原子力の検証・検討は不可避であり、この提言は、福島第一原発事故の教訓をどういう形で示していくのかという問いかけへの回答でもある」

ところが、提言では、真正面から原子力を扱う事を避けている。

懇談会の設立に当たって、経産大臣から2050年のエネルギー戦略のシナリオを描くよう求められたにもかかわらず、可能性と不確実性が混在する今後30年間のシナリオをひとつに決め打ちすることはむしろリスクだとして、「複線シナリオで行くべきだ」という回答を出した。

あえて言えば、「脱原発」をシナリオに乗せることだけは外した、と言えなくも無い。脱炭素化のためには、再生可能エネルギーも、原子力も、という「複線」のシナリオである。

原発はやめるのか、やめないのか

世界の流れが脱炭素化に向かっているという点だけは間違い無いだろう。

要はそれをどうやって実現するかだ。提言では、風力や太陽光発電といった再生可能エネルギーは重視し続けるものの、蓄電技術などがまだまだ開発途上で、今の技術では天候などに左右されて電力供給が不安定になってしまう。

安定化させるためには火力発電による補完が必要になるため、再生可能エネルギーは「単独では脱炭素化を実現することはできない」というのだ。その上で、「水素やCCS(二酸化炭素回収貯留)、原子力など、あらゆる選択肢を追求することが妥当だ」としている。

原子力を前面に押し出さないものの、原子力は選択肢として持ち続ける、と言っているわけだ。

ところが一方で、「原子力の課題解決方針」とした部分では、「可能な限り原子力発電への依存度を低減するとの方針は堅持する」とも述べている。

また、「我が国においては、更なる安全性向上による事故リスクの抑制、廃炉や廃棄物処理などのバックエンド問題への対処といった取組により、社会的信頼の回復がまず不可欠である」ともしている。

さらに、そのために、「人材・技術・産業基盤の強化に直ちに着手し、安全性・経済性・機動性に優れた炉の追求、バックエンド問題の解決に向けた技術開発を進めなければならない」と、前向きに取り組む事の重要性も指摘している。

この提言だけを読んで2050年に日本の原発がどうなっているかを想像するのは正直言って難しい。

方向性は煙に巻いたまま

この提言は現在見直しが行われている国の「エネルギー基本計画」に盛り込まれることになっている。基本計画の方向性を指し示す役割を担うことが期待されていたと言っても良い。

基本計画の見直しは、経済産業大臣の諮問機関である「総合資源エネルギー調査会基本政策分科会(分科会長・坂根正弘コマツ相談役)」で議論されている。

本来は原発の行方などを長期的な視点で検討すべきなのだが、大所帯で意見がまとまらないこともあり、少人数の懇談会が設けられた。

懇談会にも加わった坂根氏は技術者出身の経営者で、「化石燃料がいずれ枯渇した時の事を考えれば原子力技術は放棄すべきではない」というのが持論。懇談会の提言も、もっと理詰めで原発技術の開発持続の必要性を説く内容になるとみられていた。

最終的には「脱炭素化」という言葉で煙に巻き、原子力はあまり目立たせない仕上がりになった。

世論を気にしてまた先延ばし

現在のエネルギー基本計画は第4次計画。原発については「ベースロード電源」としたものの、一方で「可能な限り低減させる」という方針を示した。

というのも2012年秋に民主党政権が打ち出された「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」というがあったためで、これを見直したものの、全く逆に「原発推進」を打ち出すまでには、世論を気にしてできなかった、ということだろう。

第4次計画では、原発の「新設」や「建て替え」といった文言は書き込まれていない。既存原発を再稼動させたとしても、最長40年が経てばルール上、廃炉になってしまうため、なし崩し的に「脱原発」が進んでしまうわけだ。

それだけに、見直し中の第5次計画で、原発について政府がどう方向性を示すのかが注目されている。

だが、前哨戦とも言えた懇談会の提言に、原発の新設や増設といった文言が全く含まれなかったことで、第5次計画も「玉虫色」のままになる可能性が強まった。

いくらなんでも懇談会の提言にある「産業基盤の強化」や「機動性に優れた炉の追求」という文言で、原発の新設を意味していると強弁するのは難しい。

原発推進派からは、2050年になっても原発を維持すると言っている以上、原発新設は既定路線だという声が上がるかもしれないが、それでは国民のコンセンサスを得たことにはならないだろう。

夏にも閣議決定されるとみられる第5次エネルギー基本計画に注目したい。









 

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コメント
 
1. 2018年4月25日 00:38:07 : Q0qLZV0z8c : F@Q5quO4aQg[10]
何とかして原発を存続させたい意図がみえみえ。

2. 2018年4月28日 11:20:25 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-2681]
2018年4月28日(土)

エネルギー基本計画骨子案

原発比率20〜22%「重要な電源」踏襲

 政府の中長期的なエネルギー政策の方針「エネルギー基本計画」の骨子案が27日、経済産業省の審議会で示されました。2030年の電源構成については原子力20〜22%、再生可能エネルギー22〜24%と、従来の方針(14年度)から数値目標は変えませんでした。

 経産省は5月にも計画案をまとめて、夏までに閣議にかけたいとしています。

 14年に安倍政権が閣議決定した前回計画では、原発を「可能な限り低減させる」としながら「重要なベースロード電源」と位置づけ再稼働を推進してきました。今回の骨子案では、これらの表現を踏襲。また、審議会で議論のあった原発の新増設は明記されていませんが、「原子力政策の再構築」として原子力人材や産業基盤の維持、強化を打ち出しました。

 さらに10日に示された経産省のエネルギー情勢懇談会の提言を反映し、50年においても原発を「実用段階にある脱炭素化の選択肢」として、安全性、経済性、機動性に優れた炉の追求などの方針を掲げています。

 再生可能エネルギーについては、さらなる大量導入により主力電源の一翼を担うことが期待されるとし、太陽光発電、風力発電のコスト削減を目指すことや送電線の系統接続に制約が生じる問題の克服などを掲げています。また、50年においては自立した「主力電源化を目指す」としています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-04-28/2018042806_01_1.html


3. 2018年4月30日 10:11:32 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-2659]
2018年4月30日(月)

参院資源エネ調で参考人質疑

原発「経済的でない」

市田、山添両氏が質問

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-04-30/2018043004_02_1.jpg
(写真)市田忠義議員

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-04-30/2018043004_02_1b.jpg
(写真)山添拓議員

 参院資源・エネルギー問題調査会は11日、エネルギー問題について参考人質疑を行い、日本共産党から市田忠義、山添拓両議員が質問に立ちました。

 市田氏は、エネルギー基本計画改定に向けた2030年度の電源構成の議論に関連し、東京電力福島第1原発事故の経験から「原発事故のリスクは社会的に容認できるか」と質問。大島堅一龍谷大教授は、同事故による損失は水俣病加害企業の負担額の数百倍に及び、人々の苦しみや国土の損害は経済的計算では計りしれないことから「到底容認し難い」と強調。原発は「経済的だ」ということ自体「常軌を逸した考え方だ」と批判しました。

 市田氏は、原子力規制委員会による原発事業者に対する適格性審査の確認事項に事故対応の「財務体力」は含まれていないとして、電力市場での原発の競争力について質問。大島氏は、安全な原発を建てるための資金調達は「相当困難」で「経済的にも成り立たない」と述べ、賠償制度にも不備があるとして、新規原発に競争力はないと強調しました。

 山添氏は、再生可能エネルギー技術の進歩により、「安定供給」という原発のメリットもなくなるのではないかと質問。大島氏は、「安定」とは安全確保の観点から発電量を変動させられないということであり、将来の再生可能エネルギーの増大に伴い「おのずと原子力や石炭は役割を閉じていく」と述べました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-04-30/2018043004_02_1.html


4. 茶色のうさぎ[-5450] koOQRoLMgqSCs4Ks 2018年4月30日 14:23:32 : YLEJXgZerk : QjfqfiB_R7w[-26]

 ぺっ♪

 共産党なんて、

 経産省の、広報役、じゃん!あほ 長文省略 うさぎ♂



[18初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず口を開けば『小出がー』『松本ガー』『共産党がー』とやって利権者以外を誹謗中傷するコメント多数のため全部処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

5. 2018年7月07日 10:04:02 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-2389]
2018年7月7日(土)

原発推進勢力と協調狙う

エネルギー基本計画 笠井政策委員長が批判

「原発ゼロ基本法案」制定めざす

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-07-07/2018070702_01_1.jpg
(写真)記者会見する笠井亮政策委員長=6日、国会内

 日本共産党の笠井亮政策委員長は6日、国会内で記者会見し、原発推進の「第5次エネルギー基本計画」(3日閣議決定)について、国民の声を無視し原発利益共同体の要求を積極的に聞く「対話」の仕組みを重視するものだと批判しました。

 笠井氏は、基本計画が「国民各層との双方向的なコミュニケーション充実」を掲げながら、意見公募(パブリックコメント)の件数や賛否の傾向は閣議決定前日の午後6時まで公表せず、国会にも報告されなかったと指摘。他方で、原子力事業者が原子力規制委員会との積極的な意見交換を行う「新たな組織」の設立を挙げているのは、「原発ありき、再稼働ありきで、国民とではなく原発推進勢力との双方向的なコミュニケーション充実を図る計画に他ならない」と強調しました。

 この「新たな組織」とは、東京電力など11原子力事業者や三菱重工、日立などの原発メーカー、電気事業連合会などが1日に発足させた「原子力エネルギー協議会」(ATENA、理事長=門上英・三菱重工業特別顧問)のことで、「原発利益共同体」の代表者が規制当局への意見伝達や制度づくりに関与し、意見表明や政治・行政との調整を行う狙いを示しています。

 笠井氏は「東電福島原発事故の教訓にまったく逆行する」と批判。(1)原子力規制委に対する圧力団体となって規制を骨抜きにし(2)規制委の独立性を阻害し(3)規制当局が電気事業者の虜(とりこ)となっていた構造を復活させるものに他ならず、経済産業省が新組織づくりを主導し、規制委が後押ししたと指摘。「エネルギー基本計画で新組織を位置づけるなど断じて許されない」と批判しました。

 その上で、「どちらを向いた計画なのかを含め、国会に対して報告し議論すべきだ」と主張。国民の願いをまとめた「原発ゼロ基本法案」(立憲民主党、日本共産党、自由党、社民党の4野党提出)の制定で、原発ゼロの日本を実現するため全力を尽くすと表明しました。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-07-07/2018070702_01_1.html

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

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