http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/667.html
Tweet |
御用連中が「自然・人工放射線ともエネルギーが同じならリスクも同じ」というデマを
あちこちで流しているが、だまされないように注意が必要である。
1つの原子が放つ放射線のエネルギーが同じならその影響は同じだろうが、
あくまでもそれは物理的な議論である。
実際に体内に取り込まれた放射性物質は核種により化学的・生物学的なふるまいが全く異なる。
ヨウ素が甲状腺に、セシウムが筋肉、とりわけ心筋に、ストロンチウムが骨や歯に取り込まれるのは
ご存知の通り。
カリウムは体内の濃度を一定に保つ仕組みが備わっており、どんどん摂取され排泄される。
しかし、これらの人工放射性核種は生物が進化する段階で存在しなかったものであり、
それらを体外に完全に排泄する仕組みは人体には備わっておらず、各部位に蓄積されてしまう。
さらに重要なのはその純度だ。
核燃料はウラン鉱石を濃縮して製造される。
80キログラムのウラン鉱石から得られる核燃料はたったの1グラムである。
それだけ高濃縮されたウランが核分裂してできる放射性核種の純度も非常に高い。
原発事故で放出された放射性微粒子は、1000分の1ミリ以下の大きさでも何十、何百億個もの
放射性原子が含まれている。
これが各臓器に蓄積され、四六時中放射線を放って集中的に近傍組織を破壊するのである。
全カリウムのわずか0.01%、しかもほぼ均一に存在する自然放射性核種のカリウム40とは
その破壊力は比較にならないほど大きい。
以上のような危険性を無視して、「自然・人工放射線ともリスクは同じ」と言うのは論外であり、
マヤカシにすぎない。
たった1個の原子が放つ放射線のエネルギーを比較しても何の意味もないのだ。
御用連中が「放射線」という言葉を多用するのは、放射性物質、放射性微粒子の危険性から
眼をそらすための策略である。
阿修羅原発板の読者なら十分に理解していることだが、今日、放射能汚染の危険性に
目覚めた人もいるわけで、どうかだまされないよう気をつけていただきたい。
(関連情報)
「放射能汚染や内部被ばくをごまかすために御用連中が『放射線』としか言わなくなった」
(拙稿 2017/11/13)
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/900.html
「自然界のカリウム40と放射性セシウムの違い (矢ケ崎克馬先生による解説)」 (拙稿 2016/5/9)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/640.html
「[重要] カリウム40と違い原発事故の放射性微粒子は何千万という原子の塊だから非常に危険だ」
(拙稿 2016/9/26)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/527.html
「ウラン燃料になるのは採掘量のわずか8万分の1 膨大な放射性残土 深刻な汚染 CO2も大量排出
クリーンエネルギーは大嘘」 (拙稿 2016/6/21)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/880.html
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素49掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素49掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。