http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/379.html
Tweet |
Record radiation levels found in Swedish wild boar (The Local 2018/1/23)
https://www.thelocal.se/20180123/record-radiation-levels-found-in-swedish-wild-boar
------(原文引用ここから)-----------------------
Even though it's over 30 years since the 1986 Chernobyl nuclear disaster, radiation levels exceeding 39 706 Bq (becquerel) per kilo have been found in Swedish wild boar meat taken from the Uppland area.
According to the Swedish Radiation Safety Authority, this is the highest ever level measured in wild boar meat in Sweden, way exceeding the 1500 Bq/kg safe limit set by the Swedish Food Agency for meat consumption.
Back in October 2017, two other hogs tested had record-high levels too, but at 13,000 Bq/kg and 16,000 Bq/kg they were small fry compared to this latest measurement. What makes this new record even more surprising is the fact that in 1986 there were no wild boar roaming the areas most affected by the Chernobyl fallout.
Speaking to The Local, Paul Andersson of the Swedish Radiation Authority explained that "wild boar were practically non-existent outside the southern counties of Sk ne and S rmland, two Swedish counties unaffected by radiation. However, in the years since, the wild boar population has multiplied and migrated to northern areas of Sweden”, which is why the authority is keen to test wild boar meat.
Andersson noted that wild boar may be particularly susceptible to radiation for a number of reasons: ”Wild boar forage for wild mushrooms and have the ability to find truffles in the ground, which may explain why this particular wild hog had such high levels of radiation.”
In contrast, he said elk meat's radiation levels have consistently gone down since 1986, rarely exceeding the safety limit for meat consumption of 1500 Bq/kg.
The authority is encouraging hunters to send them wild boar meat samples for testing.
------(原文引用ここまで)-----------------------
------(和訳ここから)----------------------------
スウェーデンの野生イノシシが放射能汚染の新記録 (The Local)
1986年のチェルノブイリ原発事故から30年以上経ったが、スウェーデン・ウップランド地方の
野生イノシシ肉から39,706ベクレル/kgの汚染が検出された。
スウェーデンの放射能安全局によると、これはスウェーデンの野生イノシシ肉としては
最高の汚染であり、スウェーデン食品局が設定する食肉のための基準1500ベクレル/kgを
超えるものだ。
2017年10月に2頭から13,000および16,000ベクレル/kgが検出されたが、今回はそれをはるかに
しのぐものである。
さらに驚くべきことは、1986年にチェルノブイリ事故のフォールアウトで最も汚染された
この地域には野生イノシシは出没していなかったことである。
放射能安全当局のポール・アンダーソン氏は、本紙にこう語る。
「野生イノシシは、南部のスコーネとセーデルマンランド県以外にはいなかった。
これらの県は汚染されていない。しかし近年は、野生イノシシは増えて
北部へと移動している。それが野生イノシシ肉の検査も厳重に行なう理由だ」
アンダーソン氏は、野生イノシシの汚染がひどいのはいくつかの理由があると言う。
「野生きのこをあさるし、地中のトリュフを見つけ出す。それがこの特定の野生イノシシが
ひどく汚染されている理由だろう」
これとは対照的に、エルク(鹿)の肉の汚染は、1986年以降、減少し続けており、
1500ベクレル/kgの基準を超えることはまれである。
当局は、野生イノシシ肉を検査のために送るよう狩猟者に呼びかけている。
------(和訳ここまで)--------------------------
チェルノブイリ事故後30年以上もたって、これほどの超高汚染が野生動物に見つかるとは驚きです。
われわれが生きている間に汚染が問題にならないレベルに低下することはあり得ないということです。
1500ベクレル/kgはとんでもなく緩く危険な基準ですが、チェルノブイリ事故後、スウェーデン人が
一般的に少量しか食べない食品については基準を1500ベクレル/kgに引き上げ、現在まで
そのままになっているようです。
それだけ野生動物が汚染されているということです。
スウェーデンでは、おそらくチェルノブイリ事故の影響で1990年代後半に人口が減少に転じました。
その後、積極的に移民を受け入れて再び人口が増え始めました。
スウェーデンは原子力推進派の力が強い国であり、積極的な移民受け入れには、放射能汚染による
人口減少をごまかす意図もあったのかもしれません。
ジビエの危険性については再三指摘していますが、野生動物、地面を掘り返して餌を食べる
イノシシの肉にはとくに気をつけなければなりません。
(関連情報)
「書評:スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか」 (勝川俊雄公式サイト 2012/2/2)
http://katukawa.com/?p=4875
「スウェーデンの人口統計」 (ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E7%B5%B1%E8%A8%88
「スウェーデン、2040年の「再エネ発電100%目標」で与野党が政治合意。原発については一部廃炉、
一部建替えも。「独自のエネルギー・ミックス路線」打ち出す(RIEF)」
(一般社団法人環境金融研究機構 2016/6/14)
http://rief-jp.org/ct4/62164
「イノシシ肉から基準値7倍超のセシウム オーストリア『森の生態系に影響』 (産経ニュース)」
(拙稿 2016/4/28)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/579.html
「富士見町で捕獲ニホンジカ 基準超すセシウム (信濃web)」 (拙稿 2017/11/19)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/122.html
「『ジビエ』利用拡大へ 安定流通確保の方策検討を (NHK)」 (拙稿 2017/4/28)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/823.html
「危ないジビエ・ブーム」 (拙稿 2015/4/7)
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/490.html
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素49掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素49掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。