http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/296.html
Tweet |
桑折町63周年、未来は暗い
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2391.html
2018/01/01(月) 19:52:53 めげ猫「タマ」の日記
新年あけましておめでとうございます。今年は犬年ですが、「めげ猫タマの日記」を宜しくお願いします。福島県桑折町が1955年1月1日に旧桑折町、睦合村、伊達崎村、半田村が合併して誕生しました(1)。63周年を迎えました。元旦でもありお祝いしたのですが、未来は暗そうです。
福島県桑折町(こおりまち)は福島県北部の宮城県境沿いにある人口12,100人(2)、面積42.97平方キロメートルの町です(1)。以下に示します。
※1(3)のデータを元に(4)に示す手法で1月1日に換算
※2 避難地域は(5)による。
図―1 福島県桑折町
図に示す通り国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(6)エリアが広がっており、事故8年目の今年も汚染された町です。同町はくだもの作りが盛んな福島盆地を構成します(7)。同町の花は「モモ」(1)、キャッチフレーズは「献上桃の郷」です(2)。同町も果物作りが盛んです。以下に桑折町産あんぽ柿の検査結果を示します。
※1(8)を集計
※2 基準値は(9)による
※3 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
図―2 桑折町産あんぽ柿の検査結果
図に示す様に事故後に基準値超えが見つかっています。桑折町は汚染果物を生産しています。
以下に同町に放置されている放射性セシウムの総量を示します。
※ 見積もりおよび元データは(10)を参照
図―3 福島県桑折町のセシウム量
図に示す様にピークで2グラム程度はあったのですが、今も1グラム以上が残っています。以下に除染の進行状況を示します。
※(11)集計
図―3 桑折町の除染の進行状況
図に示す通り2015年に既に終わっています。除染が終わり人工的に取り除かれることは今後は期待できません。セシウム137やストロンチウム90の半減期はおおよそ30年です(12)。あと数十年は汚染されたままの状態が続きます。
桑折町は仙台藩伊達氏発祥の地です。その後に伊達氏は仙台に移り、江戸時代は譜代や天領だったようです。明治維新後の1833年に「伊達郡役所」が設置されました。江戸時代より養蚕業が栄えたのですが、その後に衰退し果樹地帯となりました(13)。1887年12月に東北本線の郡山 - 塩竈(後の塩釜線塩釜港)間開通に合わせ(14)、同町では桑折駅(1)が開業しました。この時点では福島駅以北の福島県内の駅は桑折駅のみです。
1955年1月1日に旧桑折町、睦合村、伊達崎村、半田村が合併して今の桑折町が誕生しました(1)。63周年です。元旦でもありお祝いしたのですが、2011年3月の事故によって福島第一原発から同町にも大量の放射性物質が「うつり」、事故から8年を経で汚染されたままです。
同町のモモは毎年、陛下に献上されます。モモ献上の為に選果式が開かれます(15)。
※(15)を引用
図―4 選果式に登場する桑折町のキャンペーンクルー、ミスピーチスマイル
注文主は福島県知事で知事交際費から出ています。今年は56,400円でした(17)。図に示す様に大々的な行事なので56,400円でペイするとは思えません。ただし同町にとっては大事な行事のようです。(=^・^=)は福島県民ではないので文句は言えませんが、どう見ても「知事交際費」でなく「風評被害対策費」です。同町にとってモモは大切な果物のようです。以下に福島産モモの取引価格を示します。
※(16)を集計
図―5 山梨・福島のモモ価格
福島のモモは7・8月がピークです(17)。モモの生産量は山梨が1位で福島は2位です(18)。図に示す様に事故後に福島のモモは山梨産に比べ大幅に安くなりました。価格差を見ると
2015年 △159円安
2016年 △211円安
2017年 △242円安
で2年連続で価格差が広がっています。
5年前の2012年12月1日は桑折町には609人(男性302人、女性307人)の15〜19歳の方がが住んでしいました。5年を経て2017年12月には20〜24歳になっています。2017年12月に桑折町に暮らしている20〜24歳の方は382人(男性186人、女性196人)で、2012年に15〜19歳だった方のうち4割近い227人は桑折町を去って行きました。この世代は学校を卒業し社会人として新たに踏み出す頃です。桑折町の若者は社会人としての出発先として桑折町外を選びました。
以下に桑折駅の乗車人員を示します。
※(19)を引用
図―6 桑折駅の乗車人員
事故後に一時は増えたのですが、その後は減少に転じました。
今日(1月1日)に桑折町は63周年を迎えました。元旦でもありお祝いしたのですが、
・事故8年目の今年も汚染されたままであり、解消の見込みが立たない。
・特産のモモ価格が事故後に低迷し、回復の目途が無い。
・若い人の流出が続いている。
等が起きており、未来は暗いと思います。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
事故から8年目になったのに福島の汚染解消の目途が立ちません。福島県は今日(1月1日)に全国に向け福島産のCMを流しました(20)。トマトが出ていました。
※(21)をキャプチャー
図―7 福島産TVCM(室内で栽培されるトマト)
図に示す様に屋内で栽培されています。福島のトマトは年間を通し栽培されています。福島のトマトは美味しいそうです(22)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
※(24)を引用
図―7 福島産トマトが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2391.html
(1)桑折町 - Wikipedia
(2)桑折町ウェブサイト トップページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)くだものづくりがさかんな福島盆地
(8)報道発表資料 |厚生労働省
(9)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(10)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれた放射性セシウムの6割が残ったままの福島県二本松市
(11)福島県 桑折町|除染実施区域(市町村除染)の概要・進捗|除染情報サイト:福島県・環境省
(12)半減期 - Wikipedia
(13)町の歴史 | 桑折町ウェブサイト
(14)24年連続 ? 献上桃選果式 | 桑折町ウェブサイト
(15)平成29年8月分 - 福島県ホームページ
(16)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類⇒果物、中分類⇒もも類、品目(小分類)⇒もも」で検索
(17)福島県の旬(出回り時期) 果物編
(18)もも(モモ/桃)の収穫量ランキング: 教えて!全国ランキング 2017 〜都道府県ランキング 日本の統計〜
(19)桑折駅 - Wikipedia
(20)県、風評払拭へ新CM 農産物産地の魅力PR | 県内ニュース | 福島民報
(21)ふくしまプライド。
(22)今年もおいしい、トマト!トマト!トマト! | ふくしま 新発売。
(23)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(24)郡山東店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素49掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素49掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。