http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/277.html
Tweet |
福島産ヒラメ復活、要注意
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2385.html
2017/12/26(火) 19:42:03 めげ猫「タマ」の日記
東京中央卸売市場への福島産ヒラメの今年(2017年)の出荷量が11月までで99トンに達し、事故前(2010年)の出荷量101トンを上回る勢いです。福島の海への放射能漏れは続いており、安全とは言えません。注意が必要だと(=^・^=)は思います。
事故によって福島第一から海への放射能漏れが続いています。以下に福島第一の排水路の一つであるK排水路を流れる排水中の放射性物質の検査結果を示します。
※1(2)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す。
※3 法定限度は(3)に示すストロンチウム90の基準値を(4)にて全ベータに換算
図―1 K排水路排水の放射性物質濃度
図に示す通り事故から7年近く経ちましたが、福島第一から海へは法定限度を超える汚染排水が流されています。福島の海は汚染され続けています。特に全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質で、全ベータの半分がストロンチウム90由来です。図に示す様に最高値で見れば全ベータの値はセシウム137の倍程度です。福島の海にはセシウム137と同程度のストロンチウム90で汚染されています。当然ながらセシウムだけでなくストロンチウム90の汚染も心配です。
ところが厚生労働省はストロンチウム90の検査は必要ないとしています。ストロンチウム90はセシウムに対し一定の割合を想定すればよいとの説明です。厚生労働省は放射性物質がセシウムだけなら1キログラム当たり120ベクレルまで「安全」であり、基準値は100ベクレルとしています(5)。するとセシウム20ベクレル相当がストロンチウム90等の放射性物質よる被ばく分です。1ベクレルの放射性物質を取り込んだとして
セシウム137では 0.013マイクロシーベルト
ストロンチウム90では0.028マイクロシーベルト
の被ばくをします(6)。この割合から考えると厚生労働省が想定しているストロンチウム90の限度は1キログラム当たりで
9ベクレル(20×0.013÷0.028)
になります。現行の基準値を下回った食品から1キログラム当たり9ベクレルを超えるストロンチウム90が見つかれば、基準値以下でも「安全」とは言えなくなります。
東京電力は7月13日に福島県沖2kmで採れたクロダイから1キログラム当たり30ベクレルのストロンチウム90が見つかったと発表しました。セシウムは基準値以下の50.2ベクレルですので、危険なレベルのストロンチウム90です。これについて東京電力は特異な例であり、クロダイにについては今後はサンプルが入手できれば追加で検査すると発表しました(7)。7月13日より前の東京電力の発表(8)を確認したのですが、クロダイのストロンチウム90測定結果が出て来ません。その後の発表(9)(10)をみてもありません。これでは特異な例か分かりません。現状では福島産の魚はストロンチウム90の検査結果が無ければ「安全」とは言えません。
福島県漁連は190種の魚介類を試験操業の対象にしています(12)。東京電力は福島第一原発から20km圏内でとれたお魚のストロンチウム90の検査結果を発表しています(8)。だたし1回でも検査結果があるのは190種類のうち、イシガレイ、カザミ、コモンカスベ、シロザケ、ババガレイ、ブリ、マアジ、マコガレイ、マゴチの9種類です。福島県が福島を代表する魚だとするヒラメのストロンチウム90の検査結果はありません。
以下にクロダイの検査結果を示します。
以下に2017年の検査結果を示します。
※1(14)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
※3 日付けは捕獲日
図―2 クロダイの検査結果
図に示す様に福島県はクロダイのセシウム検査をしています。サンプルが入手できたようです。東京電力が主張する福島産クロダイから安全とは言えないレベルのストロンチウム90が見つかったのは特異な例を裏ずれるなら、セシウムだけでなくストロンチウム90の検査すべきですが、福島県の担当課の広報(15)を見るとストロンチウム90の検査結果はありません。福島県は「安全」を主張しますが(16)、安全を「担保」する気はないようです。蛇足ですが福島県いわき市は福島県沿岸部南部に位置し、南は茨城県に接しています(17)。お隣の茨城やその先の千葉産クロダイからセシウムが見つかっているのに、福島県が実施した福島県いわき市産からは見つかっていません。いわき市の方が汚染源に近いのにおかしな話です。福島県の検査は他に比べ低くでる検査のようです。
以下に東京中央卸売り市場への福島産ヒラメの出荷量を示します。
※1(18)を集計
※2 2017年は11月まで
図―3 東京中央卸売市場への出荷量
図に示す様に事故前の2010年と同じ程度に回復しています。出荷量の数値を記載すると
今年(2017年) 99トン(11月まで)
事故前(2011年)101トン
です。今年の集計は11月までなので事故前を超えそうです。以下に東京中央卸売市場での福島産ヒラメのシェアを示します。
※1(18)を集計
※2 2017年は11月まで
図―4 東京中央卸売市場での福島産ヒラメのシェア
図に示す通り上昇しています。以下に月別にシェアを示します。
※1(18)を集計
※2 2017年は11月まで
図―5 東京中央卸売市場での福島産ヒラメの月別シェア
昨年10月から今年2月までジェアが上昇し2月は20%近くになりました。ことしも10,11月と上昇しています。このまま行けば東京で流通するヒラメの2割が安全とは言えない福島産になりそうです。要注意です。
スーパーで「福島産」と表示してあるヒラメを見る事はあまりないとおもいます。加工食品には材料の産地を省略できる事があります(19)。(=^・^=)の街のスーパーで見るとお寿司のネタや刺身の盛り合わせなどは材料の産地が表示はありません。外食で提供されるヒラメ料理にも産地表示はありません。このような所に福島産ヒラメが流れていると考えるのが妥当なようです。
福島産のヒラメは復活しました。多分、産地表示がなされる事無く提供されていると思います。一方で「安全」は担保されていません。産地不明のヒラメは無理の無い範囲で避けるべきだと(=^・^=)は思います。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島産は安全であろうが無かろうが「安全」が主張され流通しています。(=^・^=)は不安なので「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようです。
福島県を代表する林産物にナメコがあります(13)。福島県いわき市は福島を代表するナメコの産地です。同市のナメコは美味しいそうです(20)。業者さんは安全だと言っています(21)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産ナメコはありません。
※(22)を引用
図―5 福島産*が無い福島県のスーパーのチラシ
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2385.html
(1)報道配布資料|東京電力
(2)(1)中の「福島第一原子力発電所構内排水路分析結果 」
(3)サンプリングによる監視|東京電力中の「サブドレン・地下水ドレンに関するサンプリング」
(4)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(7)2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB)
(8)(1)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 20**年度 第*四半期採取分」
(9)2017年10月5日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>2017年度 第1四半期採取分(PDF 208KB)
(10)2017年12月21日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2017年度 第2四半期採取分(PDF 207KB)
(11)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(12)(11)中の「海産魚介類編 [PDFファイル/196KB]」
(13)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(14)報道発表資料 |厚生労働省
(15)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(16)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(17)いわき市 - Wikipedia
(18)東京都中央卸売市場-統計情報検索中を「大分類⇒鮮魚、中分類⇒その他鮮魚類、品目(小分類)⇒ひらめ(国内)」で検索
(19)新たな加工食品の原料原産地表示制度に関する情報|消費者庁
(20)福島県産なめこの美味しさの秘密とは!? | ふくしま 新発売
(21)なめこへのこだわり|いいカモくんの加茂農産
(22)イオンいわき店
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素49掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素49掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。