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「東北電、送電6鉄塔の検査データ改ざん うち5基が変形」 (朝日新聞 2017/12/6)
http://www.asahi.com/articles/ASKD65HZ7KD6UNHB00Q.html
東北電力は6日、岩手県北上市の送電鉄塔の新設工事で、鉄塔6基の基礎部分計18カ所の検査データを改ざんしていたと発表した。強度や安全性に問題はないとしているが、少なくとも5基はデータが規程外だった影響で変形していた。経済産業省は同日、ほかにも不正がないか調べるよう東北電に指示した。
東北電によると、鉄塔の建設時、4本の脚を支えるコンクリート製の基礎を造る。四つの基礎は設計図と比べて間隔が13ミリ、高さは8ミリの誤差に収まるよう、電気事業法に基づいて国に届け出た社内規程で定めている。
東北電の盛岡技術センター(盛岡市)の担当者は昨年夏、北上市に鉄塔5基を新設する際、基礎を検査するよう施工会社に指示。間隔が設計から最大6センチ外れていると報告を受けた。「工期に影響する」と懸念した上司の課長ら3人が、施工会社に「これでは次の工程に進めない」などと、数値の改ざんを示唆。鉄塔はそのまま建設した。
また、同センターの別の担当者らは10月、別の鉄塔1基の完成時検査で間隔が規程外と気付いた。だが上司の副長は「検査に合格できない」と、担当者に虚偽の報告を指示。副長から虚偽記録の報告を受けた課長が別の工事も調べ、昨夏の改ざんも判明したという。
6基では、計10本の部材にゆがみが見つかり、補修した。このうち規程外だった影響でゆがんだとみられるのは5基という。
東北電管内7県の鉄塔は4万7054基ある。岩手県内のほかの261基を調べ、改ざんはなかったが、対象を広げ、結果を来年1月末までに経産省に報告する。経産省は、ほかの電力会社にも確認を求める。
記者会見した坂本光弘副社長は「非常に重く受け止めている。再発防止に取り組む」と述べた。(藤崎麻里、井上充昌)
-------(引用ここまで)---------------------------
これは氷山の一角でしょう。
送電線は建設も保守も莫大な費用がかかりますから、手抜き・不正のやり放題だと思われます。
あまり指摘されませんが、原発の問題点・欠点の一つは何百キロも離れたへき地から
送電するために長大で高価な送電線が必要となることです。
ちょっとした台風や地震でも送電塔が倒壊する可能性があり、送電できなくなります。
福島原発事故のときも送電鉄塔が倒れ、外から送電できず全電源喪失を逃れることが
できませんでした。
もちろんテロの標的にもなります。
下北半島の突先から首都圏まで800キロ以上もの送電線の建設と保守にかかる費用は莫大です。
その費用は原子力発電のコストには一切含まれていません。
原子力が一番安い発電方式というのは真っ赤なウソです。
こんな不安定で高価な発送電方式に頼ること自体が根本的な間違いなのです。
その上、不正でまともな強度も保証されていないのですから、これはもう言語道断です。
(関連情報)
「原発に不可欠な長距離・超高圧送電は問題だらけ 建設費用は何と1キロ当たり10億円!!」
http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/198.html
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