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価格差拡大・福島産アスパラガス、当然の結果です。
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2337.html
2017/11/09(木) 19:46:45 めげ猫「タマ」の日記
福島のアスパラガスは5−9月がシーズンです。そこで、東京中央卸売市場の1キログラム当たり取引価格(1)を生産量日本一の北海道産(2)と福島産を比べると
昨年(2016年)福島産△383円安(北海道産1,378円、福島産955年)
今年(2017年)福島産△430円安(北海道産1,560円、福島産1,130円)
で、価格差は拡大しています。これは消費者が福島産を正しく理解しためであり、当然の結果です。
福島県は原発事故によって多くの放射性物質に汚染されました。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。
※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域は(5)による
※3 「安達広域行政圏」は安達地区と略し、範囲は(6)による。
※4 相馬地方の範囲は(7)よる。
図−1 福島県安達地区と相馬地方
図に示す通り事故から7年近くが経過しますが、福島では国が除染が必要とする0.23マイクロシーベルトを超えた(8)エリアが広がっています。福島は今も汚染されたままです。以下に福島県安達地方に属する二本松市と本宮市(6)の合計の放射性セシウムの放置量を示します。
※ 集計方法およびリファレンスは(9)による
図―2 福島県本宮市の放射性セシウム量
事故から7年近くなりますが、こちらも減っていません。図に示す様に福島に降り注いだセシウムの大部分はセシウム137です。これは半減期が約30年で(10)、半分になるのに30年が掛かります。以下に住宅除染の実績を示します。
※(11)を集計
図―3 福島県内の住宅除染実績
図に示す様に「除染」はほぼ完了しており、今後は半減期で減衰していくのを待つしかない状態です。
福島は事故で汚染され、今の所は解消する見込みがありません。福島が力を入れている野菜にアスパラガスがあります(12)。安達地区(二本松市、本宮市、大玉村)は産地の一つです(13)。図―1に示すように汚染され、図―3に示す様に汚染解消の目途もありません。以下に各年10月より翌年9月までの1年間の葬式(死者数)の推移を示します。
※1(14)を集計
※2 震災犠牲者数は(15)による
図―4 福島・安達地区の葬式(死者数)の推移
図に示す通り、事後に急に増え今も継続しています。数値を記載すると
事故前年(2009年10月から10年9月) 1,064人
近々1年(2016年10月から17年9月) 1,221人
で、15%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算すたら0.1%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(16)による。
同じ福島でも相馬地方はアスパラガスの産地ではありません(17)。。以下に飯舘村を除く福島県相馬地方の各年10月より翌年9月までの1年間の葬式(死者数)の推移を示します。
※1(14)を集計
※2 震災犠牲者数は(15)による
※3 飯舘村を除く
図―5 福島・相馬地方の葬式(死者数)の推移
数値を記載すると
事故前年(2009年10月から10年9月) 1,390人
近々1年(2016年10月から17年9月) 1,459人
で、少し増えていますが統計的な差はありません。飯舘村を除いたのは同村は今年3月末まで避難指示が出されており(5)、今も住民の大部分が村外に暮らしています(18)。
福島のアスパラガスは葬式が有意に増えていない相馬地方ではそれ程には作られていません。でも、汚染され葬式が増えた安達地方では作られています。福島県や東京電力は福島産を避ける行為を「風評被害」と呼んでいますが(19)(20)、消費者の理解が得られたか興味があります
。
福島県が力をいれている野菜にアスパラガスがあります。以下に福島産アスパラガスの東京中央卸売市場への月別の平均出荷量を示します。
※1(1)を集計
※2 2010年から17年までの平均、ただし10月以降は16年まで
図―6 福島産アスパラガスの月平均の出荷量(東京中央卸売市場)
図に示す通り5〜9月がシーズンです。そこで5〜9月の取引価格をアスパラガス生産量首位の北海道(2)と比較いてみました。
※(1)を集計
図―7 福島産と北海道産のアスパラガス価格
図に示すとおり原発事故翌年から北海道産(2)との価格差が開いたままです。
2015年5−9月 北海道産 1,296円、福島産 927円で福島産△369円安
2016年5−9月 北海道産 1,378円、福島産 995円で福島産△383円安
2017年5−9月 北海道産 1,560円、福島産1,130円で福島産△430円安
で2年連続で価格差が拡大しています。これは消費者が福島産を正しく理解した結果であり、当然の事です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島産を避けているのは福島の皆様も同じだと思います。
福島からも稲刈りのニュースが聞こえてきます(19)。福島も新米の季節です。福島県相馬市産米の全量・全袋検査が10万件を超えました(20)。同市の人口は3万人台なので(21)、市民が食べるには十分な量です。同市辺りのおk目は銘柄米だそうです(22)。福島県は福島産米は全量全袋検査を実施しており「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(24)を引用
図―8 福島産米が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」はたべません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2337.html
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「野菜」⇒「茎葉菜類」⇒「アスパラガス:」で検索
(2)アスパラガスの生産量の都道府県ランキング(平成27年) | 地域の入れ物
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)福島県 - Wikipedia
(7)相馬地方広域市町村圏組合
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれた放射性セシウムの6割が残ったままの福島県二本松市
(10)半減期 - Wikipedia
(11)福島県 本宮市|除染実施区域(市町村除染)の概要・進捗|除染情報サイト:福島県・環境省
(12)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(13)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来(14)福島県の推計人口(平成29年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ>
(15)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(16)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(17)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(18)平成29年11月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ中の「平成29年11月1日現在の村民の避難状況 [PDFファイル/60KB] 」
(19)飯舘で避難指示解除後初の稲刈り「村の姿取り戻したい」 | 河北新報オンラインニュース
(20)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(21)福島県相馬市ホームページ
(22)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(23)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(24)Webチラシ情報 | フレスコキクチ
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