> 3号機からの取り出しは、現行の18年度半ばで変更はなかった。 この報道で、最も重要な点は、 東電が「3号機プールからの取り出しは、絶対に延期しない、2018年秋に着手する」と、 大見得を切った点です。 これまで散々延期を繰り返して来た。何度も何度も繰り返して来た。 http://fukushimadisasternote.1apps.com/tepco_schedule4_ex.gif (瓦礫撤去を延期する度に自動的に燃料取出しも延期される。瓦礫撤去延期は燃料取出し延期と等価) 瓦礫撤去開始の時期が近づく度に、瓦礫撤去開始の予定を延期して、先送りし続けて来た。 延期する日数を、経った日数と同じにすると、永久に始めない気だとバレるから、 延期する日数の方を少しだけ短かくしていたために、ついに追いついて瓦礫撤去を開始する羽目になったら、 今度は、進捗報告を打ち切った。開始したことだけはわかるけど、進展度合いが未だにわからない。 開始を宣言しただけで、撤去作業を全くやっていない疑うがある。 今回延期を表明しなかった理由は、 そうやって燃料飛散有無の確認を妨害し続けて来たことが、60万人に知れ渡ってしまったために、 「また延期すると、燃料飛散有無の確認を妨害することが延期の目的だとバレるんじゃないか? 下手をしたら、 燃料取出しのときと言わず今すぐ保管場所の画像を見せろと抗議の声があちこちで巻き起こるのではないか?」 と警戒したからではないか、と思います。 (60万人の根拠。この動画を2度見る人は僅か。再生回数=閲覧者数。うち原発マフィアが6万人として一般人60万人) 警戒したとは言え、燃料取出しを開始すると燃料の飛散有無を作業員に目撃されてしまうから、 東電と政府は、絶対に、2018年秋までに、延期を実現しようとして来る筈です。 私達は、それを絶対に許さないよう、一日も早く、 今すぐ保管場所の画像を見せろと抗議の声があちこちで巻き起こる状況に、しないといけません。 常識で考えても、 3号機プール内の使用済燃料の何割かがばら撒かれたか今も全部そこにあるかは、 保管場所の画像を見ない限り、絶対にわからないのです。強いて言えば五分五分です。 福島第一原発の3号機では、 https://www.youtube.com/watch?v=OiZmLqWnjgc が起き、その結果の画像 http://c23.biz/eV77 を見たら、 鉄骨が内側に曲がってるから自重で曲がったことはわかるし(爆風が原因なら外側に曲がる)、 そのことから、鉄骨の強度が落ちた、つまり鉄骨が1000℃になったことはわかるし、 そうなった天井の鉄骨は数十トンもあるのだから、 「建屋内に溜まった水素ガスが爆発しただけだ」と思って安心して、居られるわけがない。 例えば、天井の鉄骨が60トンで、爆発で建屋内に4000℃のガスが20トン出来たとして、 ガス20トンが4000℃→1000℃になって出て来る熱が鉄骨に移って、 鉄骨60トンが十数℃→1000℃になった(3000度分あるから20トンで60トンを1000度上げられる)。 と思えるか、というと、 鉄骨同士の間隔は広くスカスカで、そこを一瞬で通り過ぎて行ったのだから、 建屋内で出来た高温ガスの大半が、鉄骨に熱を与えることなく、高温のまま外に出て行った ことがイメージされる。 爆発で出来た建屋内に高温ガスが4000℃なら、10倍の200トンくらい出来ないと、 1000℃にできるほどの熱を鉄骨に与えられるわけがないことは、 理屈ではなく、感覚的にわかる。肌で感じる話です。 鉄骨同士の間隔は広くスカスカで、そこを一瞬で通り過ぎて行ったにもかかわらず、 http://c23.biz/eV77 になった画像を見れば... 東電は、 その他瓦礫撤去前の、3%しか見えない頃の画像は撮影できて公開したのだから、 その画像を撮影したとき同じ方法で、今の画像も、撮影できて公開できる筈です。 http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images1/d160526_08-j.pdf#page=17&zoom=50 公開しないところを見ると、3%しか見えない頃から瓦礫を全く撤去しておらず、 故意にずっと、3%しか見えないままにしている、 当事者なら疑うよ。自分が死ぬのだから... この公開は、やろうと思えば簡単にできて、やれば一目瞭然で白黒付く公開で、 しかも、200km圏内の数百万人の生死を左右する公開なのだから、絶対にやらせないといけない。 技術的には、それをやるのは一瞬(現状をありのまま撮影して公開。瓦礫に見えないままならその様を公開)。 バイオアッセイ法をやらせる運動の邪魔にも、脱原発運動の邪魔にも、ならない。 私達が要求してから実現するまで一瞬なのだから。要求しても実現しなかったらその態度からおかしいと皆気づく。 だから、まず、この、公開の実現を、他の重要な実現の前に、挟もうではないですか。 プルトニウムを大量に含む燃料が一切飛散していないか、何割かが飛散したのかは、贔屓目に見ても五分五分なのだから、 どちらなのかは、目視確認しない限り、絶対にわからない。 燃料が今も全部そこにあるのか、何割かがばら撒かれて無くなってるのか、 目視確認しない限り絶対にわからない。 東電がこれまでやって来たことを見ると、わざと隠蔽し続けているとしか思えない。 瓦礫撤去の進捗報告は、2015年11年に、その他瓦礫撤去に着手したと報告されたのを最後に打ち切られています。 http://fukushimadisasternote.1apps.com/tepco_schedule4_ex.gif (その他瓦礫とは、大型クレーン(FHM)とCUW/FD ハッチ蓋以外のほぼすべての瓦礫。瓦礫のほぼすべてが手付かず) その後、 http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images1/d160526_08-j.pdf#page=17&zoom=50 「小瓦礫」の撤去は実施済み、 「床狭隘部残留小瓦礫」の撤去は未着手 と報告されてるけど、こんな報告見ても、目視確認できる状態になったのかわからない なぜなら、 撤去の着手の宣言だけして、実際には撤去せず、 その他瓦礫のほぼすべてを「床狭隘部残留小瓦礫」に分類して、 使用済燃料取出しの時期まで先送りすることに変更したのかもしれないから。 (もしあの後,少しでも撤去していて燃料が新たに姿を現していたら画像を公開してる筈) 燃料取出し装置には瓦礫を撤去する機能も付いているので、 燃料置いてた場所を頭からすっぽり覆い隠してる瓦礫までもが、 燃料取出しのとき一緒に撤去するという口実で、燃料取出しの時期まで放置されるのです。 たとえ使用済燃料の大半が飛散してそこから無くなっていても、燃料取出しの時期まで発覚しません。 燃料取出しの時期を延期し続ければ、永久に発覚しません。 あの連中が、なぜ、そこまで汚い手を使って発覚を先送りし続けようとしてるのかと言うと、 あとで使用済燃料の何割かが飛散済だと発覚したときに 「飛散済だと自分も知らなかったから自分は悪くない」と言い逃れできるようにするためです。 そのとき、あの連中は、 「燃料プールの目視確認が完了したなんてひと事も言ってない。 燃料プールの件が燃料取出し装置の方に移り、目視確認の件が格納容器の方に移ったのを見て、 燃料プールの目視確認が完了したと、勝手に思い込んだ住民の方が悪い」 と責任転嫁して来ます。 燃料プールの件を燃料取出し装置の方に移し、目視確認の件を格納容器の方に移してるのは、 燃料プールの目視確認が完了したと言わずに「完了した」と思い込ませる、騙すための手口なのです。 もし、「小瓦礫」の撤去が本当に完了し、未着手が文字通りの「床狭隘部残留小瓦礫」だけなら、 使用済燃料566体の全部について、そこにあるのか無いのかくらいは、目視確認できる状態になってる筈です。 なのに、それを撮影して公開しないということは、目視確認できる状態になっていないといことです。
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