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福島甲状腺・1mSv以上は1順目29%、2順目58%
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2324.html
2017/10/26(木) 19:52:30 めげ猫「タマ」の日記
福島県が実施している甲状腺検査(1)について、事故3年以内に開始された1順目検査と4年目以降に実施された2順目検査について、悪性または悪性の疑い方(以下罹患者と略す)の事故後4ヶ月間の被ばく線量を比較しました。
1順目(先行検査)(2)
1ミリシーベルト未満 47人(全体の71%)
1ミリシーベルト以上 19人(全体の29%)
2順目(本格調査1回目)(4)
1ミリシーベルト未満 15人(全体の32%)
1ミリシーベルト以上 21人(全体の58%)
で、事故3年以内に開始された1順目検査に比べ、事故4年目以降に実施された2順目検査の方が罹患者の被ばく線量は多くないいています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的に差があるとされる5%(5)を下回る3.6%でした。
この他にも2順目検査では地域差が認められる(6)、全体の被ばく線量に比べ2順目で見つかった罹患者の被ばく線量が高い(7)等の特徴があり、チェルノブイリでは事故から4年目以降に甲状腺がん患者が多く見つかった考慮すれば、福島の小児甲状腺がんは事故による被ばくが影響していると言えます。
10月23日に28回福島県「県民健康調査」検討委員会が開かれました(3)。そこで福島県甲状腺検査結果が発表になりました(4)(8)。累積で
約30万人の検査で193人
の悪性ないし悪性の疑いの方が見つりました(6)。1万人当たりにして6人です。当初の想定は100万人当たり2,3人ですので(9)、当初の想定に比べ比べ極めて高い割合です。
これについて福島原発事故の為とも(10)、そうでないとも主張があります(11)。現時点の公式見解は
「事故当時5歳以下からの発見はないこと、地域別の発見率に大きな差がないことから、総合的に判断して、放射線の影響とは考えにくいと評価する。」
です(12)。
放射線影響のうちがんの発生は、直ぐに発祥する訳ではありません。数ヶ月から数年以上経過して現れるされています(13)。以下にチェルノブイリでの甲状腺がんの発症率の推移をしめします。
※1(13)にて作成
※2 年齢は発症時の年齢
※3 チェルノブイリ原発事故は1986年
図―1 チェルノブイリ原発事故での甲状腺癌発生率
チェルノブイリ原発事故では事故の4年目以降から急な増加が見られます(12)。
福島県の甲状腺検査は2011〜13年度に開始された1順目(先行検査)、2014、15年度開始の2順目(本格調査1回目)、2017。、17年度開始ないし開始予定の3順目(本格調査2回目)まで実施されます。甲状腺検査は1次検査と詳細な2次検査に分かれています。2次検査が完了して検査が終わったことになります。以下に2次検査完了者÷現時点(10月23日)での最新の発表(2)(4)での2次検査対象者で計算した2次検査完了率を示します。
※1(1)を集計
※2 2次検査完了者÷現時点(10月23日)での最新の発表での2次検査対象者
図―2 2次検査完了率
図に示すように1順目の検査では図―1との比較においてチェルノブイリでは発祥が増加する以前の事故後4年以内の2014年3月末に概ね終わっています。2順目の検査は同じくチェルノブイリでは増加がみられた4年目以降に確定しています。チェルノブイリの例を習うなら1順目の検査は事故の影響を受けることが無い検査であり、2順目の検査は事故の影響を受けた結果が出ます。1順目と2順目の結果を比較して、差があれば事故の影響があったと言えますし、差が無ければ事故の影響がないと言えます。以下に1順目の検査で、罹患者と判定された方の事故から4ヵ月間の放射線量分布を示します。
※1(2)にて作成
※2 被ばく線量は事故から4ヶ月間
図―3 1順目(先行検査)の罹患者の被ばく線量分布
図に示す様に1ミリシーベルト未満が過半数です。以下に2順目の検査で罹患者と判定された方の事故から4ヵ月間の放射線量分布を示します。
※1(4)にて作成
※2 被ばく線量は事故から4ヶ月間
図―4 2順目(本格検査1回目)の罹患者の被ばく線量分布
図に示す様に1順目とは異なり、半分以上が1ミリシーベルト以上の被ばくしています。
1順目(先行検査)(2)
1ミリシーベルト未満 47人(全体の71%)
1ミリシーベルト以上 19人(全体の29%)
2順目(本格調査1回目)(4)
1ミリシーベルト未満 15人(全体の32%)
1ミリシーベルト以上 21人(全体の58%)
で、事故3年以内に開始された1順目検査に比べ、事故4年目以降に実施された2順目検査の方が罹患者の被ばく線量は多くないいています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的に差があるとされる5%(5)を下回る3.6%です。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※1 計算方法は(=^・^=)の過去の記事による。
※2 黄色部分は計算による。期待値は1順目、2順目とも1ミリシーベルト未満の割合が同じとして、計算式は以下の通で計算
B=@(観測値)+A(観測値)
E=C(観測値)+D(観測地)
F=@(観測値)+C(観測値)
G=A(観測値)+D(観測値)
H=F+G
I=F÷H
@(期待値)=B×I
A(期待値)=B×(1−I)
C(期待値)=E×I
D(期待値)=E×(1−I)
※3 Iはχ2の合計(I)と自由度3で計算
放射線影響が出るであろう2順目の検査について纏めると
@罹患者の割合に地域差が見られる(6)。
A罹患者の被ばく線量は全体の被ばく線量に比べ高い(7)
B2順目で見つかった罹患者の被ばく線量は1順目で見つかった罹患者の被ばく線量に比べ高い(本稿)
との特徴があります。福島の小児甲状腺がんは事故による被ばくが影響しています。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
第28回福島県「県民健康調査」検討委員会の議論(15)を聞いていたのですが、甲状腺の放射線影響についての議論は殆どなされませんでした。その結果は従前に取りまとめた「放射線の影響とは考えにくい」との見解が生きたままです。これでは福島発の情報は信用できません。(=^・^=)は「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようです。
福島県郡山市産米の全量袋検査数が約58万件となりました。福島県最大です(16)。同市の人口は33万人程度(17)なので市民が食べるには十分な量です。同市のお米はあさか舞といって美味しいお米だそうです(18)。安全なので2011産米ですら学校給食に使われ(19)同市の子ども達に食べさせました。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(20)を引用
図―5 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2324.html
(1)「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ
(2)第27回「県民健康調査」検討委員会及び第7回「甲状腺検査評価部会」 の資料について(平成29年6月5日開催) - 福島県ホームページ中の「資料2−1 県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)結果概要【平成28年度追補版】 [PDFファイル/1.19MB]」
(3)第28回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成29年10月23日)の開催について - 福島県ホームページ
(4)(3)中の資料2−2 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査2回目)】結果概要 [PDFファイル/1MB]
(5)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(6)めげ猫「タマ」の日記 福島甲状腺、本格調査の罹患率は避難区域等の市町村0.049%、会津0.016%
(7)−10/25の記事−
(8)(3)中の「資料2−2 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査3回目)】」実施状況 [PDFファイル/991KB]」
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島甲状腺検査について
(10)「福島の子供の甲状腺がん発症率は20〜50倍」 津田敏秀氏ら論文で指摘
(11)福島県における小児甲状腺超音波検査について
(12)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(13)放射線被曝とがんとの関連性3 | トピックス | 日本臨床検査薬協会
(14)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(15)第28回福島県「県民健康調査」検討委員会(3) OPTVstaff
(16)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(17)郡山市の現住人口/郡山市
(18)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(19)JA郡山市|事業PR
(20)イトーヨーカドー 郡山店
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