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福島事故は「想定外」を主張し続ける東京電力、想定外がまた起きて柏崎刈羽も事故りそう
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2017/10/05(木) 19:47:35 めげ猫「タマ」の日記
東京電力は「柏崎刈羽の安全対策」を紹介した漫画(1)で福島事故の原因を「想定外」の津波としていました。柏崎刈羽原子力が適合性審査(安全審査ではない)での「合格」が決まりました(2)。これでは、もし柏崎刈羽が再稼働したら「想定外」をお越し大事故が起きそうです。
今から6年半前の2011年3月11日に福島第一原発を津波をきっかけに大事故が起こりました。事故の影響は今も残っています。
※1 (3)のデータを(4)に示す手法で9月1日に換算
※2 避難区域は(5)による
図−1 事故から6年半を経て福島第一を中心に広がる汚染
事故から6年半が経過しましたが、図―2示す様に国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(6)地域が広がっています。事故6年半を経た福嶌も汚染されたままです。今もなお約5万6千人(福島県内21,108人、福島県外34,963人(7))の方が避難されています。
以下に福島県二本松市の放射性セシウムの量を示します。
※(8)を転載
図―2 福島県二本松市の放射性セシウムの量
事故から6年半が経過しましたが殆どが残ったままです。最近は概ね半減期でしか下がりません(8)。放射性物質の量が半分になる時間で規定される半減期はセシウム137で約30年です(9)。30年で半分、60年で4分の1にかなりません。福島の汚染はあと数十年は続きそうです。福島の事故は原子力事故の影響は広範囲にかつ長期間に渡ることを示してます。原子力施設を運営する企業には「安全」を確保する高い能力が求められます。
東京電力は2012年4月に福島第一を襲い事故の引き金となった津波について
「東北地方太平洋沖地震は、これまでの知見では想定できないような規模のものであり、この地震によって生じた津波の高さ(規模)を想定できるものではなかったと考えています。」
と主張し(10)、福島第一事故は「想定外」の津波だとしています。これでは他の原子力発電所を再稼働した時に再度「想定外」の事があり再び大事故になる可能性が残ります。
東京電力は「柏崎刈羽の安全対策」を紹介した漫画を掲載しています(1)。以下にその一コマを示します。
※(1)を引用
図―3 東京電力の「柏崎刈羽の安全対策」を紹介した漫画
図に示す通り福島事故について
「想定を上回る津波が過酷な事故への引き金となりました」
記載し、相変わらず「想定外」を主張しています。
図―1に示す様に福島第一原発から100km程北に女川原発があります。こちらの原発も津波に襲われたのですが、大規模な放射能漏れはおこらず(11)、図―1に示す様の汚染はありません。これについて女川原子力発電所を運営する東北電力は
「1号機の設計時(昭和40年代)、文献調査や地元の方々への聞き取り調査から津波の高さを3m程度と想定していました。しかし、専門家を含む社内委員会での『貞観津波(869年)や慶長津波(1611年)などを考えれば津波はもっと大きくなることもあるだろう』等の議論を経て、当社は敷地の高さを14.8mと決定しました。」
と説明しています(12)。東京電力では「想定外」だった津波は東北電力では「想定内」だったようです。当該の漫画を見る限り、福島第一を襲った津波を「想定」しなかった理由について明確な説明を見つけることができませんでした。「想定」してない事態が起きたら、「想定」しなかった原因を調べ「対策」をとって今後は「想定」できるようにしておかないと、「想定外」の事態によって事故が起こる可能性が残ります。柏崎刈羽原子力が適合性審査(安全審査ではない)での「合格」が事実上決まりました(2)。これでは、もし柏崎刈羽が再稼働したら「想定外」を起き、大事故になりそうです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
事故から6年半を経て想定外を主張する東京電力ではおよそ福島事故の「反省」が感じられません。 安倍出戻り総理は事故前に
「(原発の安全について)御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」と言っています(13)。でもその後の事故報告書で万全期していない事が明らかになりました(14)(15)。ところが今年の3.11追悼式では「原発事故」を使いませんでした(16)。反省するどころか、事故をとっと風化させようとしています。これから原発を勧めるにしても福島事故を教訓として「安全」の向上に努めるのが筋だと思います。東京電力は今回の事実上の審査合格について
「柏崎刈羽原子力発電所の更なる安全性、信頼性の向上に努めてまいります。」
とコメントしていますが(17)、(=^・^=)は単なるリップサービスだと思います。事故前の東京電力も原子力は「安全」と言っていました(18)。からこれでは福島の皆様は不安だと思います。
福島を代表する夏野菜にキュウリがあります(19)。10月ですがまだまだ楽しめます(20)。福島県須賀川市は福島のキュウリの主要産地です(21)。同市辺りのキュウリはみずみずしい香りとパリッとした歯切れのよいそうです(22)。福島県は福島産キュウリを「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
※(24)を引用
図―4 福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県須賀川市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-asyuracom-2280.html
(1)原子力発電所に質問です 柏崎刈羽原子力発電所の安全対策|東京電力ホールディングス株式会社
(2)福島と同型の柏崎刈羽、事実上合格…東電では初 : 科学・IT : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(8)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれた放射性セシウムの6割が残ったままの福島県二本松市
(9)半減期 - Wikipedia
(10)今回の津波は、それまでの知見では想定できない大規模なものでした|東京電力
(11)女川原子力発電所 - Wikipedia
(12)原子力発電所の安全対策 東日本大震災と女川原子力発電所 | 東北電力 ホームページ
(13)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(14)日本政府、事故調、東京電力発表報告書
(15)国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(16)福島知事:安倍首相式辞に違和感 「原発事故」文言使わず - 毎日新聞
(17)(コメント)柏崎刈羽原子力発電所6,7号機の原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案について|お知らせ|東京電力ホールディングス株式会社
(18)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(19)夏 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(20)福島県の旬(出回り時期) 野菜編
(21)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(22)特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ
(23)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(24)ザ・ビッグ須賀川店 | 宮城県、福島県のイオングループのスーパーマーケット「ザ・ビッグ」 | マックスバリュ南東北
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