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磐越道20周年、間もなく放射能汚染物の輸送路
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2300.html
2017/10/02(月) 20:00:52 めげ猫「タマ」の日記
磐越道は福島県いわき市のいわきJCTと新潟県新潟市の新潟中央ICを結ぶ全長212.7kmの高速道路です。1997年10月1日に全線が開通してから今月で20周年になります。お祝いしたのですが、間もなく放射能汚染物の輸送路になります(2)。
福島県には3本の全線有料の高速道路があります(1)。東北道(3)、常磐道(4)そして磐越道です(5)。東北道の福島県内区間は全て4車線(上下2車線づつ)で(3)福島最大の幹線道路です。常磐道が全線開通したのは2015年3月1日で、2年半ほどですが、交通量の少ない区間(浪江IC−南相馬OC)でも1日当たり九千台を超えています(4)。磐越道は福島県いわき市のいわきJCTと新潟県新潟市の新潟中央ICを結ぶ全長212.7kmの高速道路です。1997年10月1日に全線が開通してから今月で20周年になります。最も交通量が少ない福島・新潟県境(西会津IC−津川IC)は約六千台で(1)、福島では最も閑散とした高速道路です。
※1 (5)のデータを(6)に示す手法で10月1日に換算
※2 避難区域は(7)による
※3 観光地の位置は(8)〜(12)による。
図−1 磐越道(福島県区間)
他の2本の高速道路(東北道、常磐道)と違い観光道路ないしは過疎地を結ぶ道路の色彩が強い気がします。たとえば福島県は高齢化率が高い町村を5つあげていますが(13)、その一つに磐越道が通る西会津町(1)が入っています。
以下に福島の観光客入り込み数を示します。
※1(14)を転載
※2 凡例中「既存」は事故前より集計対象になっていた施設を示す。
※3 凡例中「新規」は事故後に集計対象になった施設を示す。
図―2 福島の観光客入り込み数
事故前からあった観光地や施設、イベントだけで集計すると
2010年 5,717万9千人
2013年 4,669万1千人
2015年 4,664万5千人
2016年 4,691万8千人
で、2013年からは回復がほぼ止まり2016年は事故前の8割程になっています。しかたが無い事です。図―1に示す様に今も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルを超えた(15)エリアが広がっています。事故から6年半以上が経過しましたが、福島は汚染されたままです。福島を恐れこれを避けるのは当然の事です。
過疎化のあいまって磐越道の利用が減るかと言えばそうでもなさそうです。福島では除染で出た大量の放射能汚染物が仮置きされたままです(16)。今後は中間貯蔵施設にとりあえず運び込む計画です(17)。無論、その後は決まっていません。
以下に中間貯蔵施設用地の取得状況を示します。
※(18)にて作成
図−3 中間貯蔵施設の用地取得状況
昨年7月位から取得が進み今年6月末では民有地全1,270haのうち521haの取得が終わっています(18)。このペースで行けばあと3〜4年で概ねの用地取得は終りそうです。用地取得に合わせ工事も進んでいます。工事が終われば除染で出た放射能汚染物の中間貯蔵施設への輸送です。以下に輸送路を示します。
※(2)を集計
図―4 除染で出た放射能汚染物の輸送経路
図に示す様に磐越道では1日当たり1000台以上の放射能汚染物を載せたトラックが行きかう事になります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
今でも取得済みの用地に放射能汚染物を運んでんいますが、色々とトラブルが起きています(18)。それでも運ばない訳には行きません。福島復興はリスクを伴います。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県喜多方市産米の全量全袋検査数が約2万件に達しました(19)。同市は人口5万人に満たない小さな市(20)なので、市民が食べるには十分な量です。同市辺りのお米は「極上」で「安全」だそうです(21)。でも、福島県喜多方市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(22)を引用
図―5 福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県喜多方市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2300.html
(1)磐越自動車道 - Wikipedia
(2)除染土壌などの輸送について|中間貯蔵施設情報サイト:環境省中の「•平成28年12月更新版(平成29年度を中心とする輸送を対象)⇒本文pdf」
(3)東北自動車道 - Wikipedia
(4)磐越自動車道 - Wikipedia
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(7)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)スパリゾートハワイアンズ - Wikipedia
(9)リカちゃんキャッスル
(10)磐梯高原 - Wikipedia
(11)猪苗代湖 - Wikipedia
(12)若松城 - Wikipedia
(13)福島県の現状 - 福島県ホームページ
(14)めげ猫「タマ」の日記 2016年の福島・観光客は4.9%増、これまで集計してない施設を集計しただけ
(15)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(16)福島原発事故:積み上がる除染廃棄物 - 毎日新聞
(17)中間貯蔵施設の概要|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(18)第8回 中間貯蔵施設環境安全委員会 開催報告 - 福島県ホームページ中の資料 [PDFファイル/16.17MB]
(19)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(20)喜多方市ホームページ
(21)沖縄県へ米のトップセールスを実施 - 喜多方市ホームページ
(22)ヨークベニマル/お店ガイド
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