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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月2週)―2年間検査されない最大産地の福島県須賀川市産露地栽培キュウリ―
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2017/09/13(水) 20:01:43 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。9月2週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り汚染が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数1,016件中4件の基準超え
A平均は、1キログラム当たり4ベクレル、最大210ベクレル(福島県産イノシシ)。
※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2017年9月2週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
今週のデータを解析すると
・茨城産スズキからセシウム、福島県いわき市産は34件連続ND
・2年間検査されない最大産地の福島県須賀川市産露地栽培キュウリ
・上昇する福島県桑折町産ヤマメのセシウム
等の特徴があり、福島産を「安全」と言い切ることができず、「安心」することができません。
1.茨城産スズキからセシウム、福島県いわき市産は34件連続ND
福島県いわき市は福島県沿岸部南部に位置し、茨城県と接しています。
※1(7)の数値データを元に(8)に示す手法で9月1日時点に換算
※2 避難区域は(9)による
図―2 福島県いわき市と須賀川市
茨城県産スズキからセシウムが見つかったと発表がありました(10)。茨城県に接している福島県いわき市産が気になります。以下にスズキの検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 淡水は除く
※4 日付けは検査日
図―3 スズキの検査結果
図に示す通り、茨城産はおろかその先の千葉産からもセシウムが見つかっていますが、いわき市産は厚生労働省の発表(1)を数えると34件連続して検出限界未満(ND)です。汚染源に近い福島県いわき市産スズキのセシウムがお隣の茨城やその先の千葉産より低くでるなどおかしな話です。
スズキ等の福島産農水産物の出荷前検査を実施しているのは厚生労働省の発表(1)によれば全て福島県農林水産部に所属する福島県農業総合センターです(11)。中立性に疑問があります。
福島産は他より低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
2.2年間検査されない最大産地の福島県須賀川市産露地栽培キュウリ
農産物の栽培方法には施設栽培と露地栽培があります(12)。以下に福島県産原木シイタケの検査結果を示しま
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは収穫日
図―4 福島産原木シイタケの検査結果
図に示す通り、施設栽培でない露地栽培の方が高い値が出ています。
福島を代表する農産物にキュウリがあります(13)。以下に生産量を示します。
※(14)を転載
図―5 福島県のキュウリの生産量(2007年)
図に示す通り須賀川市は福島県随一のキュウリの産地です。図―2に示すように同市は事故から6年半が経ちましたが国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた場所(15)が広がっています。福島のキュウリは汚染された土地で栽培されています。確り検査すて欲しいと思います。
須賀川市のキュウリは施設栽培でない露地栽培が主流です(16)。以下に同市のキュウリの検査件数を示します。
※(1)を集計
図―6 福島県須賀川市産キュウリの検査件数
図に示す通り施設栽培以外を中心にどんどん検査件数が削減され、2016年、17年と2シーズンに渡り汚染リスクが高く主力のハウス栽培以外(露地栽培)のキュウリは検査されていません。それでも福島県は福島産キュウリは検査で安全が確認されたと主張してます(17)。
福島産はセシウム汚染が酷そうな物を避けた検査で安全とされ出荷されます。
3.上昇する福島県桑折町産ヤマメのセシウム
福島県桑折町産ヤマメから1キログラム当たり55ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(18)。以下に推移を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―7 福島県桑折町産ヤマメの検査結果
4月以降7月位までは上昇することはなったのですが8、9月にかけて上昇しています。
福島産はセシウム濃度が上昇する事があります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・セシウム汚染が酷そうな物を避けた検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
これでな福島の皆様は不安だと思います。
福島県伊達市は福島県2位のブドウの産地です(19)。福島県伊達市ではこの週末にブドウ祭りが行われます(20)。福島県伊達市はブドウのシーズンです。同市のブドウは子どもからお年寄りまで幅広い世代から愛されているそうです(20)。福島県は福島産ブドウを「安全」だと主張しています(17)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産ブドウはありません。
※(21)を引用
図―8 福島産ブドウが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県伊達市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-asyuracom-2272.html
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1050報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月1週)―山形から基準超のセシウム汚染食品、出荷制限はありません。―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(9)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(10)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:8,397KB)No3802」
(11)農林水産部 - 福島県ホームページ
(12)露地栽培と施設栽培とは? | さんりはま
(13)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(14)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月1週)―福島産キュウリの主産地検査はたった1件―
(15)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(16)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)〜「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」〜 月報 野菜情報−産地紹介−2010年9月
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(18)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:883KB)中のNo155」
(19)めげ猫「タマ」の日記 果物作りが盛んな、汚染された福島盆地
(20)お知らせ | JAふくしま未来
(21)ヨークベニマル/お店ガイド
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