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福島第一3ヶ月連続でダスト警報、原因はウラン生成物
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2017/09/03(日) 19:51:13 めげ猫「タマ」の日記
東京電力は9月1日にダストモニタの警報が出たと発表しました(1)。これで3ヶ月連続です。原因はウラン生成物のビスマス214です。東京電力は天然由来を7主張していますが、事故でむき出しになった福島第一のウラン由来の可能性が高いと思います。(=^・^=)なりに見積もるとビスマス214等のウラン生成物は時間とともに増えていきます。
ウラン238は
ウラン238⇒トリウム234⇒ プロトアクチニウム234m⇒プロトアクチニウム234⇒ウラン234⇒トリウム230⇒ラジウム226⇒ラドン222⇒ポロニウム218⇒鉛214⇒ビスマス214
と崩壊を繰り返しビスマス214に到達します(2)。ここまでの過程は何段にも渡るのでそこそこ時間がかかります。ウランは海水中など存在するためでしょうか?ウラン238からの生成物は概ね「天然」由来の放射性物質に分類されます(4)。
福島では事故によって原発事故によって5重の壁は一気に壊れ、福島第一のウラン238はムキ出しで放置されています。福島では核燃料由来のウラン238からもビスマスが生成され、環境中に出ていくはずです。
放射性物質には「半減期」呼ばれるものがあります。放射線を出して半分になるまでの時間です(16)。この半減期を利用すれば、一定量のウラン238を想定した時にウラン238から生まれる放射性物質の量を計算することができます。仮に1ベクレルにウラン238があると仮定します。1ベクレルとは1秒間に1個の放射線がでることを指すので(7)、ウラン238は毎秒1個、1日で86,400個(60×60×24)がトリウム234の半減期は24.1日なので、翌日にはトリウム234は83、950個(86,400×0.5(1÷24.1))に減ります。減った2,450個はプロトアクチニウム234mに変わります。一方でウラン238は翌日も86,400個がトリウム234が加わるので、総量は17,0350個になります。この過程を丹念に追っていけばビスマス214の量を求めることができます。以下に(=^・^=)の計算結果を示します。
(a)線形表示
(b)対数表示
※ 最初の警報が出た6月1日を1とした相対値
図―1 ビスマス214の見積もり(相対値)
図は2016年6月1日を1とした相対値で示してます。図に示す通りビスマス214の量は今後もどんどん増えて行きます。
湾岸戦争でアメリカはウラン238を使用した劣化ウラン弾を使いました。この影響を心配する向きもあります(8)。だったら、事故によって剥き出しになった福島第一のウラン238だって心配です。
福島第一では空気中の放射性物質を測定するダストモニタを配置しています(9)。1立方メートル当たり10ベクレルを超えると「警報」が出るように設定しされています(1)。同様な装置は柏崎刈羽にも設置されています(10)(11)。以下に測定結果を示します。
※(10)(11)を集計
図―2 柏崎刈羽の空気中の放射性物質濃度
図に示す通り高い時でも1立方メートル当たりで3ベクレル程度です。およそ10ベクレルを超える事はありません。
東京電力は9月1日にダストモニタが警報レベルを超える空気中の放射性物質を計測し、警報を出したと発表しました(1)。以下に推移を示します。
※(9)を9月2日に閲覧
図―3 福島第一のダスト濃度
図に示す様に警報レベルを超えています。これについて東京電力はビスマス214等のウラン238の生成物であり、天然由来としています(1)。以下にビスマス214が原因で福島第一のダストモニタ警報が出た履歴をしめします(1)(12)。
@2016年7月3日 MP8近傍
A2016年11月7日 MP3近傍
B2017年7月12日 MP7近傍
C2017年8月4日 MP4近傍
D2017年8月23日 MP2近傍
E2017年9月1日 MP3近傍
去年は2回ですが、今年は既に4回で3ヶ月連続です。福島第一のウラン238由来の可能性を考えざるを得ない状況です。それでも東京電力は「天然由来」を主張しています(1)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島県の地方紙・福島民友は「震災、原発事故から6年。『福島は危険』といった偏見などゆがんだ見方は国内、海外で根強く残る。正しい理解をどう広げるか」と主張しています(13)。でも、時間と共に増大するリスクがあることは本文記載の通りです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島は今、ミニトマトのシーズンです(14)。福島県福島市のミニトマトはリコピンが豊富で「抗酸化作用」が強く、生活習慣病や老化抑制にも効果があるそうです(15)。福島県は福島産ミニトマトは「安全」だと主張しています(16)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産ミニトマトはありません。
※(17)を引用
図―4 福島産ミニトマトが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
(2)ウラン系列 - Wikipedia
(3)期待される海水からのウラン捕集研究の現状?日本の豊かな海の活用法 – Global Energy Policy Research
(4)新潟県:どんな放射性物質(核種)があるの?
(5)【column】原子炉の構造と破られた5重の壁 - Case#3.11 地震≫原発≫復興 科学コミュニケーターとみる東日本大震災
(6)半減期 - Wikipedia
(7)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(8)劣化ウラン弾による被害の実態と人体影響について
(9)福島第一原子力発電所敷地境界付近でのダストモニタ計測状況|東京電力
(10)2016年度(平成28年度)|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力中の「放射線監視調査報告書⇒監視調査結果PDF
(四半期毎)⇒Q4」
(11)2015年度(平成27年度)|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力中の「放射線監視調査報告書⇒監視調査結果PDF
(四半期毎)Q4
(12)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2017年8月31日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第45回事務局会議)⇒【資料3-6】環境線量低減対策(9.47MB)」
(13)復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(14)福島県の旬(出回り時期) 野菜編
(15)<特産品情報 | 地区別くらし情報 福島地区 | JAふくしま未来/a>
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)イオン福島店
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