http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/342.html
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まずは、ホワイトフードのわかりやすい説明を読んでいただきたい。
(図があるのでできれば元リンクを見て下さい)
「不検出と検出限界値のからくり」 (WHITEFOOD)
https://news.whitefood.co.jp/gimmick/
--------(引用ここから)-----------------
厚生労働省が2012年4月1日に施行した、食品中の放射性物質の新たな基準値。この基準をクリアした食品はスーパーなどで販売され、みなさんの食卓に並んでいます。また、レストランなどで提供される食品も同様です。さらに近年では、ホワイトフードのように、企業が社内や第三者機関などで独自の厳しい基準による放射能検査を行い、不検出が確認できたものを販売するケースも増えています。
しかし、この「不検出」には「検出限界値」が大きく関わっていることをご存知でしょうか?同じ食品でも、検出限界値が異なると検査結果が変わってしまいます。そこで再度、食品における放射性物質の基準と検出限界値についてまとめてみました。改めて「食の安全性」を意識していただくきっかけになればと思います。
ほんとうに安全なの? 食品における放射性物質の基準値
実際の食べ物に置き換えた場合の内部被曝量
例えばお刺身の場合ですと、1kgあたり100ベクレルまでの放射性物質であれば販売することができてしまいます。(一般食品の国の基準値)
お刺身を1度に1kgも食べることはないですが、一般に販売されている容量である500g,250gに置き換えて含まれる放射性物質を見てみると、
・500gあたり50ベクレル以下の放射性物質
・250gあたり25ベクレル以下の放射性物質
が含まれていることになります。
現在の国の基準では、刺身1パック(250gの場合)
で、放射性物質を最大で25ベクレル身体に摂りこむ(内部被曝する)ことになります。
不検出でも注意が必要!トリックが多い「検出限界値」
検出限界値とは?
検査時に何ベクレルまで放射性物質を測るかという基準のこと。検出限界値が低ければ低いほど、測定に時間がかかります。現在市販されている食品は、各検査機関によって設定されている検出限界値が異なるため、不検出(ND)となっていたとしても、一概に安心とは言えません。
各社で異なる出荷基準値
国が定めた基準値を踏まえ、各社独自に「出荷基準値」というものを設けています。これは、放射能検査の結果、食品に含まれる放射性物質が基準値以下であれば、出荷を行えるというものになります。
下記グラフのP社、R社のように、品目別に基準値が定められています。ホワイトフードでは出荷基準値も検出限界値同様0.5Bq/kgと定め、それを超えたものは出荷しておりません。
同じ食品でも検出限界値によって結果が変わる?!
例えば、1kgあたり10ベクレルの放射性セシウムが含まれた牛乳も、検出限界値によって検出/不検出の結果が変わってしまいます。このため、たとえ不検出(ND)であったとしても、検出限界値は気にした方が良いのです。
ホワイトフードでは全ての商品において0.5Bq/kgを徹底
ホワイトフードでは福島原発事故以前と同等な安全性を担保するため、検出限界値を0.5Bq/kgと定め、全商品を放射能検査検査し不検出を確認できたもののみを販売しております。検査結果については、サイト上にて毎週公表しております。
食品の放射能検査についてはこちら
--------(引用ここまで)-----------------
要するに、検出限界値が50ベクレル/kgならば、たとえ49ベクレル/kgの汚染があっても、
「不検出(Not Detected)」にでき、あたかも全く汚染がないかのような印象操作ができるのだ。
「不検出」だと言っても検出限界値をきちんと示さなければ無意味である。
こういうインチキが当たり前のように横行しているので注意が必要である。
例をあげよう。
水道水の検出限界値は200ミリベクレル/L(kg)で、これは原発事故前の実に2000倍である[1]。
福島米は全袋検査しているというが、74ベクレル/kgに下限を設定している[2]。
東京学乳協議会の牛乳検査の測定限界値はセシウム50ベクレル/kgである[3]。
山本太郎参議院議員の質問に対する政府の答弁によれば、漢方原料生薬の汚染検査の
検査下限値は20ベクレル/kgである[4]。
福島原発事故前の食品汚染は0.1ベクレル/kg未満であり、0.001ベクレル/kgのオーダーまで
測定していた[5]。
それを考えれば、ホワイトフードのように測定限界値は1ベクレル/kg以下に設定するのが常識であろう。
国民の健康の問題であるから、測定に時間がかかる、費用がかかるという言いわけは通らない。
このように汚染検査自体がデタラメでなので、不検出だ、風評被害だと言っても全く信用できない。
食品だけではない。人体の汚染測定も同様である。
今月、日本原子力研究開発機構・大洗研究開発センターで被ばく事故が起き、作業員5名が被ばくした。
放射線医学総合研究所での肺モニタの検出下限値は、プルトニウム239で5000-10000ベクレルと
発表された[6]。
しかし10年以上前の2006年に起きた日本原燃・再処理工場での内部被ばく事故の調査結果では、
プルトニウム239の肺モニタ検出限界値は1000ベクレルとなっている[7]。
国内最先端の技術を誇る放医研の肺モニタの検出限界値が10年前の5-10倍ということはあり得ない。
要するに、内部被ばくを不検出にするために検出限界値を底上げしたと見るべきだろう。
政府・自治体、原子力ムラによるこういったゴマカシは枚挙にいとまがない。
このように、汚染測定データを検討するときは測定限界値に気をつけないと、まんまと騙されてしまうので、
注意が必要である。
(関連情報)
[1] 「東京・関東の水道水、 311前の2000倍の検出限界値 &安全基準値はアメリカの約2700倍!」
(阿修羅・taked4700 2013/8/24)
http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/224.html
[2] 「福島産米全数・全袋検査の測定誤差は75ベクレル以上(めげ猫「タマ」の日記)」 (阿修羅・赤かぶ 2017/1/9)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/272.html
[3] 「東京学乳協議会の牛乳の検査が酷いと話題に」 (NAVERまとめ 2016/10/29)
https://matome.naver.jp/odai/2141144725259545901
[4] 「漢方生薬製剤に用いる原料生薬の放射性物質汚染対策に関する質問主意書と答弁書」
(山本太郎議員ホームページ 2014/7/4)
http://www.taro-yamamoto.jp/questions/3270
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/186/toup/t186151.pdf
[5] 「原発事故前の食物汚染は0.1ベクレル/kg以下 現在は1000倍も汚染されたものを
食べさせられている」 (拙稿 2017/6/2)
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/194.html
[6] 「大洗研究開発センター燃料研究棟における汚染について(続報2)
添付2 肺モニタによる測定状況について」 (日本原子力研究開発機構 2017/6/12)
https://www.jaea.go.jp/02/press2017/p17061201/
https://www.jaea.go.jp/02/press2017/p17061201/s02.pdf
[7] 「日本原燃株式会社 再処理事業所 再処理施設における作業員の内部被ばくに係る調査結果について」
(日本原燃 2006/7/3)
http://www.jnfl.co.jp/press/pressj2006/pr060703-1.html
http://www.jnfl.co.jp/press/pressj2006/060703sanko.pdf
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