http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/298.html
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(Workers exposed to radioactive material at Japan nuclear research institute: DW English)
http://www.dw.com/en/workers-exposed-to-radioactive-material-at-japan-nuclear-research-institute/a-39150591
ニュース
日本の原子力研究所で作業員たちが放射性物質に被曝した
東日本の原子力研究施設で5人の作業員が危険な程度の高レベル放射線を浴びた。そのグループが設備の点検中にプルトニウムの入った袋が開いたと、当局者たちは語った。
水曜日に日本の原子力開発研究機構(JAEA)は、東京北東の大洗研究開発センターで発生した事故の原因を調査中だと語った。
5人の作業員は施設内の「管理区域」となっている一室の貯蔵設備の日常点検を行っていた時に、破れた袋から漏れたプルトニウム239や他の放射性物質に接触したと、同機構は声明で述べた。
最初の調査では、5人全員から放射性物質が検出された。3人の男性の鼻孔も汚染されており、彼らが有毒な埃を吸い込んだことが示されている。同機構の谷本正孝・広報担当は、50歳代の作業員1人の肺の中に高レベルのプルトニウムがあると語った。その量−22,000ベクレル−は彼の鼻孔から検出された線量の1,000倍近くだ。
『今まで聞いたことのなかった高さの被曝』
放射線医学総合研究所の明石真言医師は、この被曝が生命に直ちに脅威を及ぼすことがなくても、被曝の総量が時間の経過とともに加算される可能性があるため、この作業員は経過の観察を受ける必要があると語った。内部被曝はガン発症のリスクと結びつくため、極めて深刻と考えられている。
JAEAの谷本氏は、作業員たちに健康問題の兆候が何も示されておらず、彼らは専門の放射線医療施設でさらに精密な検査を受けていると語った。高速炉の新しい燃料を研究するためのプルトニウムとウランを貯蔵する、この大洗の研究施設の外で放射線漏れは見つかっていないと、彼は付け加えた。
水曜日、日本の原子力規制委員会の田中俊一委員長は記者会見の場で、JAEAの独善性と安全規範の低さを非難した。
「著しいレベルの放射線被曝があったようだ。私の経歴の中で今まで聞いたことのなかった高さの被曝だ」と、田中氏は記者たちに語った。
日本では国内最悪の原発事故と考えられている2011年の福島の核のメルトダウンからの数年で、反原発感情が高まった。
nm/msh (AP, Reuters, AFP, dpa)
この話題の音声・動画
核シェルターを買う日本人たち
日本:福島の大事故から6年
発表 2017年6月7日
キーワード 原子力研究開発機構(日本)、大洗研究開発センター、福島原発事故、プルトニウム、放射性物質
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(Japan's nuclear mishap underlines industry malaise: DW English)
http://www.dw.com/en/japans-nuclear-mishap-underlines-industry-malaise/a-39209569
アジア
日本の原子力事故は業界の低迷を浮き彫りにする
日本の原子力エネルギー業界はお粗末な運営が行われ、過度の官僚主義が蔓延し、職員たちは自分の仕事に最早何の誇りも持てないでいる。そのため事故は不可避だと批評家たちは語る。ジュリアン・ライオールが報告する。
6月10日土曜日に原子力研究開発機構(JAEA)は声明を発表し、6月7日の事故(投稿者による和訳)により深刻な内部放射線被曝を患ったと先日報じられた原子力研究施設の作業員5人のうち誰の肺にもプルトニウムはないと主張した。
この同機構の報告は、大洗研究開発センターの貯蔵施設に26年間置かれている容器が開かれその物質が入っていた袋が破裂したことにより、作業員の1人が22,000ベクレルのプルトニウムによる内部被曝を患ったという当初の主張と食い違っている。
読む:日本の原子力研究施設で作業員たちが放射性物質に被曝した(投稿者による和訳)
JAEAの最初の評価では、容器を手に持ち物質の一部を吸い込んだ作業員は、血液・骨・臓器に合計360,000ベクレルの放射能を取り込んだ可能性があると述べられた。一方、他の男性たちの被曝量はそれよりも低いだろうとされた。
そして、その男性がプルトニウムを吸い込まなかったという発表は、事故の影響を受けた全ての人々にとって歓迎すべきニュース以上のものだろうが、その一方で、これは日本の原子力エネルギー業界をいまなお苦しめている、間違った理解・お粗末な意思決定・管理の緩さのほんの一例に過ぎないと、批評家たちは語る。
大事故から6年
そして、このような問題はとうの昔に根絶すべきものだったと、彼らは語る。
福島第1原発(投稿者による和訳)の施設が地震と津波に襲われたことにより原子炉3基がメルトダウンを経験したために、日本は歴史上2番目に重大な原子力災害に既に6年間堪え忍んでいる。
日本の朝日新聞はJAEAについて、「過去に大きな不手際があったことから非難を受けた機関」と表現し、作業員の被曝をめぐる混乱はその男性の肺の中でなく肌に付着した高レベルのプルトニウムが原因だと述べた。
読む:福島での正常という錯覚(投稿者による和訳)
「これもこれらの機関のお粗末な運営のほんの一例だ」と、京都に本部を置くNGO・グリーンアクションの反原発活動家アイリーン・美緒子・スミス氏は語った。
これらの諸機関は過度に官僚的になり、労働者たちは−これらの現場でも運営側でも−自分の仕事に最早何の誇りも持っていない。そして、それがお金を節約するための最も安易な方法だからと余りにも多くの仕事が下請けに出されている」と、彼女はDWに語った。
別の例として、彼女は京都の直ぐ外側に位置する高浜原発で1月に発生した、比較的わずかなメディアの注目しか引かなかった事故を指摘した。112mのクレーンのアームが強風により使用済み燃料棒の貯蔵建屋の屋根の上に倒れた。
人々は『激怒』している
「周辺に住む人々や地元自治体は激怒していた」と、スミス氏は語った。「そして、私たちが発電所事業者から受けた説明では、彼らは天気予報を聞いていなかったので強風が予想されていたことを知らなかった。それではただの馬鹿だ。」
原子力業界は安全についての評価がまちまちだという問題を長年抱えていた−この状況は福島原発の事故により浮き彫りになった(投稿者による和訳)。同原発では、発電所を守るための防潮壁を嵩上げし強化せよとの勧告を無視したことなど、度重なる運営上の失敗が事故後明らかになっている。同業界はこの悪いイメージのために日本人の職業選択の対象としての魅力を更に失った。
「多くの人々がもう過去のようには日本の原子力エネルギーの問題に献身的に取り組まなくなっていると、私は思う」とスミス氏は語った。「業界は過去のようなビジョンやビジョンを持った人々を失い、今やそこの人々は実際には余り気にしていない。」
「そして、それは非常に恐ろしいことだと私は思う。なぜなら、国内では5基の原子炉が運転を再開し、それらは具な監視が必要だが、一方でさらに数十基がもう廃炉が必要だ」と、彼女は強調した。「その仕事をするために私たちには有能で経験ある人々が必要であり、もう決して事故の無いようにしなければならない。」
事故は不可避か?
それでも、明治大学国際問題研究所の政治アナリスト・奥村準氏は、どの業界でも事故は不可避であり原子力業界も例外でないと語る。
「多層的な下請け企業を抱え人間が判断しなければならない手順を持つなら、どの組織でも問題は乗り越えなければならないものだ」と、彼は語った。
「そして、これは私たちが最近の事象で経験していることだ」と、彼は付け加えた。「政府の調査が入って問題が明らかにされ、同じことが再び繰り返されないように新たな規準が導入されるに違いない。」
日本の原子力エネルギー業界は2011年の出来事やその結果として露わになったことのために、イメージ悪化の問題に苦しんでいるということについて、この専門家は同じ考えだ。「今やメディアはどんな失敗でも取り上げているのは明らかだ」と、彼は語った。
原子力業界において事故は起こるものだと単純に考えることは、スミス氏には容認出来ない。他の重工業−造船・鉱業・工学・建設−では起こる可能性はあるが、一般にその影響はその事象に直接携わる少数の人々に限定される。原子力エネルギーはそうではないことが福島の事故(投稿者による和訳)により日本の人々に示されている。
「原子力は日本の未来だと彼らは人々に言ったが、この国に必要ないものだった」と彼女は語った。「人々は今や、彼らは自分たちの目を布で隠していたのだと知っている。」
この話題の音声・動画
日本:福島の大事故から6年
日本は原子力から転換するか?
核シェルターを買う日本人たち
発表 2017年6月12日
記者 Julian Ryall (Tokyo)
関連テーマ 福島, 日本, アジア
キーワード アジア、日本、原子力、福島、第1、JAEA、原子力、放射線
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