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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月1週)―基準超の長野県産コシアブラが流通、これで今年度は11件目―
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2017/06/06(火) 19:42:33 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。6月1週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。今週は基準超えです。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数1,155件中3件の基準超え
A平均は、1キログラム当たり3ベクレル、最大300ベクレル(長野県産コシアブラ:流通品)。
※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2016年6月1週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
今週のデータを解析すると
・基準超の長野県産コシアブラが流通、これで今年度は11件目
・千葉産スズキからセシウム、福島・いわき市産は52件連続ND
・福島でサクランボの出荷が始まる、検査結果がありません
・上昇する福島県二本松市産ワラビ
等の特徴があり、およそ「安心」できる状況ではありません。
1.基準超の長野県産コシアブラが流通、これで今年度は11件目
基準値を超える1キログラム当たり300ベクレルのセシウムに汚染された長野県産コシアブラが市場に流出していることが発覚しました(7)。先週も岩手、山形、群馬、新潟で基準超のコシアブラの市場流出がみつかった(4)ので2週連続です。以下に今年度(4月以降)に市場に流出した基準超のセシウム汚染食品を示します。
※(1)(8)を集計
図―2 2017年度のセシウム汚染食品流出発覚状況
2017年度になって2ヵ月ですが11件のセシウム汚染食品の市場流出が発覚しています。産地にセシウム汚染食品の市場流出を止める力はありません。怪しげな産地を避ける以外の選択肢はありません。
2.千葉産スズキからセシウム、福島・いわき市産は52件連続ND
千葉県産スズキからセシウムが見つかったと発表がありました(9)。福島産が気になります。福島県いわき市は以下に示す様に福島県沿岸部南側に位置し、茨城と接していいます。
※1(10)の数値データを元に(11)に示す手法で6月1日時点に換算
※2 避難区域は(12)による
※3 福島盆地の範囲は(13)による
図−3 いわき市と福島盆地
以下に福島県いわき産、茨城産および千葉産のスズキの検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは捕獲日
※4 淡水は除く
図―4 スズキの検査結果
千葉、茨城のスズキからもそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県いわき市産は厚生労働省の発表(1)を数えると連続152件で検出限界未満(ND)です。他ではセシウムが見つかるのに汚染源がある福島産からセシウムが見つからないなどおかしな話です。
福島産は低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
3.福島でサクランボの出荷が始まる、検査結果がありません
福島は「くだもの王国」を自称していますが(14)、どこでも果物が採れる訳ではありません。概ね「福島盆地」と呼ばれる北部の狭い地域に集中しています(15)。図―3に示す様に福島盆地は元の避難区域に接し、事故7年目の今も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(16)地域が広がっています。元の避難地域を除けば福島でも汚染が酷い場所です。事故前に比べ葬式(死者数)も増えています(15)。
福島では露地ものサクランボの出荷が始まりました(17)。この週末には観光農園の開園式も行われます(18)。福島はサクランボ⇒モモ⇒ナシ⇒リンゴと続く果物シーズン(19)の幕開けです。
※(20)をキャプチャー
図―5 赤く色づいた福島のサクランボ
確り検査して欲しいと思います。でも厚生労働省(1)や福島県の発表(2)には今シーズンのサクランボの検査結果がりません。福島県の提供するシステムで検査結果を検索したのですが出て来ません(21)。福島盆地を活動範囲とする農協の自主検査結果(22)にも出て来ません。それでも福島県は
「安全な農林水産物を提供するため、福島県がモニタリング検査を実施するほか、産地においても、米の全量全袋検査など自主検査を実施しています。」
と主張しています(23)。
福島産は検査されていなくても検査で安全とされ出荷されます。
4.上昇する福島県二本松市産ワラビ
福島県二本松市産ワラビ(栽培)から1キログラム当たり54べクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(24)。以下に検査結果の推移を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは収穫日
図―6 二本松市産ワラビの検査結果
図に示す通り年々上昇しています。福島産はセシウム濃度が上昇する事があります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・市場流出が止まらないセシウム汚染食品
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・検査されていなくても検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島を代表する野菜にトマトがあります(25)。6月に入りそろそろシーズンです。福島のトマトは生育に最適な土壌で栽培され、味は格別だそうです(26)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(27)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
※(28)を引用
図―7 福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1036報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月5週)―再発を繰り返すセシウム汚染食品市場流出―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「3 国立医薬品食品衛生研究所の検査結果⇒検査結果(PDF:124KB) 中のNo18」
(8)新潟県:魚沼市産こしあぶらの放射性物質検査を実施しました
(9)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:7,489KB) No1192,1198、1204、2263,2269、2275
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日〜11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(11)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(12)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(13)福島盆地 - Wikipedia
(14)福島県くだもの消費拡大委員会ホームページ
(15)めげ猫「タマ」の日記 ミスピーチ始動、今年も厳しい
(16)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(17)トピックス | JAふくしま未来
(18)サクランボ食べて! 福島で10日に観光農園開園式:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(19)くだもの狩り情報
(20)みんなの果樹園 モモの摘果作業・サクランボの実を守るカバー張り(6月5日放送) FTV8
(21)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を6月6日に「オウトウ(サクランボ) 」で検索
(22)農作物自主検査 | 農業 | JAふくしま未来
(23)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(24)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:837KB) 中のNo446
(25)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(26)トマト | JA会津よつば
(27)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(28)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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