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たんぽぽ舎メールより転載:
.高浜原発(関西電力)の再稼働を許さず、原発を全廃して
| 原発重大事故の不安のない社会をめざしましょう (下)
└──── 「若狭の原発を考える会」2017.5/26発行の金曜ビラより
【4】ウラン―プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料
プルサーマル炉・高浜3、4号機
既存原発のプルサーマル化は、元々ウラン燃料を前提とした軽水炉のウラン燃
料の一部をMOX燃料で置き換えて運転するので、技術的な課題が多い(全MO
X炉も制御困難)。
なお、原子力規制委員会審査における重大事故対策の有効性評価の解析対象は、
ウラン炉心のみであり、MOX炉心については何ら評価されていない。過酷事故
を起こしたときには、猛毒のプルトニウムや超プルトニウム元素が飛散して、深
刻な内部被ばくを起こす危険性も格段に高い。
重大事故の確率が大きい
・燃料被覆管が破損しやすい。例えば、酸素と結合し難い白金族元素が生成しや
すく、余剰酸素が被覆管を腐食する。また、核分裂生成物ガスとヘリウムの放出
が多く、燃料棒内の圧力が高くなり、被覆管を破損させる。
・MOXにすれば融点は上るが、熱伝導率は下がり、電気抵抗率が上がり、燃料
温度が高くなり、溶けやすくなる。
・核燃料の不均質化(プルトニウムスポット)が起こりやすい。
・ウラン燃料と比べて燃焼中に核燃料の高次化(ウランより重い元素が生成する)
が進みやすく、特に中性子吸収断面積の大きいアメリシウム等が生成されやすく
なる。
核燃料の高次化が進むと、原子炉の運転や停止を行う制御棒やホウ酸の効きが
低下する。さらに進むと、核分裂反応が阻害され、臨界に達しなくなり、核燃料
として使用できなくなる。
事故が発生した場合には従来の軽水炉よりプルトニウム・アメリシウム・キュ
リウムなどの超ウラン元素の放出量が多くなる。
・中性子束(密度)が大きく、高出力。したがって、MOX燃料装荷によって
運転の過渡時(出力の増減時)に炉の制御性が悪くなる。(1/3程度しかMO
Xを装荷できない。)
・一部の燃料棒のみにMOX燃料を入れると、発熱量にムラが生じる。温度の不
均衡が進行すると、高温部の燃料棒が破損しやすくなる。
使用済みMOX燃料の発熱量は、ウラン燃料に比べて下がり難い
・発熱量が下がり難いため、長期にわたってプール内で水冷保管しなければ(使
用済みウラン燃料の4倍以上)、空冷保管が可能な状態にならない。使用済み燃
料保管プールが、脆弱であり、冷却水を喪失しやすいことは、福島第一原発4号
機のプールが倒壊寸前であった事実からも明らかである。
・取り出し後50年〜300年の使用済みMOX燃料の発熱量は、使用済みウラン燃料
の発熱量の3〜5倍である。
・使用済みMOX燃料の発熱量を、50年後の使用済みウラン燃料の発熱量レベル
に下げるには300年以上を要する。
MOX燃料にするためには、使用済み燃料再処理が必須
再処理を行うと、使用済み燃料をそのまま保管する場合に比べて、事故、廃棄
物、など全ての点で危険度と経費が膨大に増える。(冷戦終結後、ウラン資源の
需給は安定しており、再処理費までMOX燃料の製造コストの一部とみなすと経
済的に引き合わない。)
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