http://www.asyura2.com/17/cult18/msg/449.html
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それにしてもおかしい、おかしすぎる。情報のガラパゴス諸島で途方にくれる我々はそうつぶやく。
元NFLのスターで芸能人としても活躍した黒人セレブの代表格であるOJシンプソンが、ついに監獄から生還す。武装強盗から約10年の社会復帰であり、それに関しては刑期をそつなくつとめあげた模範囚であった。
ただし、彼にはもう一つの凶悪犯罪の過去がある。いうまでもなく1994年に離別した先妻を自宅で男友達もろとも襲い刺殺した事件である。証拠は十二分以上にOJの有罪を完全に証明しており、そもそもやったかどうかを争う余地などなかったのである。それが、黒人陪審員による多数決により無罪判決を勝ち取ってしまった。
http://www.asyura2.com/11/nihon30/msg/824.html
そんなバカな。
OJシンプソンが殺人を犯し、逃亡をくわだて、お縄についた。裁判では無期懲役がほぼ確実だとされていて、その一連の顛末をくつがえすような証拠は何一つでてこなかったのだ。それが、どういうわけか、無罪放免。民事で罰金刑が課されることで法曹界は面目を保ったにせよ、誰がどうみても100%黒である殺人犯がそれらしき反証材料もないまま懲罰をまぬがれるというのは民主主義への挑戦であり、近代啓蒙への冒涜ではないのか。
アメリカは何を考えているのか。
しかし、黒人の遊び人がドラッグと男に溺れるくだらない女を殺すような茶番はさておき、アメリカは国家にとって重要な意味をもつ犯罪に対していままでなら当然行うべき報復措置をとらないことが続いている。
たとえばロシアや中国によるスパイ活動。諜報活動で牽制しあうのは、大国同士の常識であるが、サイバー時代にここまでおおっぴらにことを運ばれて黙っているというのは尋常ではない。いままで経済制裁を課したのは、企業や個人に限定され、国家規模のスパイ活動が大手をふっていることには黙認を続けている。こんなアメリカってどうだ。
経済制裁というのは、いわば、民事訴訟である。罰則を科すことだ。しかし、これらの犯罪はそんな甘いものではなく国家の存続を揺らがせる性質のものだから刑事犯罪、本来なら政治的、軍事的な手段での制裁が期待されるところである。
北朝鮮などはまさにその例であり、カリアゲ族の酋長は「日韓米を標的にしていつでも全面戦争をしかける」と宣言しては、グロいミサイル実験をしているのだから、四の五の言わせずふんずかまえてとっちめる段階にきている。それでもアメリカは動かない。
国連も制裁を発動しているものの、いまだ北朝鮮の議席は奪われておらず、北朝鮮の核利権には中国やアメリカの企業までもが巣食っている半狂乱な現実が報道されている。
おかしい、おかしすぎる。世界の警察アメリカ様は、フセインとカダフィを最後にもう悪者退治をする力がないのだろうか。平壌の中間トオルこと金正恩率いるビビンバップ軍団は野放しにされたきり、近隣諸国を恫喝し続けるのだろうか。
私は腑に落ちないまま、国際法の世界的権威である大沼先生におしえを乞うことにした。大沼保昭71歳。山形県出身。東大ロースクールの元教授である。沼ちゃんは後輩の舛添要一なんかがTVでとりあげられて好き放題な放言をしているときに、コツコツと世界中の一流教育機関を漫遊し、研究と指導にあたってきたものすげー経歴の持ち主である。
沼ちゃんは定年退職まで大学から給料を貰っていたサラリーマンではあるが、実は私が青年期に所属していた団体の長である大阪のS氏と同じく酒造業を営むファミリーの出身であり、根が堅気のわけがないのである。そのせいか、沼ちゃんはなにかしら理由をつけてはアカデミックの肩書きを利用して海外遠征を繰り返した兼高かおるの向こうを張る遊び人である。
ハーバード、プリンストンにエール。ケンブリッジにソルボンヌ。マックスプランクに居たかと思えば北京大学。かつては舛添要一が留学していたInstitut de hautes études internationales et du développement(今では直訳の邦名に統一されているが、以前はジュネーブ国際高等研究所とかいっていた。ちなみに創価大学にある国際仏教学高等研究所は関連施設ではないようだ)で沼ちゃんは教授職についていたのだからその別格ぶりは顕著であった。
沼ちゃんは、ねずみ男みたいな顔をしながらも国際法の講釈をアメリカの言葉で講じれるバイリンガル野郎で、著書もご自分で英作文するのだから最近よくいる「ネイティブ風の会話力」を自慢している中身のない若い学者気取り達とはかなり違う。
https://www.youtube.com/watch?v=n_7KxNiVDGQ
途中で私を4回ほど感激のあまり熟睡させた沼ちゃんの国連レクチャーには、実に根源的な見地から、「どうしてアメリカは北朝鮮を黙らせることができないか」の答えが隠されている。
大沼教授はいう。「国際法において、正義や善心からくる裁定により法効力をかけることと、強制的な圧力をかけることは、それぞれが独立した互換性のない力学によって働く」のだと。つまり、話し合いで解決できないばあいは、実戦で黙らせるしかない、ということだ。アメリカがいままで国連を無視してイスラムに爆撃してきたのは、国際法の裏付けがあったわけだ。それが憲法や法律であれば暴力が法の効力を上回る前提に基づく想像力は否定されているとおりである。
そんなのチャック・ノリスのテキサスレンジャーや、ビーバップ・ハイスクールで何度となく証明された喧嘩の掟そのものであり、そんなに偉い先生から国際法を解説してもらうまでもない。しかし、漠然と我々が信じていた国連や国際司法機関というものは、そもそもマヤカシ事であるという再認識が導かれたことは沼ちゃんのお手柄である。
沼ちゃん、ありがとう、RIP
ハーグ国際司法裁判所が、英米軍団が多数派陪審員として結果をはなからコントロールしてきたあの白々しいヤラセの場であることも、沼ちゃんの講座をきけば、すっきり解決であった。やるかやらんか、話し合いでまとめる機能はどこにもない。
国際政治とは、圧倒的な暴力にその行く先をゆだねており、今、世界はそのストーリーが展開する、きっかけを待っている。
北朝鮮の場合、アメリカが軍事制裁にうってでないのは、露中による金政権への後ろ盾が明らかであるからだ。トランプがプーチンを懐柔し、中・北朝鮮 vs 日韓+駐在米軍の構図まで極東情勢をすすめることができた想定がすでにできているから、最近、中国に北朝鮮をしつけるように警告ばかりしている。仲間割れを促し、もし中国が本音(北朝鮮を尖兵隊にして自由世界へ睨みをきかせている、いわば結託状態)をあらわにすれば、ロシアを含む国際多数派を味方につけて中国を追い込める、というのが筋書だ。
しかしここで思い出すべきが沼ちゃんの言葉である。どれだけ北朝鮮や、その後ろで操縦している中国政府を相手に正義の理論を通そうとしても、下劣な共産豚マン軍団は人畜無害な国際法に守られているのである。最終的には、アメリカが「カリアゲOK、もう他の地域はほっときましょ」とばかりにOJ裁判のときのようなアホのふりをして疲弊していかない限り力のぶつかり合いは避けられないというのが2017年の極東情勢Just Nowである。
(余談)
力のぶつかり合い、というのはイラクやアフガンで起こったような展開かといえば、そうはならない。核戦争?そんなものにもなるわけがない。この世で一番核をこわがっているNo1はシナ人であり、No2が朝鮮人である。こいつらがやるわけがないのだ
北朝鮮は、はじめて逮捕されたときのOJシンプソンそのものであり、銃口を向けているのは自分に対してである。北がいままで一度でも福留功男ばりに「ニューヨークへ行きたいか〜」などといって太平洋横断での弾道ミサイルを撃ち込んだことがあったか。ない。そんな技術はないのでできるわけがないのである。現在、北で一番まともなミサイルはもうすでに実験で日本海に沈んでいるはずである。少しでも遠くに飛ばして威嚇するためにプロペラがついていたはずである。
パトカーに追われ、自宅に戻ったOJシンプソンは、ピストルを自分の頭にむけて「死刑になるくらいなら今、死んでやる」とドス黒い狂言芝居をおっぱじめたが、そこまで黒い芝居をかますと周囲は動かなくなることでリラックスし、はったりの効果を楽しんでさえいた。
金正恩は、「来るなら来い、そのかわり核爆弾をまき散らしてやる」とはったりで自閉症のモラトリウムを延長しようと必死であるが、実際に国内の核兵器を一斉に発射したらその90%は北朝鮮の領地内に落ちるだろう。あとの10%はぎりぎりで38度線を越えて、仁川のダサダサ百貨店が1、2件潰れるだけで終わるだろうな。いままでの緊迫感はなんだったのか?はったりに免疫のない人たちはそういってへなりこんでしまうだろう。
実際の対立は、どこまでいってもアメリカ/日本と中国であり、へたれ中国が出す模擬店のデモ係をさせられていた北朝鮮はいづれにせよはったりの終わりが歴史の終わりである。
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