中ソ友好同盟相互援助条約
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E3%82%BD%E5%8F%8B%E5%A5%BD%E5%90%8C%E7%9B%9F%E7%9B%B8%E4%BA%92%E6%8F%B4%E5%8A%A9%E6%9D%A1%E7%B4%84

しかしソ連の指導者がスターリン氏からフルシチョフ氏に代わり、フルシチョフ氏のスターリン批判で中国側と対立。年々対立は深刻化し、1959年にソ連の技術者が中国から引き揚げました。中国の受けたダメージは大きく、爆撃機Tu-16の国産化が大幅に遅れました。

中国では毛沢東主席の「自力更生、刻苦奮闘」のスローガンの元、自分たちの力でTu-16をつくりあげたのですが、1966年になっていました。部隊配備は1969年より開始されています。

H-6 (航空機)
https://ja.wikipedia.org/wiki/H-6_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

Tu-16の国産化によって航空機産業の下地が育成され、航空機生産の機種も増えていきました。悪化していたソ連との関係も、1980年代に入ってようやく改善の光が差してきて、1989年にゴルバチョフ大統領の中国訪問が実現しました。両国は長かった対立の時代を終わらせたのですが、清国時代以来の両国国境画定問題が長年の懸案だったため、この問題の解決に更に時間が必要でした。改めて両国に友好条約が結ばれたのは、21世紀になってからです。

中露善隣友好協力条約
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E9%9C%B2%E5%96%84%E9%9A%A3%E5%8F%8B%E5%A5%BD%E5%8D%94%E5%8A%9B%E6%9D%A1%E7%B4%84

この協力内容に両国の航空機産業も含まれていることは、言うまでもありません。中国の航空機産業は、軍用機だけでなく民間機にも積極的に進出することになり、ARJ21やC919が登場しました。ARJ21はライバルと目される日本のMRJに大きく先行しており、中国はアジアを代表する航空機大国になっています。

それにしても、このような民間機の航空ショーが開催できる中国が羨ましいです。