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14日、米華字メディアの多維新聞は、4月初めに地球に落下することが予想されている中国の衛星「天宮1号」について、「コントロール不能になっている」との主張の信ぴょう性を分析した。
中国の衛星「天宮1号」がもうすぐ落ちてくる!「コントロール不能」説が論じられる本当の理由―米華字メディア
http://www.recordchina.co.jp/b581610-s0-c30.html
2018年3月15日(木) 8時20分
2018年3月14日、米華字メディアの多維新聞は、4月初めに地球に落下することが予想されている中国の衛星「天宮1号」について、「コントロール不能になっている」との主張の信ぴょう性を分析した。
「天宮1号」は中国初の軌道上実験モジュールで、2011年9月に発射され、16年3月に正式に任務を終えてデータ送信を終了した。しかし、海外の一部メディアでは「制御不能になっており、都市部に落下して人的被害がもたらされる可能性がある」などと報じられていた。
これについて中国の専門家は先日、「南太平洋の指定した海域に落下する予定である」と表明。記事は「この情報により、西側諸国の主張するコントロール不能説を一蹴した」と伝えた。
一方で、「コントロール不能説」が出たことには理由があると指摘。16年3月にデータ送信の終了を正式に発表した際、2年間の運用予定だった「天宮1号」がさらに2年半運用していた。記事は「西側諸国のメディアが騒ぎ始めたのはこの時から」としている。
しかし、「天宮1号のコントロール不能という説は全く根拠がない」と記事は主張する。「中国有人宇宙飛行プロジェクトは、今に至るまで定期的に軌道状態を発表しており、天宮1号は安定していて異常は発生していないことをデータが示している」とした。
また、「2000年から中国は宇宙ごみ特別計画を実施しており、天宮1号の重量はわずか8.5トン。20トンクラスのミールなどと比べてずっと小さい」と指摘。中国の専門家が「中国は天宮1号を抵抗力が最も大きい姿勢に保ち、大気圏で燃焼させるよう制御でき、燃え残りは指定の海域に落下するため、地上に危害はない」との見解を示していると紹介した。
その上で記事は、「近年の中国の宇宙開発には目を見張るものがある」とし、今年初めに米ポピュラーサイエンスが「中国は50年までに宇宙大国になる可能性」と題した文章を発表したことを紹介。また、米フォーブス誌も「宇宙分野では中国が他国に遜色のない衛星プロジェクトを進めている」とする記事を掲載したと指摘した。
記事は、「西側諸国のメディアが報じている、天宮1号はコントロール不能で地面に落ちてくるというのはフェイクニュース。実際には中国の宇宙発展に対する警戒と自信のなさを反映しているのだ」と結んだ。(翻訳・編集/山中)
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