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2017年に生まれた2人目の子の数は2016年より目に見えて増加しており、これは喜ばしい現象といえる。一方で2017年に生まれた1人目の子供の数が減少したことは注意すべきシグナルだ。写真は中国の子供。
二人っ子政策の効果が現れる、しかし憂慮すべき点も―中国
http://www.recordchina.co.jp/b561165-s10-c30.html
2018年1月24日(水) 18時10分
二人っ子政策が引き続きその効果を発揮している。2017年に生まれた2人目の子の数は2016年より目に見えて増加しており、これは喜ばしい現象といえる。一方で2017年に生まれた1人目の子供の数が減少したことは注意すべきシグナルだ。二人っ子政策は中国の出産・子育て政策における重要な改革で、すでに初歩的な成果を収めているが、中国の現在の出生率は依然として低いレベルとなっている。
国家統計局公式サイトの情報によると、2017年の中国の出産人口は1723万人で、特に2番目の子供の出産数は2016年より目に見えて増加しており、占める割合も上昇し続けている。全国人口変動サンプル調査データの推測によると、2017年の出産人口は2016年より小幅に減少したが、「十二五」(第12次五カ年計画)期間における年平均出産数の1644万人よりは高くなっている。
人口問題は人類社会が共に直面している基礎的で全面的、戦略的な問題となる。人口問題もまた一貫して中国の持続可能な発展を制約する重大な問題となっている。21世紀に入り、中国の人口発展の内在的な力と外的な条件にいずれも重要な変化が生じた。人口の急速な増加を効率的にコントロールするのと同時に、新しい問題と潜在的なリスクが数多く生じ、すでに直面せざるを得ない状況になっている。現在、高齢化と少子化はすでに中国経済社会の発展において解決しなければならない重要な問題となっている。
二人っ子政策が全面的に実施され、この2年間の出生人口は著しく増加した。ところが、調査データによると、2人目の子供の出産数が増加したにもかかわらず、2017年の出産人口は去年より少なかった。原因は明らかに、1人目の子供の出産数が減少したためであり、これは人々を憂慮させるシグナルと言える。二人っ子政策は中国の人口のバランスのとれた発展を促進しているが、データからは、二人っ子政策だけでは中国の少子化の流れを逆転させるにはまだ不十分であることがわかる。
2017年に1人目の子供の出産数がやや下降した点は注目に値する重要なシグナルだ。子育て観の変化や日常的なストレスの増加、晩婚化など、さまざまな要因が総合的に作用し、中国全体の出産・子育て意欲が低下し、少子化が進行している。少子化は、労働年齢人口の総数と割合を減少させ、中国の人口構造の問題をさらに深刻化させることになる。
2人目の子供の出産数の増加と、1人目の子供の出産数の減少に伴い、2017年における2人目の子供の出産数が全出産数の半分以上を占めている。この事実は、当局に対し、二人っ子政策を維持すると同時に、現状に見合ったその他の福祉政策を実施し、出産・子育てに適した年齢に達した夫婦が1人目の子供を産める環境作りをしなければならないことを示唆している。
二人っ子政策は中国の出産・子育て政策における重要な改革であり、初歩的な成果は達成したが、現状は依然として出生率が低く厳しいままだ。出産・子育て政策の安定した実施と同時に、それをサポートするような政策を出し続け、出生率を合理的なレベルに保ち続ける必要がある。それにより、高齢化を緩和させ、男女比や労働力などの潜在的な問題を改善し、世代交代をバランスよく進行させ、経済社会システムを持続的に好転させていくことになる。(提供/人民網日本語版・編集/HQ)
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