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19日、米華字メディア・多維新聞網は、中国で習近平国家主席を個人崇拝する風潮が強まっており、中国共産党が行き過ぎた崇拝に歯止めをかけ始めたとする記事を掲載した。
中国で進む習主席の個人崇拝、共産党が歯止めかける―米華字メディア
http://www.recordchina.co.jp/b219071-s0-c10.html
2017年11月20日(月) 12時0分
2017年11月19日、米華字メディア・多維新聞網は、中国で習近平(シー・ジンピン)国家主席を個人崇拝する風潮が強まっており、中国共産党が行き過ぎた崇拝に歯止めをかけ始めたとする記事を掲載した。
記事は「西側メディアの多くが、民衆の習近平主席個人に対する注目ぶりについて、毛沢東時代以降ないレベルにまでに高まっているとの認識を示している」と指摘。先週、あるインターネット企業が「あなたについていくことは、あの太陽についていくこと」という新しい歌を発表したが、その歌詞にある「あなたは心が農村にあるからこそ、初心を忘れず、民のことを考えていらっしゃる。あなたが深く大地を愛しているからこそ、川は力強く流れ、船を出すことができる」という言葉について、「習主席への愛を表現しているようだ」と紹介している。
また、先月25日に共産党の新たな政治局常務委員が選出された際、共産党系メディアが1面に大きな習主席の写真を掲載したほか、貴州省の新聞・黔西南日報が今月10日から14日の5日間で2回「偉大なる領袖習近平総書記」という表現を用いたことを指摘。「これは中国の政府系メディアが先月共産党大会以降初めて習主席に『偉大なる領袖』という呼称を用いたケース。この呼称を中国メディアが用いるのは文化大革命後では初めてかもしれない。しかし、同報の電子版では18日に『偉大なる領袖』に関連する部分がすべて削除された」と伝えた。
さらに、リークされた「短期的な文化宣伝工作会議精神」という内部文書の中に、「『偉大なる領袖習近平総書記』と書かれた肖像を掲げないこと。すでに掲げられているものは一律撤去すること」「各種文書において、本日より白書や指令文書を問わず『偉大なる領袖習近平』という言葉を用いないこと」との規定が盛り込まれていたと紹介。「中国共産党は緊急に文書を出し、個人崇拝が『お上の意向』ではないことを示した」と説明している。
記事は、習近平主席の呼称について、新華社が17日に「習近平:新時代の引率者」という文章を発表し、「新時代の引率者、パイオニア的な指導者、偉大な闘争によって形成された党の核心、人民の幸福を目指す勤務者、国の改革・発展を担う戦略家、軍隊と国防を再建する最高指揮者、国際舞台における大国のリーダー、新時代における現代化の総設計師」という八つの称号を定めて、中国メディアによる宣伝の枠組みを示したと伝えている。(翻訳・編集/川尻)
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