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中国のショッピングサイト・天猫で11日に開催された「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)の取引総額が1682億元(約2兆8600億円)に達し、開催が始まった2009年以降最高記録を更新した。資料写真。
中国の「1111」セール取引総額が過去最高更新、その背後で深刻化するごみ問題―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/b216161-s10-c30.html
2017年11月14日(火) 5時10分
中国のショッピングサイト・天猫で11日に開催された「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)の取引総額が1682億元(約2兆8600億円)に達し、開催が始まった2009年以降最高記録を更新した。中国放送網が伝えた。
ショッピングサイト・京東も過去最高を更新し、取引総額が1271億元(約2兆1600億円)に達し、蘇寧も前年同期比163%増、農村地区直営店の売上高が312%増に達した。アマゾンの海外商品業務も前年同期比で約2倍増となった。
各プラットフォームの統計によると、今年のダブル11も依然として「爆買い」の勢いがとどまるところを知らなかった。「ダブル11」は中国経済のバロメーターで、その年の中国の消費者の購買力を正確に反映していると言われており、毎年更新する取引総額記録の背後にもさまざまな情報がある。その筆頭が宅配便の数。中国国家郵政局は、今年のダブル11の期間、中国全土の宅配業務の総数は15億件以上と試算しており、使用される段ボール箱をつなげると、地球を7周半する計算になるという。
膨大な量で、種類も多く、急増している宅配便から出るごみの処理方法に今、中国では注目が集まっている。宅配業務従事者によると、ごみは主に利用者が処理することになる。
実際には、多くの消費者は商品を段ボール箱から取り出すと、すぐにそれを捨てている。江蘇省の女性・朱さんは、「ビニールは何も考えずに全部捨てている。使われているビニールはとても薄く、環境に悪いのは分かっているけど、使い道もない」と話す。
自分の家で使うことがないのであれば、中国では段ボール箱を廃品回収業者に売ることができる。ただ、二束三文で、ある業者によると500グラム当たり0.8元(約14円)ほどであるため、わざわざ家にたくさん溜めてから売る人はほとんどいないのが現状だ。
では、膨大な量の段ボール箱は、どのように処理されているのだろう?北京のあるごみ処理業者の作業員は取材に対して、「回収した古紙、段ボール箱は、処理を施して古紙パルプにし、再生段ボール箱を作る。再生に適さない場合、火力発電に使われる」と説明した。
中国の宅配業界が主に使っている段ボール箱は、木材パルプ、わらパルプ、古紙パルプのどれか、またはそれらを混ぜて作られている。清華大学の循環経済産業研究センターの温宗国センター長は、「実際には、宅配用段ボール箱の約4分の1が再利用されているが、回収率は低い。当センターの以前の調査研究によると、重さで計算すると、宅配用段ボール箱の回収率は約50〜60%にとどまっている。回収後に再生されている割合も50%ほどにとどまっている」と指摘している。
その他の4分の3は中国の環境衛生体系に入れられ、再利用されたり、ごみとして埋められたり、燃やされたりする。その処理方法は都市によって異なる。
それらの膨大なごみは環境にも影響を与えている。中国の国家郵政局、国家発展改革委員会、科学技術部など、10の当局は最近、共同で宅配業で環境にやさしいケースを使うことなどに関する意見を発表し、第13次五カ年計画(2016〜20年)期間中の目標について、環境にやさしくし、量を減らし、再生可能にする3点を明確にし、顕著な成果を出すようにとしている。そして、20年までに、分解可能な環境にやさしい材料を使ったケースの利用率を50%にまで向上させたい考えだ。今年のダブル11、各大手宅配業者は、「環境にやさしい業務」にするために一連の対策を講じた。
今年のダブル11も大盛り上がりで幕を閉じ、取引総額や膨大な宅配数が多くの人を驚かせているが、宅配に使うケースをいかに環境にやさしいものにするかということこそが、「祭りの後」にもっと重視すべき点であるはずだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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