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英BBCは14日、中国政府が2020年までにエタノールを使った自動車用燃料を全国に普及させる計画だと報じた。写真はブラジル企業の技術者が手にしたバイオディーゼル。
中国、エタノールを使ったガソリン普及を計画、大気汚染改善へ―英メディア
http://www.recordchina.co.jp/b191176-s12-c20.html
2017年9月21日(木) 5時20分
英BBCは14日、中国政府が2020年までにエタノールを使った自動車用燃料を全国に普及させる計画だと報じた。中国工業・情報化部の関係者はこれより先、ディーゼル燃料などを使う自動車の淘汰(とうた)に関する研究に着手済みであることを明らかにしている。
このエタノール燃料は一般的なガソリンとエタノールを9対1の割合で混合させたもので、「E10」とも呼ばれている。エタノールはトウモロコシや小麦を発酵させて作られている。
中国政府は、この燃料の普及により国内のエネルギー構造が改善でき、自動車から排出される二酸化炭素などの汚染物も削減できるようになると指摘した。
政府が示した文書によると、政府は2001年、変質した穀物を処分するため、バイオエタノールの試験生産を開始した。香港理工大学の容家富副教授は、その方法は実行可能との意見を示した。
ロイターのデータによると、中国では現在、約2億トンのトウモロコシがストックされている。毎年十分な「E10」を生産するのに必要なトウモロコシの量は約4500万トンだ。
容家富氏は、「農作物の廃棄される部分も自動車用エタノールの生産に使用でき、セルロシック・エタノールと呼ばれる。この方法は技術的に実行可能」と指摘している。
環境問題に取り組む北京のグリーンピース関係者は、「セルロシック・エタノールの生産コストは比較的高いが、国内ではその廃棄された部分を焼却するのが普通で、大気汚染も生じる。廃棄部分を燃料にすることは“有用な投資”になる」とした。また、同氏は「自動車用エタノール燃料の普及で中国の汚染問題が解決できるかどうかは、使用された原材料次第だ」とBBCに強調した。
ある研究は、近年生産されたほとんどの自動車が改装せずに「E10」を使用できると表明した。
容家富氏は、「中国が全面的に伝統的な動力自動車を淘汰するのにはまだ時間が必要。この間、ガソリンを引き続き使用する必要がある。また、『E10』の普及は確かに炭素排出の削減に役立つ」との意見を述べている。
中国・新華社も、「完全にガソリンやディーゼルを使用しない新エネ車が社会のトレンドになるのは時間のみの問題だが、転換のスピードは技術や関連施設の発展によって決まる」という業界関係者の話を伝えた。(提供/環球網・編集/黄テイ)
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