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15日、米華字ニュースサイト多維新聞は、「誰が中国の道徳を殺したのか、すべてのきっかけはあの事件」と題する記事を掲載した。写真は北京の道路。
誰が中国の道徳を殺したのか、すべてのきっかけはあの事件―米メディア
http://www.recordchina.co.jp/b181468-s0-c30.html
2017年6月17日(土) 20時40分
2017年6月15日、米華字ニュースサイト多維新聞は、「誰が中国の道徳を殺したのか、すべてのきっかけはあの事件」と題する記事を掲載した。
中国河南省で最近、路上で女性が突然倒れ、通りかかった人が誰一人助けようとせず、車にひかれて死亡した事件が起きた。人々の間では再び10年前の「彭宇事件」が話題になっている。
江蘇省南京市で06年、道で転んだ老人を助けた彭宇(ポン・ユー)さんが、逆に老人に「彭さんに突き飛ばされて転んだ」と主張。裁判所が「本当の正義心からの行動なら、老人を助け起こす前にまず犯人を捕まえるはず」と推測。彭さんを突き飛ばした犯人と認定し、7万9000元(当時約105万円)の支払いを命じた事件だ。
中国の最高裁は河南省で起きた女性死亡事故を受け、短文投稿サイトの微博(ウェイボー)で彭さんの事件に触れ、人々の注目を集めた。「助けられた人が、助けた人が『突き飛ばした』ことを証明できないのであれば、助けた人は何の責任を負う必要もない」としている。
最高裁はまた、人々に「人を助ける行為は他人の権利を侵害する証拠にはならない。彭さんの事件は、市民が他者を敬遠したり、相互扶助の気持ちや道徳心が消えたりしていることの言い訳にはならない」と呼び掛けている。(翻訳・編集/大宮)
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