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結婚したばかりのころ、中国人夫に「中国がお正月だから中国の両親にまとまったお金を送金する」と言われた事がある。当時は私も夫も20代前半で、私たちの生活を脅かすような提案であった。資料写真。
<コラム>中国人夫の一言でけんかに、日本人の想像を絶する中国人の「親孝行」
http://www.recordchina.co.jp/b175712-s129-c30.html
2017年4月24日(月) 14時10分
結婚したばかりのころ、中国人夫に「中国がお正月だから中国の両親にまとまったお金を送金する」と言われたことがある。当時は私も夫も20代前半で、私たちの生活を脅かすような提案であった。まだ中国の文化をよく理解していなかった私はどうしてそんなことをするのか信じられず「なんでそんなことしなくちゃいけないのか」とけんかになったものである。
私の答えに対する夫の答えは至ってシンプル。「長男だから」ということであった(と言われてもまだ納得できなかったが)。子どもが親の面倒を見るのは中国では至極当たり前のことである。夫は「たとえ自分にお金がなくてご飯が食べられないような状況になっても、親がご飯を食べられるならそれで良い」と言い放った。小さなころから「中国語で一番大切な言葉は『尽孝(ジンシャオ、親に恩を返す)』だ」と言われて育ってきているので親に対する孝行の気持ちが日本人の想像を絶するくらい強いのである。
結婚したばかりのころはこの「親孝行問題」で夫と何度もけんかをした。中国では親孝行が大事で親もそれを大いに当てにしていることを頭で理解していても、「親の生活と私たちの生活のどちらが大切なんだ」とたびたび悲しくなったものである。夫としては「どちらも大切。でも親を見捨てることは絶対しない」という感じであった。当時はすんなりとは受け入れがたい考えであったが、今はなんとか乗り越えた。私が精神的にも経済的にも当時より自立して余裕を持てるようになったことが原因であろう。今では「夫が両親を支えなければならない時は、私が夫を助けてあげよう」とさえ思っている。独立することで精神的な強さと自由も手に入れたのかも知れない。
それと関連して、中国の親の子どもに対する期待もものすごく大きい。中国人は一般的に子どものころから寝る間も惜しんで勉強をして、良い大学に入って良い仕事を得ようと日々奮闘する。親も自分たちの老後がかかっているので一生懸命サポートする。しかし、そんななか大学受験に失敗してしまったとき…張り詰めていた糸が切れてしまい、最悪の場合は命を絶ってしまう。そんな事件も中国では少なくないのである。
もちろん社会の構造の違いも1つの原因であるが、親の大きな期待に応え続けなければいけない中国人は、背負っているものが重すぎるのではないかと思うときがある。親孝行をすることは良いことなのだが、子どもが親より先に自ら命を絶ってしまう親不孝ほど悲しいものはないのだから。
■筆者プロフィール:むらさわりこ
1989年日本生まれ。22歳の時に2歳年上の福建省出身の中国人男性と結婚。英語を独学で習得後、英会話講師として働く傍ら中国のテレビなどを通し中国語も独学で習得。趣味は語学と読書。図書館があまりに好きで毎週通っている。結婚前はベトナム、ニュージーランド、モンゴル、カナダ、ラオス、フランスなど様々な国を一人で渡り歩く。自分のやりたい事や面白い事に国境や言葉の壁は関係ないと考えている。
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