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(回答先: 大西つねきさんの経済の話は意図的な捏造・改竄と悪質な嘘が目立つので、アメリカ金融資本との繋がりが有りそうですね 投稿者 中川隆 日時 2020 年 7 月 23 日 18:33:37)
MMTというのは信用貨幣論(内生的貨幣供給理論)の事です、つまり日銀が発行している円紙幣は日銀の借用書という話です。
実際、銀行券が日本銀行のバランスシートにおいて負債に計上されています。
日銀の貸借対照表
営業毎旬報告(令和2年3月10日現在)
https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2020/ac200310.htm/
日本銀行は銀行券の発行を1885年に開始しました。当初、日本銀行の発行する銀行券は、銀との交換が保証された兌換銀行券でした。その後、金本位制度の採用を経て、金との交換が保証されました。こうした制度の下で、日本銀行は、銀行券の保有者からの金や銀への交換依頼にいつでも対応できるよう、銀行券発行高に相当する金や銀を準備として保有しておくことが義務付けられていました。このような銀行券は、いわば日本銀行が振り出す「債務証書」のようなものだと言えます。このため、日本銀行は、金や銀をバランスシートの資産に計上し、発行した銀行券を負債として計上しました。
もうひとつの貨幣観「商品貨幣論(金属主義)」は、貨幣が信用で価値を担保されているのではなく、貨幣そのものに価値がある(もしくは人々が慣習としてそう思い込んでいる)という見方です。アダム・スミスが賛同したため、経済学の教科書でよく見られる貨幣観ですが、現実社会では、文化人類学や歴史学の分野から近年多くの否定的考察がなされており、また1971年の米ドル紙幣とゴールドの兌換停止宣言(ニクソンショック)という歴史的事実もあります。
大西さんは民間銀行の信用創造禁止を唱える公共貨幣論者(PM派)です。
公共貨幣論はMMTと全く違う貨幣観を持ちます。MMTでは貨幣は負債(内生的貨幣論)ですが、PM派は、主流派経済学の貨幣観である商品貨幣論(外生的貨幣論)のままです。
大西さんは一応又貸し説で信用創造のデタラメな説明をしていますが、実体は商品貨幣論(外生的貨幣論)です。
公共貨幣論では国債などの政府の借金は悪(=利息)であり、それを利息の無い政府紙幣を発行して全部返せば国の借金問題は解決し、更に政府紙幣をベーシックインカムとして全国民に直接配り、預金の又貸しによって人々を借金(つまり利息)漬けにする銀行の信用創造を禁止すれば、世の中が良くなるとの思想ですが、元の貨幣観が、商品貨幣論(外生的貨幣論)という間違った認識なので、間違えた解決策しか示せていないのです。
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