「安楽死」の名を借りてALS患者を殺害した元厚労省医系技官らのグロテスクな優生思想! 麻生財務相や古市憲寿も同類(リテラ) http://www.asyura2.com/20/senkyo274/msg/448.html 2020.07.24 大久保愉一容疑者(自身のブログより) 全身の筋肉が徐々に動かなくなっていく神経難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症した京都市の女性に薬物を投与して殺害したとして、2人の医師、大久保愉一容疑者と山本直樹容疑者が京都府警に逮捕された。 大久保容疑者は厚労省で医系技官を約7年半務めており、妻は2012年の総選挙で自民党から出馬し当選(比例復活)、衆院議員を1期務めた元“安倍チルドレン”議員だった。一体こんなエリート医師がなぜ?……。いや、問題はそれ以前だろう。 メディアではこの事件を「安楽死」と報じているが、そもそもこれは「安楽死」と呼べるようなものなのか。彼らは殺害したALSの女性とSNSで知り合った関係で、担当医師でもなんでもなかった。被害者本人の明確な意思表示に基づき他にとれる手段がなく安楽死に協力したのではなく、むしろ自分たちの殺人欲求が先にあり、安楽死をのぞむ人間を積極的に探していた可能性も考えられる。 しかも、2人は高齢者や障害者は死んだほうがいいと主張する典型的な優生思想の持ち主だった。 それがよくわかるのが、2人が『扱いに困った高齢者を「枯らす」技術:誰も教えなかった、病院での枯らし方』なるとんでもないタイトルの電子書籍を共著で出版していたことだ。Amazonには同書のこんな紹介文が掲載されていた。 〈認知症で家族を長年泣かせてきた老人、ギャンブルで借金を重ねて妻や子供を不幸に陥れた老人。そんな「今すぐ死んでほしい」といわれる老人を、証拠を残さず、共犯者もいらず、スコップや大掛かりな設備もなしに消せる方法がある。医療に紛れて人を死なせることだ。病室に普通にあるものを使えば、急変とか病気の自然経過に見せかけて患者を死なせることができてしまう。違和感のない病死を演出できれば警察の出る幕はないし、臨場した検視官ですら犯罪かどうかを見抜けないこともある。荼毘に付されれば完全犯罪だ。〉 さらに、大久保容疑者のものとされる厚労省の英語の略称である「mhlw」をもじったアカウント名のツイッターにも、グロテスクな思想が露骨に表れていた。 大久保容疑者のツイッターをめぐっては、「ドクター・キリコになりたい」と投稿していたことが話題になっているが、他のツイートを読むと、大久保容疑者が安楽死にこだわる理由が、患者を苦しみから解放するという目的ではないことがよくわかる。 ■ツイッターで老人を「ゾンビ」と表現し、財政のために切り捨てを主張していた大久保容疑者 〈つぶれそうな会社に税金突っ込んで延命を図ってもなんにもなってないわけでしょ。もう市場から消えたらいい会社もゴロゴロある。おんなじで、老人に公費つっこんでゾンビにして、事業者におもねて、吸血鬼よろしく国民から吸い取ってますます国を貧しくしてな〉(2019年12月22日) 〈議員定数を若干減らすよりも、尊厳死法とか安楽死法を通した方が財政は持ち直すと思うけど。〉(2016年2月21日) 〈医療って贅沢品だと思うんですよね。なんでも「国の責任ガー」って云ってたら国も落ち目で財政赤字でハイパーインフレ待ったなしなので、支払い能力に応じたサービスでしかたないのかなと。〉(2019年5月3日) 〈第XX回24時間テレビ「愛は財政を救う」 @国に頼らない老々介護、A決して入所者を病院に連れて行かない特養、B高い抗がん剤を使う治療を拒否した90歳をジャニーズで再現ドラマ、Cヘイトスピーチと村八分で生活保護者ゼロを実現した村、D救急車有料化で保険料爆安の町ほか〉(2014年3月1日) 〈アベノミクスで、食えない老人への食事介助やら経腸栄養、高カロリー輸液などへの公費支出を止めてくれんかな。老人介護や医療費が減って消費税上げなくて済むかもよ。「最後は金目」なんで石原大臣よろしく。〉(2016年1月30日) 〈高度医療に当たる人よりも、適当なタイミングで死なせる医者が求められてるんだよ。自治体なんて後期高齢だの介護や障害福祉でまじカネないからね。〉(2019年9月26日) 〈納税者的には、老人に掛け金以上の年金をくれてやるのも費用対効果的にムダでしょうし、排泄物と汚れたリネンしか生産しない生き物は簿価1円でしょうし、まあ人権で味付けすればプライスレスなんで〉(2020年6月3日) 〈コロナで介護が滅んで老人の死屍累々になっても、別に驚かない。若い人の負担が減ればよいではないか〉(2020年4月2日) 〈老人が自粛せずに徘徊してて、てめえらが延命するために社会で犠牲をかぶってんだクソが。〉(2020年4月25日)
ようするに、大久保容疑者は、高齢者や障害者、生活困窮者にかかる医療や福祉の費用は社会資源の無駄であり、日本国の財政を逼迫させるだけ、早く殺してしまったほうがいいと主張しているのだ。 つまり、大久保容疑者らによるALSの女性殺害は、安楽死への協力などではなく、命を選別し、高齢者や障害者、病人は殺しても構わないという優生思想にもとづいたものであり、そのグロテスクさは相模原障害者殺傷事件の植松聖死刑囚と同レベルといっていいだろう。 ■大久保容疑者の優生思想は、麻生財務相、古市憲寿、長谷川豊らにも共通 しかも、恐ろしいのは、いまの日本社会にはその犯罪者たちとそっくりな主張をしている連中がほかにも多数いることだ。ネトウヨだけでなく、政治家や学者、メディア関係者までが平気で「老人は安楽死させたほうがいい」「障害者を生かしておくのは無駄だ」「税金を使っているのを申し訳なく思え」などといった暴論を叫んでいる。 2013年には麻生太郎財務相が政府の社会保障制度改革国民会議で、余命わずかな高齢者の終末期の医療費について「死にたいと思っても生きられる。政府の金で(高額医療を)やっていると思うと寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろと考えないと解決しない」などと発言した。 2016年には、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊が〈「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ! 無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」〉と透析患者の殺害まで持ち出した。 2019年には、人気若手論客の古市憲寿と落合陽一が文芸誌の対談で、高齢者の終末期医療は金の無駄、社会保障費削減のために即刻やめるべきだと主張し、猛烈な批判を浴びた。ちなみに、古市はこの終末期治療打ち切り論について〈財務省の友だちと、社会保障費について細かく検討した〉ときに教えられたと語っており、実際、財務省は過去にそのもととなるような「一年間にかかる終末期医療費=約9000億円」なる資料を公表したこともある。 そういう意味では、今回の事件を起こした大久保容疑者が厚労省の医系技官だったというのも偶然ではない。実際に犯行に及ぶかどうかは別にして、「高齢者や障害者なんて殺してしまえ」というのは、この国の官僚と安倍政権の政治家たちの本音でもあるのだ。 相模原事件が起きたとき、本サイトは事件が2000年代から始まった、弱肉強食の新自由主義政策と安倍政権下でエスカレートする差別主義が合体した結果、起きたと評した。この厚労省元医系技官らによる「安楽死」の名を借りた殺人事件も、まさに同根と考えるべきだろう。 ▲△▽▼
「ドクター・キリコになりたい」 京都ALS女性嘱託殺人 逮捕の医師、ツイッターに繰り返し投稿か 2020/7/26 ©株式会社京都新聞社 大久保容疑者とみられる人物のツイッター上での投稿。医学部卒業時から「ドクターキリコ」に関心があったことを紹介していた(画像の一部を加工しています) 神経難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性に対する嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕された事件で、大久保愉一(よしかず)容疑者(42)=仙台市=が発信したとみられるツイッターに2013年以降、「ドクター・キリコになりたい」との内容を繰り返し投稿していたことが25日、分かった。ドクター・キリコは手塚治虫の医療漫画「ブラック・ジャック」の登場人物で患者を安楽死させる医師。京都府警は、投稿内容を分析するとともに事件との関連を調べている。 ツイッター上で大久保容疑者のものとみられるアカウントから、ドクター・キリコに言及した投稿が少なくとも17件発信されていた。13年1月に「医学部を卒業する時から、老人医療のやるせなさは身にしみていたので、卒アル(卒業アルバム)に将来の夢『ドクター・キリコ』って書いた」と発信。同年4月には「世の中のニーズってそっち(ドクター・キリコ)なんじゃないのか。病院に行けば治療されちゃう」と記していた。 中には、患者を死亡させる行為を医業として捉えるような内容も投稿。「俺が開業するなら、キリコしかない。立件されないだけの無駄な知恵はある」「ハコ(医療施設)を持たずにキリコ的に流浪の殺し屋をやるのが最適解。ただ、営業をどうやってやるのかが問題」と書き込んでいた。 捜査関係者によると、山本直樹容疑者(43)の口座には事件直前の昨年11月20日ごろ、亡くなった京都市中京区のALS患者林優里(ゆり)さん=当時(51)=から2日に分けて50万円と80万円が振り込まれていた。府警は、両容疑者が計130万円を殺害の報酬として受け取ったとみるとともに、報酬を得て安楽死を請け負うドクター・キリコを描いた漫画が、大久保容疑者に与えた影響なども調べる。 京都地裁は25日、大久保容疑者と山本容疑者について10日間の勾留を認める決定をした。期限は8月3日。 逮捕容疑は共謀して、林さんから自身を殺害するよう頼まれて昨年11月30日、林さんの自宅マンションを訪れて致死量の薬物を投与し、急性薬物中毒で死亡させた疑い。 ドクター・キリコを巡っては、1998年にインターネットの掲示板でドクター・キリコを名乗る元薬剤師の男が自殺を望む人たちに毒物を送り、自身も自殺した事件があった。 ■ドクター・キリコ 手塚治虫の医療漫画「ブラック・ジャック」の中で、安楽死の必要性と正しさを信念とする医師。呼吸中枢を麻痺(まひ)させる超音波装置や薬物などを用いて法律に触れないよう安楽死を請け負う。患者の命を救う主人公の外科医ブラック・ジャックとは相反するキャラクターとして、「死神の化身」の異名を持つ。 https://www.47news.jp/localnews/5057233.html
|