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彼らはなぜ「車中生活者」になったのか
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/526.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 3 月 03 日 12:25:32: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 最低限、生き抜くだけのライフスタイル 投稿者 中川隆 日時 2020 年 3 月 03 日 12:15:19)


彼らはなぜ「車中生活者」になったのか

道の駅で夜を明かす――彼らはなぜ「車中生活者」になったのか 2/15
https://news.yahoo.co.jp/feature/1567


私たちの身近にある「道の駅」。日中は多くの人でにぎわう憩いの場だが、夜になると別の顔を見せる。駐車場の片隅で目立つのは、ガラスに目隠しをした車。その多くはレジャー目的だが、なかには長期にわたり、道の駅の駐車場を転々とする「車中生活者」がいる。それぞれに異なる深刻な事情を抱えた彼らは、今日も狭い車内で眠りにつく。社会から離れ、遠ざかるように暮らす車中生活者たち――。彼らの姿は、社会に何を問いかけるのか。半年にわたって取材した。
(取材・文:NHKスペシャル“車中の人々 駐車場の片隅で”取材班/編集:Yahoo!ニュース 特集編集部)
取材のきっかけは、昨年夏。群馬県で暮らしていたある女性の死だった。

「3世代 1年車上生活か」

女性は娘と孫の3人で、1年にわたって軽乗用車の中で暮らしていた。軽乗用車をどこに止めていたのか。家族の足取りを追っていくうち、居場所の一つとして浮上したのが、埼玉県内の道の駅だった。取材を続けていくとあることに気づいた。
全国29%の道の駅で売店や食堂の営業が終了した深夜。閑散とし始めた道の駅の駐車場に、長距離トラックやキャンピングカーなど何台かの車が止まっていた。ここまではいつもと同じ景色だが、しばらく眺めていると、明らかに様子の違う車がいることがわかる。

その見た目は似ている。後部座席に日用品が満載されている。またフロントガラスは目隠しで覆われ、外から見えないようになっていることが多い。
数週間にわたって取材を続けていくと、こうした車は1台や2台ではないことがわかってきた。この道の駅では、多い日で1日10台近い車が夜を明かしていた。道の駅の職員はこう話した。

「どんな生活をしているのか、なぜ車で暮らしているのかはわかりません。ただ、道の駅で働く私たちにとっては、珍しい存在ではありません」

レジャー目的で車中泊している車の場合、トイレの近くや、夜でも比較的明るい場所に止まっている。しかし車中生活者の車は、駐車場の隅っこや店舗から少し離れた第2駐車場などに止まっていることが多い。日中はショッピングモールや公園などで過ごし、夜になると車を止めに来るという。

車中生活者はいったいどれだけいるのか。日本全国に1160ヵ所ある道の駅すべてに取材すると、335ヵ所、全体で29%の道の駅から「車中生活者とみられる人がいた」という回答が戻ってきた。

彼らはなぜ、車中生活を選ぶのか。ここに至るまで、どんな生活を送ってきたのか。それを知るための車中生活者への取材は容易ではなかった。
一度ドアを開けても、「関係ないだろう!」と再び閉め切ってしまう人がいた。毎晩、駐車場で夜を明かしているのを確認したうえで話しかけても、「泊まってなんかいない」と答える人もいた。

そんななかでも、話を聞かせてくれる車中生活者がいた。
群馬県の道の駅で66歳の男性と出会った。何度も通ううちに、男性は口を開いてくれた。

「ここで生活して、1年近くになるかな」

人目を忍んでいるのか、男性の軽乗用車は店舗からもっとも離れた場所に止められていた。ドアを開け、車内を見せてくれた。内部は整理整頓されていて、「寝室兼リビング」にあたる後部座席には座椅子があり、寝袋もあった。男性は「足を伸ばして寝ることはできないね」と言った。最後部の荷台部分には、カセットコンロや鍋、調味料などが置かれている。米を炊くこともあれば、スーパーで買ってきたラーメンを煮炊きし、自炊をすることもあるという。

男性が車中生活者になったのは1年半ほど前。長距離トラックの運転手を30年以上続けてきたが、失職をした。貯金はなく、収入は1ヵ月あたり10万円ほどの年金。頼れる家族・親族はいない。家賃も払えなくなり、車での生活が始まった。この1年半で体重は30キロ近く減った。苦しい暮らしぶりのなか、市役所で生活保護の相談をしたこともある。しかし、返ってきた答えはこうだった。

「自家用車を持っていますよね、却下します」

車を手放せば、生活保護を受けられる可能性はある。しかし、そう簡単に踏み切れない事情がある。地方では、車がなければどこにも行けない。家がないから寝る場所にも困ってしまうし、仕事が見つかって復職するときにも職場に向かう手段として車は要る。簡単に手放せないのだ。

男性は、車の奥にしまってある写真を見せてくれた。

「別府温泉です。妻と撮ったツーショット写真もありますよ」
子どものいなかった夫婦の趣味は旅行。休日はよく車で出かけた。ところが7年前に妻は他界。この車には亡き妻との思い出もつまっている。
朝、トイレでドライヤーをかける

車中生活者のなかには女性もいる。舞台は北陸へと飛ぶ。

冬になれば、例年30センチ以上の積雪がある地域。田んぼに囲まれた道の駅で、40代女性は暮らしていた。話しかけると、一瞬驚いた様子を見せたが、意外にも気さくに答えてくれた。

「この暮らしを始めてから3年が経ちます」

女性の住まいは軽乗用車。後輪が沈みこむほど、座席に荷物を積みこんでいるのが外から見てもわかる。日中は近隣にある公園の駐車場で過ごし、夜になると道の駅に戻る。その後、夜明け近くになると再び公園に向かう。そんな独特の生活サイクルを送っていた。女性はこの件について多くは語らなかったものの、車を止めている場所から思いが透けて見えるようだった。道の駅で、女性が車を止めているのは夜間でも照明のよく当たる場所。人目につきやすい、明るい、安全な場所で夜を明かしたい。その一方では長い時間いることで目立ちたくない――そんな葛藤が伝わってきた。

そんな40代女性の一日は身だしなみを整えるところから始まる。まだ暗い駐車場を歩いて、道の駅のトイレに向かう。いつも決まって、道の駅の職員が出勤する前に行うルーティンだ。

身だしなみを整える40代女性(提供:NHK)

季節は冬。身を切るような寒さのなか、冷たいトイレの手洗い場で顔を洗う。その後、髪を濡らす。ドライヤーをコンセントに差し、髪を乾かし整える。女性はこれまでの人生をこう話すのだった。

「地元から出たことはほとんどありません」

20代のころ、結婚をした。その後離婚し、実家に戻ると父親との関係に苦しむようになったという。

「働け」「家に金を入れろ」

大きな声を出されるのが嫌だった。家にいたくない、家にいられないと思い、車に逃げこんだ。女性の話によると、精神疾患を患っていて、働ける状態にはない。
車内を見せてもらうと、大量の荷物の大半は衣類。女性はこう言うのだった。

「身だしなみには気を使いたいんです」
さらにこう続けた。

「働こうにも働けないし、実家に帰ろうにも父親が怖いから帰れない。ここにいるしかないんです」

ある道の駅で。車中生活者が世話する猫(提供:NHK)

働けなくなったことから車中生活者となった高齢男性。複雑な家族関係から車中生活に逃げこんだ女性。全国で取材を続けるうちに、車中生活者が抱える問題は千差万別だということが見えてくる。


誰の身に起きてもおかしくはない

ある男性は仕事を失ったことで車中生活を始めたが、車検が切れてしまい、道の駅から車を出せなくなってしまった。病気を抱えた男性は、入院費用を工面できないからと病院近くの道の駅で車中生活をしていた。一方、全国各地を回る塗装工の男性は、生活のため道の駅を車で転々としていた。

失職、病気、人間関係のもつれなどが発端で、家族や社会、セーフティーネットから落ちてしまう。その結果、車中生活を送らざるを得なくなってしまった人たち。実は、ボタンのかけ違いで誰の身に起きてもおかしくないことであるようにも感じた。

2月。群馬県のある道の駅。今年は暖冬といわれたが、この日に限れば気温は0度近くまで下がり、体の芯から冷え込むような日になった。

日が暮れて、店舗の営業が終了する頃になった。この日も車中生活者とみられる車が何台も集まってきた。各地を転々とする車中生活者も珍しくない。昨年夏にいた車が姿を消していた一方で、新たな車も加わっていた。車中生活とみられる車はどれもエンジンを切っていて、暖房をかけていない。窓ガラスに目隠しをし、真冬の寒さをじっと耐え忍んでいるように見えた。

駐車場の隅を見た。どの車からも遠い、離れた場所に1台の軽乗用車が止まっていることに気づいた。サイドミラーは壊れ、タイヤはパンクしている。これでは走行などできないだろう。窓の隙間から車内をのぞくと、生活ゴミに交じって布団や衣類が見える。長い時間、ここで過ごした形跡がある。道の駅からは、長期間の駐車に対する注意を促す張り紙がしてあって、張り紙はそのままになっている。

道の駅で放置されているとみられる車(提供:NHKスペシャル)

中に人はいない。持ち主はどんな人物なのか。どこに行ってしまったのだろう。
視線を反対側に向けると、交通量のある道路が見えた。たくさんの車が行き来しているのがわかる。パンクした車が止まっているこの場所とは、対照的な場所であるように感じられた。この車は、たくさんの車が行き交う道路のすぐそばに、人知れず、誰ともつながることもできずに放置されていた。持ち主がどんな人生を過ごし、暮らしてきたのか。車が語ることはない。
 

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コメント
1. 中川隆[-13193] koaQ7Jey 2020年3月03日 12:56:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[336] 報告

日本で急増する「住所を喪失」した人たち〜車上生活、漂流女子、8050問題が行き着く地獄=鈴木傾城 2019年8月29日
https://www.mag2.com/p/money/750924

いま日本で住所を喪失する人が増えている。車上生活者・ネットカフェ難民が溢れている。いったん住所を失うと、不安定な生活から抜け出せない蟻地獄にハマる。


決して他人事ではない住所喪失、社会的に「存在しないも同然」に

住所を失って途方に暮れる人たち

2019年8月20日。群馬県でひとつの事件が起きていた。

58歳の女性から「92歳の母親が車の中で死亡している」という110番通報があったのだが、警察が調べると確かに後部座席には座ったまま死んでいた92歳の母親の遺体があった。すでに死後4日が経っている状態だった。

実はこの58歳の女性は住む家がなく、92歳の母親と27歳の長男と3人で車上生活をしていたのだった。この三世代の一家は住むべき家を失っていた。その車上生活の最中で92歳の母親は寿命が尽きた。


事件が起きた時は、すでに1年近く車上生活をしていた。車上生活と言っても、キャンピングカーのようなものではなく、ごく普通の軽自動車である。

92歳の母親が死んでもすぐに届け出することも病院に駆け込むことがなかったことも衝撃だが、それよりも狭い軽自動車で三世代が1年近くも生活していたということに驚く。

住所を失っても行政の支援や救済を求めない。問題解決の方法が分からず、どうしていいのか分からないまま車で1年暮らす。今の日本で家を失って途方に暮れている人たちが確かに存在する。

車上生活と『死にゆく妻との旅路』

家を失って籠もるように車上生活をする。あるいは、家を捨てて逃げるように車上生活に入る。今、日本の社会の底辺で「誰にも助けを求めずに気が付いたら車上生活に入ってしまった」という人たちが少しずつ増えているというのが分かっている。

道の駅や、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアでは、キャンプ気分で車上泊する人たちとは別に、ひっそりと車上生活をしているのではないかと思われる人や家族がいることを係員が報告している。

あるいは目立たない道路の側道で車を停めて、隠れるように車上生活し続けている人たちもいる。

彼らは様々な事情を抱えて車上生活をしているのだが、その多くは「借金から逃れるための車上生活」だったり、「家賃が払えなくなって家を失って車上生活」だったりする。

通常、そうなった場合は然るべき機関に相談に行って最適な処理をするのが普通なのだが、途方に暮れたまま何もしないで流されるように車上生活に追い込まれる人も存在するのだ。

借金から逃げ、車上生活のあげく癌だった妻を車内で死なせ、保護責任者遺棄致死で逮捕された哀しい事件が1999年にあった。清水久典氏が起こした事件だった。

彼は知人の保証人になって4,000万円の借金を背負い、さらにバブル崩壊で工場の経営も悪化して人生を投げた。彼は自分を慕って離れようとしない11歳年下の妻と共にワゴン車でひたすら日本を回り、9ヶ月に渡って車上生活をしていた。

清水久典氏は車上生活と大腸癌によって急激に弱っていく妻と片時も離れようとせず、最後に車の中で妻を看取る。その経緯と旅路は

『死にゆく妻との旅路』
https://www.amazon.co.jp/%E6%AD%BB%E3%81%AB%E3%82%86%E3%81%8F%E5%A6%BB%E3%81%A8%E3%81%AE%E6%97%85%E8%B7%AF-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B8%85%E6%B0%B4-%E4%B9%85%E5%85%B8/dp/4101186219


という書籍で私たちは読むことができる。

カネもなく未来も失った一組の夫婦が、すぐにやってくる死を予感しながら車上生活を続ける姿は心が張り裂けそうな哀しみに満ちていた。この清水久典氏の哀しい手記は、2011年には映画化もされている。


私たちはこれを「稀少な出来事」のように思っていたのだが、今の日本では必ずしも「稀」とは言えなくなりつつある。経済的に追い込まれ、住所を失い、日本の底辺を這い回っている人たちがいる。


漂流女子〜住所を持たず、大都会を漂流する

2018年5月。新宿歌舞伎町のコインロッカーで赤ん坊が捨てられているのが発覚し、防犯カメラの映像からひとりの女性が逮捕されたことがあった。25歳の女性だったが、彼女はネットカフェに寝泊まりする25歳の「漂流女子」だった。

父親は誰だか分からない子供で、彼女はネットカフェの中で赤ん坊を産み落としていた。その赤ん坊を歌舞伎町の中にあるコインロッカーに捨てた。


すでにネットカフェ難民が忘れられて久しい。しかし、彼らは消えたわけではない。東京を代表する歓楽街である歌舞伎町には十数件ものネットカフェが林立しているのだが、どのネットカフェにも、そこに「住み着いている人たち」が大勢いる。

男性だけでなく女性も多い。そのため、女性専用のフロアを用意しているネットカフェも普通になった。

早朝、歌舞伎町をぼんやりと佇んでいると、ネットカフェから出てきてキャリーバッグを2つほど引きずって疲れた足取りで人気のない雑居ビルの入口に座り込み、暗い顔でスマートフォンの画面をのぞき込んでいる若い女性を見ることもある。

彼女たちも住所がない。仕事は日雇いの派遣などが多いのだが、いつも仕事があるわけでもないので資金が乏しくなる。そのためネットカフェに24時間いることもできず、寝る時だけ入って目が覚めたらチェックアウトしている。そしてキャリーバッグを2つほどを転がして、どうしたらいいのか思案しているのである。


帰るべき家も助けてくれる家族もない

こうした女性たちの一部は性風俗の店で働いているのだが、容姿や精神的な理由で性風俗からも弾かれる女性もいる。そんな女性がラブホテルが林立する区域にある大久保公園の周囲に座り込んでいる。

そこまで経済的に追い込まれているのであれば、実家に戻ればいいという人もいるのだが、彼女たちの多くは実家と折り合いが悪くて家を捨てており、帰るべき家も助けてくれる家族もない。

住所を持たず、大都会のどん底を這い回っている。こうした女性を支援する行政の相談窓口もあれば、NPO団体も存在するが、彼女たちがそこに助けを求めることはない。彼女たちは自ら孤立してさまようだけだ。


今の日本ではネットカフェに泊まり込む人たちは1日約4,000人いるとも言われている。決して少ない数ではない。


8050問題〜増え続ける中年「引きこもり」

2019年5月28日。神奈川県の川崎市登戸でひとりの男が小学生の児童や保護者らを次々と刺すという通り魔事件が起きた。この事件の犯人は中年の「引きこもり」だったのだが、日本には推定200万人近い引きこもりがいることが報道された。

この200万人近い引きこもりは親の家や資産で生きているのだが、貧困と格差が広がっていく今の日本では親もまた困窮し始めている。


そこで起きているのが「8050問題」である。80代の親が50代の引きこもりの子供を抱えてどちらも共倒れする。親が子供を殺したり、子供が親を殺したり、親が死んだまま子供が数ヶ月も何もしないで過ごしたり、8050問題から派生する悲惨な事件が次々と起きている。

社会的には「存在しないも同然」の人間と化す

ところで、この8050問題の行く末に待つものは何か。

引きこもりの子供が親の貯金を食い潰したら、最後に起きるのは「住所の喪失」なのである。親が持ち家でなければ貯金が底をついて年金だけではどうしようもなくなった時、親も子も住所を失う。

行政とうまく連携して生活支援や生活保護が受けられる人もいるのだが、こうした問題を「人に相談するようなものではない」「自業自得」「不徳の致すところ」として一身に抱えて自滅していく。


このように俯瞰して見ると、今の日本で起きている「車上生活」「漂流女子」「8050問題」はそれぞれタイプは違うのだが、その根っこの部分ではつながっている、あるいはつながっていくことが見て取れるはずだ。

日本の貧困と格差の問題は、いよいよ「住所喪失」の問題になっていくのである。

住所喪失が深刻なのは、現代社会のすべての行政サービスや社会システムは住所に紐付いているからだ。住所がなければ行政サービスを受けることができない。住所がなければ企業のサービスを受けることもできない。住所がなければ就職することすらもできない。


住所を失えば、社会的には「存在しないも同然」の人間と化す。貧困の統計からも、その存在が消える。


当たり前さえ維持できないほど不安定な状況に

皮肉なことに、いったん住所を失うと新しい住所を手に入れることが困難になる。なぜなら、新しい住所を手に入れるためには不動産の手続きの中で今の住所を記載する必要があったり、家賃保証会社の契約が必要だからだ。

家賃保証会社はボランティアでやっているわけではないので、きちんと家賃を支払ってくれそうにない人の保証をすることはない。現時点で住所を持たない人は、言うまでもなく信用が著しく欠如しているので契約が難しい。


そう考えると、この時代に生きる私たちはどんな困難に落ちても何が何でも守らなければならないのは、どんなに小さくてみすぼらしい場所でもいいから、「自分の住所を持ち続ける」ことを死守することだと分かる。

住所を持つことによって、行政サービスが受けられ、きちんとした仕事を得ることができ、プライバシーと安心と安眠が得ることができるようになる。

住所がなくなると、そのすべてが吹き飛んでいく。

住所がなければ通常の仕事を得るのは難しい。せいぜい日雇い労働くらいしか得られなくなる。その必要最小限の賃金では、そこから這い上がることすらも難しくなってしまう。


日雇いは不安定な仕事だ。どんな長期契約でも2ヶ月がせいぜいだ。それ以上雇い続けると社会保険を支払う義務が発生するからだ。実態は2ヶ月も雇ってくれることはなく、せいぜい2週間である。

だから、いったん日雇いにまで落ちると、いくら長期で働きたいと思っても向こうから切り捨てられて、不安定な生活から抜け出せない蟻地獄となる。

決まった住所を持つというのは、社会生活を送る人間として当たり前以前のことであると普通は考える。

しかし、「車上生活」や「漂流女子」や「8050問題」の存在を見ても分かる通り、その当たり前さえ維持できないほど不安定な状況に追い込まれている人が増えているのが今の社会の現状である。

2. 中川隆[-12856] koaQ7Jey 2022年11月21日 11:20:12 : dXDEJGFTiJ : OUJTSkpFUEF5a1E=[2] 報告
2022年11月20日
先進国で増える車上生活、日本では2年で車検の壁
バンライフのアメリカ人は放浪生活を求めている

画像引用:https://www.amespubliclibrary.org/node/35910

先進国で増える車上生活

アメリカではホームレスが数十万人いるが近年急増しているのが車上生活者で、車は移動する特性ゆえに正確な統計が存在しない

アパートなどを借りるまで短期間車上生活する人もいるので、不定期の人を含めると数十万人いるとも言われています

日本でも最近道の駅などの車中で暮らす車上生活者が居て、これとは別に車の中で泊まって旅をする車中泊旅行者も居ます

車中泊と車上生活の見分けはわりと簡単で、車上生活は詰めるだけ荷物を積んでいて車種は10年くらい前の中古の軽などが多い

車中泊旅行は車自体が新しくて小綺麗で、荷物は旅行に必要な程度で旅行者なので身なりはさっぱりして多少おしゃれしている

というより道の駅の隅に汚れた古い軽があってカーテンなどで見えなくしてあったら、それは恐らく車の中を住所にしている


アメリカでも車上生活者の多くは貧困者だが家賃の高騰が酷いので年収700万とか1000万円の人も車上生活している場合がある

シリコンバレーやニューヨークでは少し前まで1ルーム(2ベッド)が30万円台、22年はインフレで家賃50万円台に高騰している

家族向けだと家賃70万円にもなるので独身や夫婦でも年600万円、家族向けマンションは家賃が年900万円にもなっています


年収1000万円の人が大都市でマンションを借りると1人用でも家賃600万円なので、公園で車上生活する人が多い

さらにアメリカでは駅馬車時代の伝統からバンライフというライフスタイルがあり、固定した家ではなくバン(日本のバスのように大きい)で生活する

バンライフは日本では「憧れのバンライフ」みたいに紹介されていて、家賃が払えない車上生活とはかなりイメージが違う

日本で車上生活を2年以上できない

日本に話を戻すとある事情によって日本では車の中でずっと暮らす事は出来ず、短期間で終える人が大半になっています

それは車検制度で保険、車検、免許証のどれかが期限切れだと摘発されるが、住所がない人はこのうち車検を受けることができない

車検を受けるには納税する必要があり納税通知は住所に郵送されてきて、自分からネットで納税などはできない仕組みになっています


自動車税のネット納税には自動車税納付書の「納付番号」「確認番号」「納付区分」が必要なので結局納税通知を郵送で受け取れない人は納税できません

実家があったりどこかに住所登録していれば納税通知書が送られてきて納税できるが、車以外に住所が無いと自動車税を納税できません

車検は2年ごとに義務付けられているので日本で車上生活できるのは最長2年、新たに購入するにも住所が必要なので住所無しでは不可能です


ほとんどの地域では警察で車庫証明や届出が必要で、購入や登録にも住民票など住所を確認する書類が必要です

どうしても車上生活を長く続けたいという人は実家や知人の家を住所として登録するか、安いアパートを借りて郵便物を受け取れるようにします

車庫証明や車庫の届け出が必要なので、田舎で駐車スペースがあるような非常に安い賃貸アパートが良いでしょう


アメリカは州によって異なるが固定した住所がなくても自動車の登録や車検は可能だと思います

https://www.thutmosev.com/archives/89408409.html

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