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(回答先: 馬渕睦夫は何処が間違っているのか? 投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 29 日 15:17:04)
安倍総理「器」論
文芸評論家の浜崎洋介氏の「安倍総理「器」論」は、「実は、安倍総理に確固たる信念は何もなく、 様々な要素を何でも受け入れる
「空っぽの器」に過ぎないのでは?」という仮説です。
「安倍総理の器」には、政策・勢力によって、
1. 受け入れる政策・勢力
2. 受け入れたフリをする政策・勢力
3. 受け入れ拒否する政策・勢力
と、三つのケースがある
1の「受け入れる政策・諸勢力」は、
アメリカ、グローバリズム(ネオリベラリズム)、財務省主導の緊縮財政、経済界(経団連など)、いわゆるリフレ派。
2の「受け入れるフリをする政策・諸勢力」が
欲するのは、デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出、エネルギー安全保障強化、などになります。
そして、3の「受け入れ拒否する政策・諸勢力」は、
ずばり朝日新聞的なリベラル左翼、あるいは、戦後平和主義勢力。
諸政策や諸勢力が1、2、3のどれに分類されるかは、「政治(権力の維持)」に貢献するか否かで決定されます。
さらには、それぞれの枠内で競合しないこと。
いわゆるリフレ派が1に入ったのは、「インフレ目標と量的緩和のコミットメントによるデフレ脱却」ならば、緊縮財政やグローバリズムと競合しないためです。
それどころか、金融政策で円安・株高になれば、経済界(の輸出企業)やグローバリズム(の投資家)が歓喜する。
しかも、株価が上がれば支持率も上昇し、「政治(権力の維持)」に貢献できる。
「うむ。いわゆるリフレ派君は、 器に入っていいよ」
てなもんです。
それに対し、2が求める国土強靭化や財政政策によるデフレ対策は、1の緊縮財政やグローバリズムともろに衝突する。
だからと言って、総理が、「デフレ脱却はしません。
防災投資もしません。
自分の身は自分で守ってね」
などといった日には、目的である
「政治(権力の維持)」に支障が出てしまうため、
口では言う。言い続ける。
「デフレ脱却」と言い続けて、早七年。
2が欲する拉致被害者救出のためには、憲法九条2項の破棄(もしくは改訂)が必要ですが、それは1のアメリカ様を怒らせる。
その上、3の反発が国民に広がると、さすがに「政治(権力の維持)」に支障が出るため、やらない。
やらないが、2の支持を得るために、「憲法改正」とは言い続ける。
2015年8月に「安倍談話」と呼ばれる東京裁判史観の談話を出しましたが、あれは別に3におもねったわけではなく、1のアメリカ様の欲する路線であるためです。
自虐史観は2の勢力を怒らせますが、とりあえず「デフレ脱却! 憲法改正!」と繰り返していれば、
「やっぱり安倍しかいない」「他に代わりがいない」
とか言って、結局は支持を続けるだろ。
という、計算が働いているわけです。
いやあ、見事なものです。
安倍総理は「政治(権力の維持)」を政治の目的とした場合、恐ろしく「有能な政治家」です。
が、残念なことに、総理の「器」には「日本国」「日本国民」が入っていない。
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