http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/469.html
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(回答先: マルクス思想がユダヤ思想というのは間違い 投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 27 日 11:15:56)
マルクスがイギリスで共産主義を考えた理由
イギリスは、中国共産党の監視社会が成立するまでは、世界一の監視国家だった。
2月2日、ロンドンで仮釈放中の、イスラム国思想の影響を受けたテロ活動家が単独で3名を刺傷し、直後に、監視中だった警官に射殺された。
https://www.bbc.com/japanese/51352236
容疑者は、世界一といわれる密度の監視カメラで追跡され、テロ行動と同時に近くにいた警官が駆けつけて射殺したのだが、その対応の早さに驚かされた。
いつも誰かに見られている、超監視社会ロンドン
人口1人当たりの監視カメラの台数で、ロンドンは世界トップだという
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/032300130/
このニュースを見て、プリズナー6を思い出したのは、私一人ではないだろう。
イギリスは、オーウェルの「1984年」監視社会を実現した、最初の国だった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/1984%E5%B9%B4_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)
なぜ、イギリスが、かほどの監視体制を必要とする国だったのか?
それは、歴史的な、もの凄い格差社会であり、社会資本や人的資源の流動性がなく、人々は、支配階級と被支配階級(奴隷階級)に歴史的に固定され、体制に対する憤懣をぶちまける手段が、テロしか残されていなかったからだろう。
それは、最初に民族的対立のなかで起きていた。
アイルランド共和軍
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E5%85%B1%E5%92%8C%E8%BB%8D
イギリスは「テロとの百年戦争」の最中にある ロンドンは、ずっと過激派の標的だった
https://toyokeizai.net/articles/-/96503
私の世代は、イギリスがIRAによって、激しいテロの標的にされ続け、ちょうど、中東の無差別自爆テロのモデルになっていたような時代が長く続いたことを知っている。
だから、ロンドンでテロが繰り返されても、イギリス国民は、日常的風景として大きな驚きを持たないのである。
イギリスは民主主義国家などと言われるが、実態は、王室と特権階級による独裁社会である。
人々の身分は、生まれた家や土地によって定まり、土地の所有権すら、英王室と地方領主貴族が大半を独占し、ほとんどの英国民が小作人=農奴に貶められている。
http://www2.ashitech.ac.jp/civil/yanase/essay/no07.pdf
生産手段を持たない小作人の家に生まれたなら、社会全体の硬直した価値観によって、底辺の労働者階級としての人生以外の選択肢はない。
これは移民に対しては、より苛酷であり、だから、移民でテロに走る若者が多いのである。
これに対して、支配階級は監視と法的な弾圧で対抗してきた。
イギリスにおける監視社会とは、固定された領主が、自由を求める底辺庶民の怒りを封じ込めるためのシステムであった。
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