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22日、韓国メディアによると、韓国軍が北朝鮮に向けて行っている拡声器放送から、金正恩朝鮮労働党委員長を直接的に批判する内容が全て削除されていたことが分かった。写真は韓国・北朝鮮の軍事境界線にある板門店。
韓国軍の北朝鮮向け拡声器放送から「金正恩」が消えた!韓国ネットが猛反発
http://www.recordchina.co.jp/b573486-s0-c10.html
2018年2月23日(金) 6時20分
2018年2月22日、韓国・ニューシスによると、韓国軍が北朝鮮に向けて行っている拡声器放送から、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を直接的に批判する内容が全て削除されていたことが分かった。
韓国国会の国防委員長である「自由韓国党(韓国の最大野党)」の金学容(キム・ハクヨン)議員が心理戦団から提出を受けた資料によると、統合参謀は昨年、月間単位の「心理作戦指針」にて、対北朝鮮拡声器放送で金委員長に言及しないよう指示を出した。
統合参謀本部は「金委員長を攻撃することがむしろ、北朝鮮住民に反感を抱かせる可能性がある」との理由から、対北朝鮮拡声器の運営を担当する国軍心理戦団に「金正恩のワードを削除せよ」との指示を出したという。
心理戦団は金委員長に言及した部分を削除し、代わりに「ミサイルの実験発射に多くの予算が費やされ、住民たちは大変な思いをしている」「高位層は贅沢しているのに、住民たちは飢えている」などの文章を追加し、北朝鮮体制に対する批判の強度を大きく下げた。また、韓国で行われている平昌五輪で南北合同チームが結成されたことなどのニュースを詳しく伝え、韓国と北朝鮮の「民族同質性」を強調しているという。
この報道に韓国のネットユーザーからは多くのコメントが寄せられているが、今回の決定に否定的なものが目立つ。「数カ月後には金正恩を称賛する放送が始まりそう」「すでに赤化統一が始まっている」「心理戦のための拡声器だったのに、文在寅(ムン・ジェイン)大統領になって北朝鮮軍の心のヒーリング用になった」「ここは北朝鮮?韓国?金正恩が出てこない放送に何の意味がある?」など“親北派”と言われる文大統領に対する不安や批判の声の他、「もう驚きもしない」「こうなることは分かっていた。今回の政府には何も期待していない」など諦めの声も寄せられている。
また「政治はトランプ大統領のように、外交は安倍首相のように、報復は習近平(シー・ジンピン)国家主席のように、そしてスパイ行為は文大統領のように!」「文大統領は期待を裏切らない。これが朝鮮半島を統一する最も簡単な方法だからね」などと皮肉る声も。
一方で「五輪をきっかけに広まった和解の雰囲気を壊してはならない」「放送で金正恩の悪口を言っていたら南北対話が実現するはずがない」「対話するためには相手を尊重する姿勢を示すことから始めるべき!」などと擁護する声も見られた。(翻訳・編集/堂本)
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