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7日、韓国の伝統家屋・韓屋の保全区域に指定されているソウルの観光地・仁寺洞の街並みがまるで「テント村」と化していると、韓国日報が報じた。写真は仁寺洞から近い三清洞。
外国人にも人気のソウルの伝統家屋村、ぼろぼろの瓦屋根をシートで覆う実態=韓国ネット「京都とは大違いだね」「これでは歴史ある国とは言えない」
http://www.recordchina.co.jp/b229733-s0-c30.html
2017年12月12日(火) 23時40分
2017年12月7日、韓国の伝統家屋・韓屋の保全区域に指定されているソウルの観光地・仁寺洞(インサドン)の街並みがまるで「テント村」と化していると、韓国日報が報じた。
伝統茶店や骨董(こっとう)品店が並ぶ仁寺洞は、その街並みが醸す雰囲気から韓国の伝統文化を味わえる場所として外国人客にも人気の観光スポットだった。しかし今、老朽化した韓屋は傷みが目立ち、ぼろぼろになった瓦屋根からの雨漏りを防ぐため、あちこちの屋根がシートで覆われ、上から見ると継ぎはぎ状態だという。またシートで覆われていない箇所は、瓦が崩れたり固定されず積まれていたりと、落下事故も懸念されるそうだ。屋根をシートで覆えば木材の腐食や火災の被害増大を招く恐れもあり、記事は「韓屋の趣がなくなった現実は、単純な景観の問題を超えている」と指摘する。
「韓屋保全区域」だけに、伝統家屋の修繕費の支援制度がないわけではない。ソウル市はこうした区域の家屋修繕に最大1億8000万ウォン(約1880万円)という破格の支援制度を整えている。それでも仁寺洞が「テント村」と化してしまう最大の原因は、韓屋のほとんどが住居でなく商業施設であるためだと記事は指摘している。家主はテナントから一定の賃貸料が取れれば良し、テナントは修繕費による賃貸料の引き上げを懸念して修繕をためらう。工事期間中の休業も双方にとって負担になる。こうした事情から、支援制度が始まった2009年以降、支援金が使われた建物は仁寺洞158棟のうちわずか3棟のみだそうだ。
さらに、支援の条件となる「韓屋登録」もハードルが高い。登録しなければ支援を申請できないが、登録すると「任意で撤去できない」など財産権行使に制約が生じることになる。実は、韓屋保全区域のはずの仁寺洞で登録された韓屋は、まだ全体の4.4%の7棟にすぎないという。
実態を知った韓国のネットユーザーからは「それでなくても見どころのない国で、せっかくあるものも管理できていないとは」「残っている韓屋だけでもちゃんと管理しないと、歴史ある国なんて人に言えないよ」と懸念の声が多数上がっている。
また最近の仁寺洞について「外国人が来るから活性化させるとかいって、仁寺洞らしさが消えておかしな通りになってしまった。悲しい」「見るものもないし、値段は高いし、店の人は不親切だし…」と嘆く声が目立ち、「仁寺洞に行くくらいなら、みんな日本に行くよ」との指摘も。
さらに、記事に掲載された多数の老朽化した韓屋の写真に、「日本の京都とは大違いだね」「まるでスラム街。韓国で保存というのは難しいし、撤去した方がよさそう」「汚らしいし、何よりすごく危なそうに見える」といった感想も寄せられた。(翻訳・編集/吉金)
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