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17日、責任意識の欠如によるタクシー運転手の乱暴運転や不親切問題を解消するため、韓国のソウル市が導入した「制服制度」に不満の声が相次いでいる。写真は韓国のタクシー。
日本のように定着させるのは無理?ソウル市がサービス向上のために導入した制度に不満の声
http://www.recordchina.co.jp/b172926-s0-c30.html
2017年11月17日(金) 23時50分
2017年11月17日、責任意識の欠如によるタクシー運転手の乱暴運転や不親切問題を解消するため、韓国のソウル市が導入した「制服制度」に不満の声が相次いでいる。韓国経済などが伝えた。
「タクシー運転手の服装の乱れがサービスの質の低下につながっている」という市民の苦情が多いことを受け、ソウル市は13日から法人タクシー運転手の「制服制度」を導入している。ソウル市は16億1000万ウォン(約1億6000万円)を投入し、法人タクシーの運転手らに1人当たり5万ウォン(約5000円)相当の制服(シャツ2枚、ベスト1枚)を支給した。しかし、導入から1週間も経たないうちに服装の規定を守らないケースが続出しているという。
ソウル経済の記者が16日にソウル市内にあるタクシー会社の社員食堂に行ってみると、ブルーのシャツにベストを着て、スラックスタイプのズボンをはいているはずの運転手らは思い思いの服装をしていた。登山服にスリッパをはいた人やジャージ姿の人もいたという。あるタクシー運転手は「1日10時間も働くのに、窮屈なベストなど着られない」と話した。このように窮屈な制服に不満を抱く運転手は多く、同制度が定着化するには時間がかかるとみられている。仕事でタクシーをよく利用するというある市民は「昨日だけで4回タクシーを利用したが、制服を着た運転手は1人もいなかった」と明らかにした。
また、ソウル市が同制度を法人タクシーの運転手だけに義務付けたことに不満を抱く運転手も多いという。13年の経歴を持つある運転手は「制服を着ていなくても常に親切な接客をしている」とした上で、「市が統制しやすい法人タクシーだけに制服を義務付けることで、まるで法人タクシーが問題であるかのように見えるのは残念だ」と述べた。
同制度について、韓国のネットユーザーからも「考えが単純過ぎる」「ソウル市長は慈善事業家なの?何でも金を与えて解決しようとする」「ソウル市に所属する職員でもないのに、なぜソウル市が制服を買ってあげるの?ソウル市長はソウル市のお金を自分のお金と勘違いしていない?」など否定的な意見が多数寄せられている。また「支給された制服の製造工場に何かストーリーが隠されているのでは?」「16億!?少なくとも8億は誰かの懐に入ったね」と横領を疑う声も。
一方で、少数ではあるが「外国人観光客はスリッパをはいたタクシー運転手を見ていい気はしない」「機能性に優れた制服を開発すればいい」など制服制度に好意的な意見もあった。
また、きちんとした服装姿のイメージが強い日本のタクシー運転手と比較する声も多く、「日本はきちんとしたスーツなのに、韓国は登山服?改善が必要だ。それにタクシー料金も日本くらいに引き上げてサービスの向上を目指すべき」「日本のタクシー運転手は帽子まで着用しているのに。これが民族性の違い?」「これが日韓の国民性の違いだ。日本人は全員がプロ意識を持って働いている」「日本のように定着させるのは無理だよ」などが見られた。
中には「どちらにも長所と短所がある。規則を守らない韓国人の特性はIT産業や第4、5次産業にはとても向いているが、先進国にはなれない。反対に日本は規則を徹底して守るから従来の産業には向いているが、これからの時代には合わない。でもその習性のおかげで先進国になれた」と分析するユーザーもいた。(翻訳・編集/堂本)
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